第30話 タイムマシンで二十億年前の火星へ

雷電健太はタイムマシンで、味しめて再び二十億年前の世界に行こうとしました。タイムマシンは宇宙船なので人類で有るホモサピエンスはまだ地球上には誕生していませんでした。


「しまったぞこの頃はまだ現在の人類は誕生していなかったのか、うっかりしていた。仕方ないからこの時代の火星でも見て現在に戻ろうか?」

という事で火星に宇宙船の進路変更しました。


物見遊山の遊び半分のつもりで火星まで行きました。ところがその頃の火星は水は豊かに有り、火星では生き物で満ちあふれていました。


今の火星と違って一回り大きな火星でした。空気も有り生き物も生活し易い環境で、植物もおおい茂っていました。見てもないことを本当らしく、よく書けるなぁと言われそうです。


地球はというと物凄く火山活動が活発で、暖かい蒸せるような環境ではとても人は住めなかった。海水のなかでは気持ちよく暮らせただろうが、陸上では苦難の多い、とても人が住むに耐えない環境でした。


その頃の火星では、二つの大陸が有りました。一つはアトランティスと呼ばれていました。もう一つはムウと言いました。


どちらも力は五分五分で小競り合いをしていました。火星に地球のホモサピエンスより優れた、人類がいた事自体ビックリする事です。


まあ少しムウの方が強かつたので有ります。それで科学的にはアトランティスの、方が進んでいました。二大勢力が火星を支配していましたが、永らく危うき中に平和が続いていました。このムウとアトランティスは地球のことではなくて火星のことです。


技術的にも現在も出来ぬ、クリスタルスカルなどの水晶体工芸品などもその一つの例で有ります。現代も有りますがまさか火星で作られた物とは、思ってもいないでしょうねぇ。


この事を最もらしく書けば何を根拠に血迷った事を書くのか言われそうなので、空想科学小説での事と割り切って下さい。科学や歴史は根拠が最も大事ですから、下手には書けませんね。


アトランティスは特徴的な事は、ギリシャ彫刻のような彫りの深い顔立ちの人が多くいてました。ムウは比較的のっぺりした顔立ちの人、東洋人な顔立ちの人々が多くいました。


それでも互いにライバルでどちらが優れているとは、言えませんどっちも似たような程度の科学や技術でした。ムウは共和国制で国が集まっていました。だから首都はなかったのです。合議で物事を決めていました。あちこちで持ち寄りで開催地も変わります。主催地がその年の首都でした。


雷電健太は東洋人なので火星のムウに、住んでいました。女の子も何かと好みの方が多くいてたのも、ムウに住む一因でしたしアトランティスで、スパイと疑われ兼ねないのが特に嫌でした。ムウで楽しく過ごしていました。


近営は敗れました。アトランティスに天才が現れたのです。まだ二十そこそこの人ですが物理学の天才でした。


核融合や核分裂の常識を覆す論文を次々と発表しました。名前はアインホルーフエンと言いました。まだ隠してる重要な研究論文を持っていました。


ムウは慌てました。実用化する前に戦争して無力化しなければ成らないと考えました。ムウに取っては一大危機になり得ます。何とかして事前に情報を知りたいと思うのは政治ですよね。


この時代にホモサピエンスより、優れた人類がいたなどとは誰も思ってもいなかった事でも有る。核兵器作れる人類がいたなどの情報はなかった。


雷電健太もムウにいて事の重大さは分かっていました。それに今までの小さな自尊心を打ち砕かれました。現代よりも二十億年も前の話なのです。火星での話は前にも書いていますが、二十億年も前の事なので時代が全く違うのです。別の星のようですから、皆さんもガラッと視点を変えて下さい。


実感はわきませんでした。過去の事でしたから特にそうでした。何か他人ごとのようです。これで怪我すれば死ぬのかなぁとも思いました。生まれたはるか過去に死ぬことになります。


過去に来たタイムマシンと言うよりも、実は異世界での事になるのでしょうかとも思ってしまいます。えらいことに巻き込まれたと、実際に思っています。また自分の精神は正常であるのかさえ疑う事も有ります。

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