第35話 ネアンデルタール人に会いたくて
ドンドン西に向かって、歩いて行ったけど人に合わない。此処は日本ではないのか、いったい日本人はどこに行ったのかよく考えたらネアンデルタール人のいた時代に、日本人は居なかったかも知れないデニソワ人はいたけれども。
今は氷河期であり、日本はまだユウラシア大陸とつながっていたかも知れないな。すると此処はもう中国かも知れない、中国でなくてこの頃はチヤイナかムヅカシイな、そもそも国というのはまだなかった時代だったと思うけれど。
この頃の地球は変わっていて現実世界であっても、異世界のような錯覚をします。地図を見てもアフリカとヨ-ロツパが繋がっていたりして、もう私にはわけが判りません。
言える事はネアンデルタール人はヨ-ロツパに多くいました。デニソワ人は東南アジアに多く住んでいました。ホモサピエンスついてはアフリカをはじめもう世界中にいました。
今はホモサピエンスしかいませんがその遺伝子の中に、ネアンデルタール人の遺伝子が現代人にも幾分か混ざっているのです。
声帯がどうのこうのとは書きましたけれど、それは旧人類の事でこの頃の人類では有りません。少し紛らわしい事を書いてしまいました。なので難しい専門的な事は抜かして小説だからおおざっぱに行きましようかね。
取りあえず黒曜石で作った、槍やヤジリなどの主なる道具は出来ました。黒曜石を探しいたときに、たまたま岩塩を見つけて懐に持っていました。何かと食事便利ですし塩は人間には必要なので重宝している。
勿論私の分類としましてはデニソワ系列ホモサピエンスででしょうかね、私は身体もそれ程逞しくは無くひ弱な人間です。頭も特段優れてもいませんしサピエンスとして平均的な人です。
ただオタク的な男でして、たくましいネアンデルタール人には少しだけ興味有り知ってました。その程度なのにこの時代にやって来ました。でもここは異世界ですけどねぇ。
腹が減って来たので先ほど取った鳥などを、黒曜石のナイフでさばいて。串に刺し逸れを火にかざして食べました。腹が減っていたのでとてもうまかったです。時計を持ってこなかったので、日の出や暮れるを待って基準としてます。
石器と言うとナイフなどは切れ味の悪いイメージありますが、なかなか良く切れますよ。現代にも石のハイテク品として有ります。
どうしたら人と会えるのか、それは火であると思いますね。夜になると人は火を使いますから、その火を頼りに探せばよいのだと思いました。
腹拵えも済みましたので、火をもとめてあっちこっちうろつきました。すると遠くの方でぼうっと明かりが見えました。それをみた私はその方向にゆっくりと歩いて行きました。
少しおっかなかったのでございます。と言うのは人種が変われば中には人食い族がいるかも知れないからでございます。
それで恐る恐る前に進みました。
中央の火を囲み、その人達は夢中で踊っていました。太鼓のような物も有りますリズム取りながら、全員が踊っていました。
私は踊りに見惚れて見ていましたら、とうとうその人達にきずかれてとうとう掴まりました。
ボスとおぼしき人の前まで、引き出されました。特徴ある人々は髪の毛は金髪で、彫りの深い顔をしています。
私は黒髪でのっぺりなっ顔です、デニソワモンゴロイト系だからですからでしょうね。
すると念願のネアンデルタール人に、会った事になりますね。なので早速引き出物として、焼き鶏を二匹と石器の槍を差し出しました。逸れを見たボスの機嫌は上々です。あと挨拶をして下がりました。
あと残っているのは、ナイフと弓です。それが珍しいのか皆が手にとって見ています。私が造ったのであまりカッコ良く有りません。
しかし彼らの持っている物より鋭く、良く切れます彼らの言葉がわからないので説明は出来ませんがね。
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