第37話 ネアンデルタール人の事
いよいよ狩りです彼らにマンモスのいる場所まで、案内して貰い後は太鼓やドラを鳴らし追い立てました。
マンモスは音にびっくりして穴のある小川までやって来ました。
はぐれた一匹を槍でつつき、その場所まで誘導しました。そしてマンモスを穴に落としたのです。
「グオオン、ガオオンブオ-オン!」
穴の中では凄まじく吠えて暴れましたがこうなっては、もうどうしようもありませんでした。マンモスは力尽き遂に息絶えました。
それはネアンデルタール人には近年にない大収穫でした。飢えもこれで当分しのげるでしょうね。
これで私の待遇もの良くなると思っていましたが、ネアンデルタール人達の様子がおかしいのです、なぜか身の危険すら感じます。
だからこの場所から逃げようと思います。善は急げですね今夜決行します。
夜になりました着のみ着のままに、逃げました少しの食料と荷物を持って来ました東へ東へと逃げました。
デニソワ系のホモサピエンスの住む所までそしてネアンデルタール人の、居ない所までと必死で逃げました。
やはり彼らには私はよそ者だったのです。肌の色や黒い髪顔つきまでまるで違いましたから。
それは仕方ないと思います。でも同類のいるところまで逃げないと同じ目に遭いますから。
昼夜わけずに逃げました。相手はホモサピエンスよりも、体力に優れているネアンデルタール人です。余裕など有りません。もう必死で夢中でがむしゃら走り、その場から逃げました。
こんな事になるなんて思いませんでした。この世界では自分が思い我が世界感での思っている事などは、実はひとりよがりの勝手な夢なのですね。
何かとしてやったのにとか、恩着せがましくしても相手が方の価値観が違い、別に有り難く思ってなければ何もないのです。
それは人種差別では無くて同類であるかないかが、その時の基準になっていました。
何とかしてネアンデルタール人の追ってからは逃げました。着いた村はホモサピエンスの村で、髪は黒く瞳も黒かった私とさほど変わりませんでした。
この村の近くまでにネアンデルタール人の勢力は迫って来ていました。そしたら一戦はあるでしょうかねぇ。
この村の人々は人懐っこく、本当に親切でした。背は低く美人は少なかったが愛嬌が有ります。言葉も日本語に良く似ていますので、意味が分かり不自由無く暮らせました。
しかし私は安穏としてられませんでした。ネアンデルタールの人達が、此処にいつ攻めてくるかも知れなかったからです。
この村の住人に言って近くの山で、黒曜石を拾い集めて来て貰いました。そして竹藪で竹を切って来て貰いましたこれで何とかなる。早速その揃った材料で槍や弓を人々に教え早急に作り上げた。
紐は麻の繊維で作りました。矢尻も竹で作りました。鳥の死骸も集めます羽が欲しかったからです。これで何とか武器は揃いました。
周りにムシロ立てて囲い込みました。ネアンデルタール人にも弓や槍の作り方を、教えていましたからその対策をしました。
むしろで相手の目から見えなくして、中にざんごうを掘って中に潜みました。上からの矢尻は穴の上に木のフタをしました。フタには勿論草被せてわからないようにカモフラージュをしています。
これで完璧では無いまでも、その一撃はかわせます。それから反撃です相手の油断を付くのです。相手は体力的には、ホモサピエンよりも大きいし筋力も強いのです。
いよいよ明日が戦争です、天気の良い日を狙って要るのかな。火を使おうと思っているようですね。なる程ムシロも火には燃えて用を成さないから効果は有りますねぇ。相手も賢い者がいます気を付けねばならない。
私は子供が好きです。なので子供達を相手に柔道や、合気道を教えている。ある時教え子の五つぐらい子供から。
「兄ちゃんも本当は、超能力者だね!」
「えっなぜなの、その訳は?」
「うん僕と同じくね合気技でその能力を、使っているからだよ?」
「へえでは君も、超能力があるのかい!」
「ではその超能力を、私に見せて呉れないかい?」
「うんいいよっ、でもほんの少しだけだよ!」
と言って見せてもらった。するとしばらく子供は小石を睨んでいたが、その小石が見る見る動いていくのだ。
「あのどうですか、これで良いかな見てて分かりましたか?」
「おお動いたよ不思議だね、全く手で触ってないよねぇ!」
生涯にひとりに会えるかどうかという逸材に、会えた事になる。
しかもその力は、その子供の能力は年を重ねると消えてしまう可能性もあるのです。
能力ある者のそばにいると移る可能性あるなら、たとえ子供でも先生と敬わないとならない。
と言って見せてもらった。するとしばらくはその小石を睨んでいたが、すると突然小石が見る見る動いていくのだ。
「あのどうですか、これで良いかな分かりましたか?」
「おお動いた不思議だね、手では全く触ってないよねぇ!」
生涯にひとりに会えるかどうかという逸材に、会えた事になる。
しかもその力はその子供の能力は永遠ではない、年を重ねると消えてしまう可能性だってあるのです。
能力ある者のそばにいると移る可能性あるなら、たとえ子供でも先生と敬わないとならない。私はその子供の言いなりになり、抱っこしたり馬になったりして機嫌を取りました。
母親が子供を呼んでいました。
「母さんが呼んでいるので、では待たねぇ」
「兄ちゃん遊んでくれてありがとうさん」
「もういいのかい、うんジァ待たね!」
「兄ちゃん最後に、僕と握手しょうか」
と言って子供と、握手をしました。その時に全身に電撃が走りました。それっきりでその子供とは遭ってない。
その日はショックで、何も考えられない手につかなかった。敵の奴らが来るというのに、ぼうっとしていた。いったいあれは何っなのだ。子供にしてやられるなんてオ-頭が重たい。
その日はショックで、何も考えられない手につかなかった。敵の奴らが来るというのに、ぼうっとしていた。
いったい何っなのだあれは。子供にしてやられるなんてオ-頭が重たいなぁ。高いところから落ちたように身体の節々が痛かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます