言葉の枝
誉野史
序章
序章
「会ってみませんか?」
「会いたいと思いませんか?」
「
人と人との関わりにおいて、交わりながら生成・構築する記憶や思い出の数々は、あなたの「想い」に直結していく。
その想いを、あなた自身が強く望み、激しく求めることによって、その強欲を露わにすればするほど、滲み出て流れ落ちてくる傲慢の汁がある。
そしてその汁は、私たちにとって『あなたを知り得る情報そのもの』として滴る。
あなたが第一価値として見出す『決定的なもの』となる。
汁が流れ出ていく道を歩めば歩むほど、第一価値に近しい『絶頂』『結末』『終着』全てが待っている。
そんな手助けをするのが、私たち『
でも絶対に気を付けることが1つだけ。
第一価値として君臨するその存在は、決して優雅なものだけではないことを、必ず念頭に置いておくこと。
『今』『ここで』私達はあなたに忠告を届けた。
だからこそ、伝えなければならないことがある。
それは、あなたが私たちとの“誓約”を破ってしまった時のこと。
もしそうなったら、あなたの第一価値は相反するものとなる。
決して、私たちとの契約を、決して忘れてはいけない。
あなた自身が『望んで』いたこと。
私たち自身が『助けた』こと。
全てを忘れてはいけないのだ。
私たちは、お互いに意思を分かち合い、結び合って成立しているのだから。
できなければ、私たちはあなたにそれ相応の付加価値を求めなければならない。
契約不履行となった「不利益を被る」私たちに、更なるどん底を味わうあなたに。
一体あなたは、何を譲渡する?
『想い人』に『再会する』ことは、決して簡単ではありません。
それでも『再会』を望まれる場合には、あなたの想いを強く・激しく念じ『第一価値』に見出すよう努めてください。
さすれば、あなたの目の前に我が主催者『来観』がやってきます。
さあ、楽しい『密会』を
今宵も。
『密会』
主催者『再会―来観―』より
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