第26話  ステータスを確認する3

「さん………さかさん……アイサカさん!!」


………誰の声だ……今日は日曜日なんだから、もう少し寝かせてほしい……

俺は誰かに体を揺すられながらそんなことを思っていた。暫くすると体の痛みがある事に気づき条件反射でガバっと起き上がる。


「……ッてええええっ!うわっ?!」


「逢坂さん大怪我してるんですから寝てなきゃダメですよ〜」


俺は痛みで起き上がったが、誰かに無理やり寝かされる。ここで俺はようやく目が冴えてきて状況を確認すると滝沢さんが俺に回復魔法をかけてくれて傷をある程度直してくれていた。その治療中なぜか茜ちゃんが膝枕をしてくれている。その滝沢姉妹をグルッと囲む様にして避難民の人達が俺を心配そうに見ていた。そんな中速水さんが前に出てきて真剣な表情で俺に近ずいて来る。


「逢坂さん、こんな大怪我するまで私達を守ってくれてありがとう。避難民を代表として俺を言いたい、ありがとう。そして個人的な事になるが息子の仇を討ってくれて本当にありがとう……まだ死んではいない事が分かっただけでも嬉しいよ」


速水さんは奥さんと一緒に来てお礼を言ってくれた。まだ息子さんを助けられてないのに俺になんかお礼をされるなんて正直思わなかった。誰だって自分の身が一番大事だろうに。でも俺は2人にお辞儀されながら「今度は」みんなを守れたんだと実感できた。なんだか小恥ずかしいが胸が暖かくなる気持ちだ。まだ過激派との問題が残っているがひとまずひと段落つけそうだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そう言えば男子寮の救出に向かってから大分レベルが上がってたな。

俺は彩ちゃんに治療されながらそんなことを思い出す。この際だからチェックしてみるか。


「ステータスオープン」


アイサカ セイヤ

レベル35

HP :675/675(↑300)

MP :840/840(↑300)

体力 :740(↑300)

筋力 :635(↑300)

耐久 :668(↑300)

敏捷 :596(↑380)

器用 :569(↑300)

魔力 :825(↑300)

対魔力:825(↑300)

SP :400(↑400)

JP :207(↑200)


職業 魔法剣士職LV19

固有スキル 早熟

付与スキル:無詠唱LV5 魔力制御LV5 魔法適性LV5 ブロンズ魔法剣LV5

EXスキル:付与魔法LV6 時空魔法LV1 溶岩魔法LV1

称号:オークキラー 殲滅者 救済者

SPスキル:肉体強化LV6 体術LV6 恐怖耐性LV8 剣術LV6 刀術LV1 槍術LV1 ストレス耐性LV8 毒耐性LV1 ウィルス耐性LV1 麻痺耐性LV1 HP・スタミナ自動回復LV6 気配感知LV6 敵意感知LV6 危機感知LV6 火魔法熟練LV8 水魔法熟練LV8 風魔法熟練 LV8 土魔法熟練LV8 光魔法熟練LV8 闇魔法熟練LV8 鑑定LV2


おっ、新しく称号という項目が増えてるな。そういえばオークキングを倒した時にレベルアップと一緒に流れていたな。他の称号も一緒に鑑定してみよう。


《オークキラー:足立区のエリアボスとなっていたオークキングを討伐した者に与えられる称号。全体ステータスに半分の数値を補正してくれる。》

《 殲滅者:モンスターを1000匹討伐した者に与えられる称号。全体ステータスに半分の数値を補正してくれる。》

《救済者:死者の魂を浄化した者に与えられる称号。職業に聖職者を選ぶ事ができる。》


……へえ~、俺って1000匹のモンスター討伐してたんだ………ってそこじゃねえ。

あのオークキング「エリアボス」だったのか?!?!通りで他のモンスターと比べて強いわけだな。……あのオークキングがエリアボスってことは他にもいるってことですか?なにそれ、どこの無理ゲーの設定だよ……(>_<)

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