番外編1

僕:あっ、きたきた。久しぶり。

綾:おー久しぶりやな。みんな揃ってるやん。

僕:せやねん。珍しく及川さんが遅刻してこんかったから。

及:ん?

丹:ほんまになぁ。自分なんか大学行ってから全然会わんしなぁ。

綾:私も全然会ってないわ。カッワーの絵が大学に飾られたとかいう話を聞いたぐらい…

及:お?誰や?そんなん漏らした奴は。

僕:えー大学といえばさ!みんな単位どうなん?

綾:露骨に話逸らしたな。

丹:自分はだいぶやばいなぁ。

綾:私落単したわ。

及:なんやかんや単位とってるで。

綾:何どや顔で言うてんねん。なんやちょっとみんなよりできてるみたいな感じだしやがって。

僕:あんだけ遅刻してるのにな。

及:さっきからお前は何なん?

僕:生活習慣E。

丹:不可やん。

僕:人生の履修ミスってるよなぁ。

綾:何や人生の履修って。

僕:僕はあれやん、あのーそろばん?あるやん。あれ小2?小3?ぐらいで履修して途中で履修やめたやろ。そんでピアノは6年?7年?とかしたのに落単したし、今ギター履修始めた。般教般教。

綾:あーなるほどな。そんなん言ったら私学校変わりすぎてそれどころじゃなかったわ。

丹:奈良県民優やん。後東京民も優。

綾:何や奈良県民と東京民優て。

丹:般教。

綾:絶対ちゃうやろ。

僕:及川さんはロリコンAやろ?そんでー、音ゲーマーもA。てかどっちももう履修せんでええのに履修し続けてるやん。

及:お前そろそろしばくで?

僕:てか生活習慣とかさ、必修やん?やから絶対ちっちゃいときに履修するやん。そんでとりあえずは単位とってさ。後はまぁ僕みたいにろくでもない生活習慣になったとしてもとりあえず単位はあるやん?やのに及川さんはこの年になっても取れてないし何なら最近は履修する気すらない気がする。

及:よっしゃわかったしばいたるわ。

僕:痛っ。えっ今普通にしばかんかった?手加減は?

綾:まぁでもお前とか結璃とかは今でこそ昼夜逆転したりオールしたりしてるけど別に昔そうでもなかったやろ?でもカッワーは中学時代とかも家の近さに助けられて何とかなってた節がある。

丹:それは確かにあるかもしれんな。

及:なんなん今日私いじめられる日なん?

綾:それは置いといてさ、確かに必修のやつってあるよな。普通に常識みたいなやつ。

丹:教養とか?

僕:いや、ごはんの食べ方とか服の着替え方とかそんなんからちゃう?

及:そんなんから数えたらいったい私ら何単位とってるんや…

僕:でもさでもさ。僕含めて全員必修やのに履修するどころか履修もせんと放棄し続けてるやつあるで。放棄というかもうとれんのかもしれんけど。

綾:何?

僕:え?人間性。

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