渚のカノジョ

あの日、馬鹿騒ぎしてる仲間を横目に

そっと脚を下ろすあの子は真夏の天使だと錯覚した


俺の足は砂に埋もれて泥だらけ

歩んできた暗い道はあの子へ手が届かない海の底


お日様のようで、ちっぽけに感じた俺の存在

目眩で波に足をすくわれた俺を

泥にまみれてあの子が引き上げてくれた


あれは間違いなく羽の生えた真夏の天使





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