40 姉妹ハーレムと海でハシャぐだけ

 夏、海、水着。


 それは最強の組み合わせ。


「お待たせ~!」


 その声に、僕は振り向く。


「うわっ……」


 思わず、言葉を失ってしまう。


 僕の彼女である美人姉妹が、ビーチで水着姿になっている。


 灯里さんはその豊満な爆乳を惜しげもなく披露するビキニだ。


 意外にも清楚な白色のそれは、灯里さんの豊満なボディをきゅっと引き締めている。


 一方、真由美ちゃんは露出を控えるかなと思っていたけど。


 こちらもビキニ。


 小ぶりなおっぱいを包むピンクのビキニが可愛らしい。


「しょ、翔太くん……どうかな?」


「あ、うん……可愛すぎて言葉が見つからない」


「そ、そんな……嬉しい」


 真由美ちゃんは両手を頬に添えて顔をうつむける。


「翔ちゃん、あたしはどうかしら?」


 灯里さんは僕を煽るようなポーズを取った。


「相変わらずのダイナマイト……でも」


「どうしたの?」


「いや、周りの男たちが……」


「え、ナンパの心配でもしているの? うふふ、あたしは翔ちゃんだけだから大丈夫♡」


「そうじゃなくて……」


 チラッと目配せをした時。


「「「ブハッ!?」」」


 灯里さんのダイナマイトな水着姿を見た男どもが次々に鼻血を噴き出していた。


「あら」


 当人の灯里さんは呑気な顔をしている。


「灯里さん、ちょっとパーカーでも羽織ろうか」


「やだやだ~! せっかく悩み抜いて買ったビキニを翔ちゃんに見てもらいたいの~!」


 むぎゅッ!


「くッ!」


 僕はカッと目を見開く。


 もう何度もエッチをして耐性がある僕でさえ油断をすれば鼻血ブーしかねない。


 やはり、灯里さんという女は危険な存在だと認識した。


「しょ、翔太くん。私も見て?」


 ひにゅッ。


「あっ……」


 こ、これは……何て安心するおっぱいなんだ。


 確かに、灯里さんの今にも爆発しそうなおっぱいも魅力的だけど。


 真由美ちゃんのこのちっぱいに、僕はとても心を癒される。


「ねえねえ、翔ちゃん。どっちの水着が良い? やっぱり、あたしでしょ?」


「わ、私だって負けないもん」


 二人の美人姉妹に抱き付かれる僕を見て、周りの男たちが嫉妬の眼差しを向けて来る。


 まあ、もはや慣れっこだし、灯里さんのエロテロ行為で死に体な彼らの睨みに力はない。


「二人とも、僕の嫁だよ」


「「えっ?」」


 あ、ヤベ、調子に乗り過ぎたか。


「そ、そんな、翔ちゃん。嫁だなんて……あ、あたしは料理とか下手なんだけど」


「わ、私は、おそうじとかなら出来るよ?」


「クソ可愛いなこの姉妹」


 僕は二人の手を握った。


「よし、海に行こう」


「「はーい!」」


 そして……


「あはははは!」


「うふふふふ!」


 素敵な姉妹と海で水のかけっこをする。


 灯里さんの大きく揺れる胸も、真由美ちゃんの小さく揺れる胸も。


 どっちも、素敵だなと思ってしまう。


 なんて、二人のおっぱいに見惚れていると……


「「それ!」」


 姉妹が一斉に僕に水をかけた。


「うわっぷ!」


 僕はその勢いで後ろに倒れてしまう。


 バシャッと。


「翔ちゃん、大丈夫?」


 灯里さんがそばに来て手を差し出してくれる。


「あ、ありがと……うっ!?」


 しかし、手と一緒にご自慢の爆乳まで差し出すのはやめて欲しい。


 下を向くと今にもこぼれ落ちそうなおっぱいが……すごい。


「翔太くん、立てる?」


 真由美ちゃんの心配する声でハッとした。


「あ、うん」


「じゃあ、あたし達で引っ張ってあげましょ」


「そうだね」


 灯里さんと真由美ちゃんはそれぞれ僕の手を握って起こしてくれる。


「ふぅ……いやぁ、海は楽しいねぇ」


「本当にね。いくらでも翔ちゃんを悩殺できるし」


「わ、私だって……うえーん、無理だよ~」


「そ、そんなことないって。真由美ちゃんも素敵だよ」


「本当に?」


「ああ。僕は真由美ちゃんのちっぱいが大好きなんだ」


「ありがとう。でも、来年の夏には絶対にFカップを目指すから」


「いや、それは無理でしょ」


 灯里さんが言う。


「何でよ、やってみないと分からないでしょ?」


「真由美、あなたは貧乳担当なんだから、いい加減に認めなさい」


「わ、分かっているけど……でも、私だってお姉ちゃんみたいにボインボインになりたいんだもん」


「真由美、人は無いものねだりをしちゃうの。あたしだって、真由美みたいに胸が小さいと良いなって思う時があるのよ」


「そ、そうなの? 例えば?」


「えっと……近道で狭い路地を通る時とか。あたしは油断すると、挟まって動けなくなったりするから」


「うわーん! 貧乳のメリットが小さいよ~!」


 真由美ちゃんが叫ぶ。


「灯里さん、一度上げたなら、最後まで責任を持ってフォローしてよ」


「うーん……あっ、小さい方が感度が良い♡」


「確かに、いつも真由美ちゃんの方がビクビクしているような……わっぷ!」


「しょ、翔太くんまでからかわないで」


「……すみません」


 顔面に水を滴らせながら僕は謝罪する。


「ねー、翔ちゃん。お腹すいたよ」


「ああ、そうだね。じゃあ、お昼にしようか。真由美ちゃんも良い?」


「うん、お昼ごはん食べよ」



 まだまだ、楽しい海イベントは続く。







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