本格『涅槃』推理作家 飛鳥部勝則 全長編レビュー

皐月あざみ

前書き(加筆)

 私はツイッターで発足した「エアミステリ研究会」(以下エアミス研)に所属する一介のミステリファンである。エアミス研では同人活動を行っており、2011年には記念すべき同人誌第1号が発行されている。本作はそれに私が寄稿したものだ。

 同人誌は既に完売しており、再販の予定は無いのだが、ごく少数ながら「読みたい」と仰ってくれる方がいらっしゃること、近年、飛鳥部勝則の名前を私のTLの各界隈から目にする機会が増えたこと、エアミス研がめでたく10周年を迎えたことが重なり、これは良い機会かもしれないと、こうやって公開することを決心した。

 また、私のツイッターでの交友は、当初エアミス研が中心であった。しかし、ツイッター歴が長くなるにつれ、私の交友も広がっていったと同時に、私自身も飛鳥部勝則についてつぶやく機会も減っていったように思う。ここでこれを公開することで、改めて私の「自己紹介」代わりになるのではないか、という意図も含まれている。

 さて、次から本文となるのだが、基本的に当時の文章そのままであり、特に変更はしていない。だが必要と思われる箇所には多少の注釈を加えさせてもらった。

 また、同人誌に掲載されたものでは、大事な文を太字にしていたのだが、それもここでは行っていない(カクヨムに太字にするような機能が無い? ちょっと分からない)。

 さらに、執筆から時間が経ち、再読などで私の考えが変わっているものもある。実際、読み返してみて、我ながら「こんなこと書いたか?」と思うような部分もある。そのため、もし内容に関して、疑問や質問などがあったとしても、上手く答えられないこともあるかもしれない。その点はご了承を。

 都合上、「前書き」に当たる章が2つ続くことになってしまうが、それはご愛嬌ということで……。それでは本編をどうぞ。

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