昔のお話

むかし、昔、すごいむかし

神様がこの世界を造った刻

海にレヴィアタンの番を造り出した

神様は、レヴィアタンの番に海を守る様に言った

レヴィアタン達は、海を守った

その、強い力で

人間達は、感謝した、それと同時に恐れた

レヴィアタンが、いつか、子供を産んだら

強い力を持つ子供が産まれたら

人間達は殺されるかもしれないと

だから

レヴィアタンを殺す事にした

片方だけ

人間達が殺したのは、より、強い力を持っていた、雄の方

遺された雌は、彼女は、悲しんだ

彼女の悲しみは、雄が、彼が、死んだことだけではなかった

彼に、愛を伝えられなかったことが

とても、とても

悲しかった

彼女は人間達を憎んだ

船を襲った

海の底に沈めた

そして

恋に悩む乙女達にとりついた

嘘を言わせて幾つもの恋を壊した

そのうち彼女はこう呼ばれる

嫉妬を司る悪魔

レヴィアタン

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