VIPER ZERO

碧空を駆け抜ける翼を

君は最初から持っていたことを

忘れていたんだね


どうやったら飛べるか

見慣れぬ計器とにらっめこして

操縦桿を握りしめては

考えていたんだね


音速で変わる現実を見ないようにして

それでも本当は知っているんだ

胸の奥に感じる鼓動

なにもかもを今持っていて

どこからも誰からも自由で

ただ自分だけの大空を飛んでいける

そんな翼を持っていることを


理不尽に見える現実にもがいて

迷子になりながら遊んで

遊び疲れたら颯爽と飛び立って行ける

それを本当は知っているんだ


それが現実だと知っているんだ

最初から翼を持っている君は。

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