嫌いな私の家
いつからか六人家族は諍いが絶えない
飛び交うは食器や包丁の類い
私の心は歳の数だけ打ちのめされた
切り刻まれ気づけば散り散りの
父に殴られ母にぶたれて
嫌になって抜け出したはずなのに
荒んだあの家が遠く感じる
いつからか家には帰らなくなった私
かっ食らうは牛めしと味噌汁だけ
私の体が大きくなるだけ家は小さく
父や母の背中が小さく見る影もない
父に怒鳴られ母に叱られ
嫌になって飛び出したはずなのに
古びたあと家が遠く感じる
空き地をぼんやり眺めてたら
彼方昔の時間が見えた気がした
家が嫌いだったはずなのに……
そのはずなのに……
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