第6話学校での日常その2.そしてこの出会いが俺たちの運命のは分岐点
あの、時狭間四天王事件の後、チャイムが鳴ったので、担任がやってきた。
「はーい、皆んなおはよう〜」
この担任は、白河先生と言い、まだ、教師歴3年と若い女性の先生なのだが、先生の科目は英語で、その教えは凄くうまく、また、俺らと年齢が近く、親しみやすい人であるので、俺たちは白ちゃん先生と呼んでいる。
「多分、知っている人も居ると思うのです
が、今日から新たに仲間になる転校生が
来ます。
皆さん、良くして上げて下さいね?」
「「「「「はーい」」」」」
「しかもですね?
その方は、この教室のメンバーになりま
す‼︎」
「「「「「おっしゃー‼︎」」」」」
男子の気合い半端ないな⁉︎
まぁ、俺もだけど
「はいはいはい‼︎
白ちゃん先生質問‼︎」
そう、質問してるのは大助。流石、チャラい系イケメンの大助。こうゆう時は真っ先に質問するな。
授業の時は、存在を消すかのように静かにしてるのに…
「はい、大助君!」
「その子ってめっちゃ可愛いんですか⁉︎」
「そうですね〜?
本人にプレッシャーを与えるようで申し
訳ないのですが、先生はまるで天使のよ
うな可愛らしい方だと思いましたよ!」
「「「「「イエーイ‼︎」」」」」
その言葉を聞いて、男子のテンションは最高峰に‼︎
これ、他のクラスに迷惑かけてない?
そして、女子はそんな男子にドン引きしてるー‼︎皆んな、ちょー引いてますやん⁉︎
しかも、なんでか知らんけど、柚月が凄い表情でこっちを見てる⁉︎
何あの目、あんなハイライト消えた目、見たの久々なんだけど…
「はーい、男子静かにしましょうね〜‼︎
女子がドン引きしてますよー!」
「「「「「すみませんでしたー‼︎」」」」」
「よろしい‼︎
それでは、ちょっと遅くなりましたが転
校生を紹介しようと思います‼︎
それでは、どうぞ‼︎」
そう言って、俺たち皆んな、そのドアから入ってくる人物を固唾を飲んで見守っていた。
そして、ドアが開いて、入ってきた人物を見た瞬間、皆んな唖然としてしまった。
何故なら、その人物があまりにも美しかったからだ。その容姿は、髪がブロンドのロングなのだが、透き通った綺麗な色をしており、瞳の色は鮮やかなサファイア色をしていて、唇はぷりっと淡いピンク色など、まるで天使のような造形だったのだ。
また、スタイルは制服越しだが、まるでそれが黄金比だと言わんばかりのスタイルをしており、モデルも顔負けのような感じである。
また、アクセサリーとして、髪に花のリボンをつけており、それが、その容姿に一層の可愛らしさを演出していた。
また、首元にあるネックレスは…うん?なんだ?
俺はあのネックレスに見覚えがある気がする…
この時、ネックレスを見た瞬間に違和感を覚えて、それのせいなのか知らないが、頭痛がしたため、一旦その子から目を外して、机を見る形であれを何処で見たのかを考えることにした。
その間にも、彼女からの自己紹介が始まっていた。
「皆さん、はじめまして。
私の名前は神奈月亜木と申します。
色々とご迷惑をお掛けするかもしれませ
んが、これから、宜しくお願い致しま
す。」
そう言って、丁寧な挨拶をする転校生。
これに対して、クラスメイトはというと大歓声を上げていた。
「やべー、めっちゃ美人じゃん!」
「あの、髪綺麗〜
凄く、羨ましい〜」
「声も綺麗だね!」
「ヤベー、このクラスでよかったわ」
などなど、様々な声が上がって居たが、俺は引き続き先ほどの事を考えていた…
「はーい、皆さん静かにー!
神奈月さん、丁寧なご挨拶有難うねー
それでは、折角ですし、簡単な質疑応答
をしようと思います。
それでは、質問がある方は居ますか
ー?」
「はい、先生…」
その先生の声が聞こえた時に、震える声で柚月が声を出していた…ん?声が震えている…?この時、違和感に気付いた俺はばっと、柚月の方を見るとそこには涙目になっている柚月の姿が…
えっ、なんで涙目になってるの?
「はい、柚月ちゃん…って、
なんで涙目になってるのー⁈
どうしたの⁉︎大丈夫?」
その先生の返事に皆んな気付いたのか、クラスの連中が柚月を見るが、柚月はそれを気にしないような形で転校生の方を見つめていて
「もしかして、あーくん…?」
と言ったのだった…あーくん…?
「えっ、…もしかして、ゆっちゃん…?」
転校生が動揺するかのような声色でそう言ってきた。…ゆっちゃん?
俺が、2人の呼び方に疑問を持っていると…
「えー、久しぶり‼︎
こっちに戻ってきたんだ!」
「本当に久しぶりだね、ゆっちゃん‼︎
まさか、ゆっちゃんが居るなんて思わな
かったよ」
「それは、こっちのセリフだよ!
凄い綺麗になったね〜!」
「そんな、綺麗だなんて、照れるよ〜?
そういえば、他の人たちもいるの?」
「うん、いるよー!」
2人とも涙目になりながら、会話をしていた…
マジでどゆこと?と思いながら成り行きを見ていたら、柚月がこちらをチラッと見てきて、それに釣られるような形で転校生もこちらを見てきた。
なんだ?と思っていたら、俺の方を見て両目を見開いて、自分の口元を両手で押さえた形で固まってしまった。
俺含めて、クラス全員が困惑しており、先程まで話していた柚月が「ゆっちゃん?」と言いながら、その様子を眺めていた。
そしたら、転校生がいきなり泣き始めながら、こちらに思いっきり走ってきた…って走ってきた⁉︎
「ゆうまるー、会いたかったよー‼︎」
そう言って、転校生は泣きながら、俺に抱きついてきた…、えっ抱きついてきたのもそうだけど、ゆうまるって…まさか
「まさか、あきまるか…?」
「そうだよ、あきまるだよ!
うぅ、ゆうまるー…」
そう言って、未だに抱きついているあきまる。
えーと、この状況も訳わかんないだけど、さっきから、異様に静かな雰囲気が気になる…
「おい、ゆうや、どうゆう事か説明してくれ
るよなぁ〜」
そう、大助がまるで般若のような笑みで告げてきて、クラス全員が邪悪な笑みを浮かべてこちらを見てくるのだった。
寧ろ、俺が聞きたいわ!
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