第40話 デジタル生命
二百年も先の未来はそれまでと違い、世の中がガラッと変わっていたのです。だからいきなりその時代にデビューするので無く、ある程度その時代を偵察してから知識を集めてからという事です。
二百年先の近未来は、さほど遠い未来では有りません。私も気楽に考えていました。
勿論あの紀州の無人島に居ました。そこの島の洞窟にいて世間の様子を伺っていました。
言っても昨今の科学技術進みぐわいは、目覚ましいものが有りますよねぇ。
二百年と言ってもカルチャーショックを受ける可能性は有ります。自分の思う以上に進んでいる場合が有るのです。
腹が減って来たので魚を釣って食べましたが、さすがに魚も飽きてきました。他の物を食べたかったけど今のお金が有りません 。
未来だから知り合いも無いのです、それに身元引受人無いのでアルバイトも無理でした。本当に使える金無いのは困りますね。
それで偵察かたがた町に出かけました。むしろを敷いて乞食になり頭を下げて待っていたら、三歳ぐらいの可愛い女の子供がニコッと二千円恵んでくれました。
これで饅頭かパンが食べられます、なのですごく嬉しく成りました。
島に戻り洞窟にある装置で、インターネットに繋げました。其処にはまだ若い日本人の科学技術者と繋げました。ちまたでは有名で彼は天才と言われていました。
けれども彼は病気がちでありました。ネットでは普通でアクセスしていると、明るくとても病気とは思えませんでした。
何の研究をしているのかと聞いて見たところ、そういう事は普通は秘密で答えてくれないが意外に簡単に教えてくれました。
AIロボットの研究でした。特に難しいとされるロボットに、意識と感情を持たす研究らしいのです。
少し遅れました。彼の名前は三木陽介と言います。 十六歳との事でした。天才ですのであまり話は会いませんが気持ちは何故か不思議と会います。
いつもたわいの無い話をしているのですが、それが良いのかも知れませんね。科学技術の事で無く日常的な話です。
少し遅れました。彼の名前は三木陽介と言います。十六歳との事でした。天才ですのであまり話は会いませんが気持ちは何故か不思議と会います。
年格好もにているせいもあるので話題は尽きませんよ、いつもとるにたわいの無い話をしているのですがそれが良いのかな。最近はメールでもやりとりしています。
でもここニ三日彼からの連絡が全く有りません。どうしたのかな此方からのアクセスはしているけれどうんともすんとも、反応は有りません。
心配しています、前から身体弱かったので特に心配しています。
突然メールが来ました。三木陽介からです。文が少しおかしいのですが病気だったので、それも有りかなと思いました。
雷電健太様久しぶりですね。僕は何とか生きていますが人間の身体は有りません。と云うのは今の僕は厳密に言えば全く人間では無いのです。体の無いデジタルの意識です。デジタル生命なのです。
AIロボットの中で電子科学技術中で生きています。電子デジタルの中でそう永遠の命を手に入れました。
そうです人間としては死にました。元々身体は弱かったので悩みましたが遂に決心しました。それで意識と感情を電子デジタル化しました。 デジタル生命なのです。 彼は元々友達が少なく私は唯一の友達でした。
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