応援コメント

番外編二 告白 ―― 三回忌 ――」への応援コメント

  • 読んでいて思ったのは、同性愛ってやっぱマイノリティなんだなという事実です。私自身は恋愛にあまり関心がなく、増してや他人の恋愛は飯の種にはならないので(自分に関わらなければ)同性愛に対して思うところはないのですけど、私より上の世代は受け付けられないのだと経験から感じます。私の親とか想像すれば、私が同性と結婚するとか報告しようものなら考慮もせず怒りだすでしょうw 間違いなく。現在でこそこの話題について持論を述べる政治家なんかが叩かれている世の中だけど、私より上の世代はそういう社会じゃなかったのでしょうね。

    星灯火、そしてこの物語と百合小説が続いて、長倉さんがそこを意識なさっているのかはわかりませんが、同性愛を『きれいでキャッチーなもの』としてとらえるエンタメがある中、当事者の心情を真っ向から描くこのスタイルは、私の中では長倉冬青という作家の核みたいなものに見えていて、長倉さんが発信できることだなあとここまで読んでいてすごく思いました。

    あ、これ、レビューで書けばよかったかな w

    作者からの返信

    こんばんは!
    コメントありがとうございます!
    三か四角様

    不思議なことに、私はLGBTに対し(おそらくほかの異性愛者よりは)不思議な共感を持っているように感じています。
    ただし、私は異性愛者である以上、男性の同性愛の恋愛観に真の意味で共感することは不可能でしょうし、異性の同性愛については何をか言わんや、と言えます。
    ですから、当事者ではない私が軽々にこの「共感」についてLGBTの人に語っても反発や嫌悪感をもって迎え入れられるだけでしょう。私にできることは、遠くからそっとささやかながら手助けをする程度なのかも知れません。

    この何だか得体の知れない共感の他にも、私には一つの理由があって女性の同性愛に目が向いていると考えています。

    実は私は自身の持つ男性性に強い嫌悪感を抱いています。
    お恥ずかしい話ですが、私は業深いほどに性欲が強く、それは常に女性を欲望の対象として強く意識してしまうことを意味します。それが非常に嫌なのです。また男女の行為ともなれば、男性が女性に対し侵入するという、極端に言えば「侵略」行為でもあります。これにも強い嫌悪があります。

    この自身の業への嫌悪感から逃れるために、女性の同性愛を舞台に上げることで、私は自身の現実から逃避をしているのです。男性を描かないで済むのでそこに自分と同じような性欲や行為はありませんから少しは心が安らぎます。

    考えてみれば、私自身が私自身の持って生まれた性に強い嫌悪を抱いている辺り、Xジェンダーに近い何かなのかも知れませんね。

    あー、何と言うかある意味これも「告白」、ですね(苦笑)

    結局男性性への嫌悪感からBLは些か難しいと感じています。やはり書いていくならGLや百合と言われるジャンルになってくるかと思います。

    今連載しているお話は異性愛なんですが、筆が乗らないのは百合じゃないからか…… いやそんなことはないよなあ(汗)



    >当事者の心情を真っ向から描くスタイル
    ありがとうございます! ありがとうございます!
    そこまで言っていただけるとは、長倉はまっこと果報者にございます!(大袈裟ではないです)

    強く意識はしていなかったのですが、一つ二つは必ず心情の吐露やぶつかり合いを描きたいなあ、と考えながらお話を書くことが多かった気がします。
    考えてみればこれが一番やりたかったことなのかも知れません。

    これからもこの姿勢を崩さないように精進したいと思います。


    またむちゃくちゃ長文を書いてしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

    またのおいでをお待ちしております!