各話あらすじ<第1部前半>※ネタバレ注意


~登場人物~


○ハーシェル

 主人公で、ナイル帝国の王女。

【年齢】七歳

【容姿】茶色の髪に、茶色の瞳という母親ゆずり。二つくくりの三つ編みをしている。

【性格】好奇心旺盛で、表情豊か。明るい。


○ウィル

 ハーシェルの幼なじみの少年。

【年齢】七歳

【容姿】黒髪に、グレーの瞳。身長はハーシェルと同じくらい。

【性格】年齢の割には大人っぽいところがあるが、よく笑うしハーシェルをからかったりすることも多い。


○セミア

 ハーシェルの母。ナイル帝国の王妃でもある。

【年齢】三十代前半

【容姿】茶色の髪に、茶色の瞳。髪は肩を過ぎてウェーブしており、ゆるく一つにくくっていることが多い。とっても美人。

【性格】穏やかで優しく、芯が強い。


○ラルサ

 ナイル帝国の将軍。ハーシェルたちを迎えに来た。

【年齢】四十代後半

【容姿】大きな図体に、毛むくじゃらの髭で熊のような大男。

【性格】陽気で明るく大ざっぱ。でも、根は優しくて真面目。



〜各話あらすじ〜


◇序章

 ナイル帝国の王宮内では、王女の誕生を祝う宴が開かれていた。その最中、突然他国との戦争が幕を開ける。王妃とまだ赤ん坊の王女は、避難のため隣国のアッシリア王国へ逃れることを決意する。


<第1話 野原の二人>

 序章より七年後。アッシリア王国の野原では、戦争から逃れてきた王妃のセミアと、何も知らない娘のハーシェルが穏やかに暮らしていた。ハーシェルは幼なじみの少年、ウィルといつも一緒に遊んでいる。


<第2話 出会い>

 ハーシェルがウィルと初めて出会った日のこと。ある春の日、ハーシェルは池でおぼれかけていたところを、ウィルに命を救われたのだった。


<第3話 朝市>

 ハーシェルと母のセミアが、朝の市場に出掛ける。また、セミアがいつも首にかけている瑠璃色の石に、ハーシェルは初めて違和感を覚えるが……?


<第4話 りんごのその先>

 市場の途中、落としたりんごを追いかけて飛び出た先は、なんとアッシリア王国の王様の一行の目前だった。なんとか罰を逃れたのち、セミアはかつてないほど厳しくハーシェルを叱る。


<第5話 泥棒とお昼>

 市場から帰ったハーシェルたちを待っていたのは、熊のような大男だった。名をラルサといい、どうやらセミアの知り合いらしい。陽気なラルサとともに、ハーシェルたちは部屋で一緒に昼食をとる。


<第6話 ラルサの正体>

 ラルサがハーシェルたちのところに来た目的。それは、王妃セミアと王女ハーシェルを戦争が終わった祖国に連れ戻すことだった。ラルサは、ナイル王家に仕える武人だったのである。


<第7話 出立の準備>

 子ども好きのラルサは、ハーシェルとウィルと共に楽しく野原で遊んでいた。そんなとき、ラルサがセミアに間もなく祖国へ出立する予定であることを告げる。


<第8話 ずっと一緒に>

 ハーシェルは、アイリスの花で作った花冠をウィルにプレゼントする。アイリスの花言葉は『永遠に変わらないもの』。ハーシェルとウィルは、これからも変わらずに、ずっと一緒にいることを約束する。


<第9話 目覚める>

 その日の夜のこと。ハーシェルが母の首飾りである瑠璃色の石に触れたことをきっかけに、突然、石がまばゆい光を放つ。セミアは「石が目覚めた」と呟き、ハーシェルに出生の真実を告げる。


<第10話 逃げる者、追う者>

 今住んでいるアッシリア王国と、祖国のナイル帝国が敵対関係にあると知り驚くハーシェル。石の光に気づいてやってきたラルサと共に、三人はすぐさま祖国に向けて出発する。一方、アッシリア兵もまた、石のありかを求めて三人を追い始めていた。


<第11話 二つの石>

 ハーシェルたちがアッシリア兵から逃れつつ祖国へ向かっている頃。アッシリア王国にある神殿では、神官たちによる緊急会議が開かれていた。そこにあるのは、セミアが持っているものと同じ色をした石。神官たちはセミアが持っている石を「もう一つの石」と呼び、「封印が解けた」と言ってひどく焦っている様子だが……?

(この回は情報量が多すぎるので、この辺でやめときます)


<第12話 洞窟で(1)>

 ハーシェルたちは森の洞窟でひと休みしていた。詳しい説明もなくここまで来たハーシェルは、この機にたまっていた疑問を母にぶつけることにする。


<第13話 洞窟で(2)>

 ハーシェルの様々な問いかけに丁寧に答えてくれる母だったが、石についての疑問にだけはどうしても答えてくれなかった。「話すには、あなたはまだ幼すぎる」とセミアは言った。そして、いつか必ず話すから待っていてほしい、とも。


<第14話 タムナス荘>

 馬に揺られていたハーシェルが目を覚ますと、そこは田畑が広がるのどかな村だった。ハーシェルたちは、村人の紹介で近くの宿に一泊することにする。


<第15話 夢>

 朝方、ハーシェルは荒地が広がる不気味な夢を見る。泊まっていた村を後にし、ナイル帝国の町をいくつか抜けたハーシェルたちは、ついに王都を目の前にする。


<第16話 王都セイン>

 王都はたくさんの人で活気あふれる、とても華やかな場所だった。ハーシェルが好奇心に任せて王都を楽しんでいる時、城からハーシェルたちに迎えの者が来る。なぜか、ラルサに対してひどくご立腹な様子だが……?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る