星間共通歴833年12月28日 記述者:ミハイル・クルゲローゼル
昨日救出した人間は、どうも酷く小さな運送会社の社員だった様だ。
名前はムラサキ・シグレと言っていた。
珍しい音なので聞いてみたら、ファーイースト星系の出だと言っていた。
(←そりゃまたずいぶん遠いな/ボマー)
(←それどこー?/なび)
(←今漂ってる星域から帝都本星側に145度辺りにある
(←昔なかなか落ちなかった辺りらしいですね/船長)
(←つまりは遠いんだ/隊長)
昼の食事の時に船長が連れてきて、にこやかな顔で「今日からしばらくうちの奴隷ですから仲良くしましょうね」とのこと。成る程。
まあ別に私としては王子に問題が無ければ別に奴隷であっても新たなクルーであってもどうでもいいのだが。ただファーイースト出であれだけ小さなボロ…… いや小型で旧式の船を使っていたということは、中小ではなく零細企業だったと見るべきだな。あまり悪い影響が王子にある様だったら潔く散ってもらうことにすれば良いか。
(←お前のそういうとこwwwwwwwww/ボマー)
それにしてもおどおどした様子だ。
さっそくフランド嬢に揶揄われていたところを見ると童貞と見た。
(←アンタのそういうトコwwwwwwwwwww あ、でも実際そうみたいよー/フラン)
さてお題ですが。
嫌いなものは無いが、好きなものならあのおかみ殿の作る米の握りがとても美味いと思う。我々の星系には全く無かった文化なので、差し入れの時にあれだと私自身はとても嬉しい。
(←王子さんはたくあんは嫌いだからそれは抜くけどいいのかい?/マーサ)
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