第14話 って、漫画研究部?
放課後。
僕は帰ろうと下駄箱に向かった。
「ちょっと待った」
ガシッと腕を掴まれる。
「今日は記念すべき、ライトノベル部の1日目よ。なんで帰ろうとしてるのよ」
神田に捕まり、そのままライトノベル部に連行。
「ここは?」
四階の誰も寄り付かないような、奥の奥の教室。
「今は物置として使われている教室よ」
「まさかここが?」
「私達の部室よ」
勘弁してくれ。
「うわー。凄いホコリ!」
中は本棚が沢山あり、色々なガラクタで溢れかえっていた。
「もっと、マシな教室は無かったの?」
「ここしか許可してくれなかったのよ。部員も少ないし」
神田は箒とチリトリを手にする。
「というわけで、今日は掃除よ」
えええええー。面倒臭い。
僕と神田は黙々と掃除をする。ホコリやゴミはまだマシなもので、虫の死骸が出てきやかる。Gの死骸が出た時は、流石に悲鳴をあげた。
「なにこれ」
棚の奥に古いノートが束になって入ってあった。
開いてみるとそれは漫画だった。
鉛筆だけで描かれた漫画が何ページも続いている。
「ここは元々、漫研の部室だったのよ」
「漫研?」
って、漫画研究部?
「そうよ。数年前だけど。すぐに潰されたらしいわ」
「潰されたって」
「進学校に必要ないって言われたみたい」
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