39 夏休み初日の朝から……眠る姉妹にイタズラをしちゃう

 ハッと目が覚めて、


「あ、ヤベエ、今日学校だ!」


 と焦るけど、実は休みだった時の幸福度はハンパない。


 そして、現在が正にそういった状況である。


「……ふぅ~、焦ったぁ。ムフフ、夏休みが始まったんだった」


 僕は布団の上でニヤニヤする。


 ふと、両サイドに眠る二人の美女と美少女に目を向ける。


 まずは、美女から。


 まあ、灯里さんなんだけど。


 そのJカップの巨乳がおしげもなくこぼれ落ちている。


 触ったら絶対に柔らかいなと思いつつ。


 もう既に触っていた。


 まずは、指先でツンツン、とつつく。


 それに反応してか、


「んっ……んっ……」


 と声を出して、ピクピクとする様がエロい。


 このエロスの塊みたいなお姉さんをずっと見ていると、僕のジュニアが破裂してしまいそうだ。


 そこで、癒しを求めて反対側を向く。


 次は、美少女。


 まあ、真由美ちゃんなんだけど。


 本人は小さい、小さい、と言って気にしているおっぱい。


 最近は頑張って少しだけ大きくなったCカップちゃん。


 でも、まだ小さいからと相変わらず、コンプレックスはぬぐい切れていないようだ。


 それでも、僕はいつも真由美ちゃんの小さくて可愛らしいおっぱいに癒されている。


 ツンツン、とつつくと。


 小さいながらも、確かな柔らかさと弾力がある。


「んっ……んっ……」


 真由美ちゃんはピクピクと震える様が可愛らしい。


 そんな真由美ちゃんを見ていると、何だか少しだけ、いたずらをしたくなっちゃうイケナイ僕だ。


 ツンツンと胸をつついていた指先で、ほんのちょっと、軽く、つねった。


「んぅ……!」


 ビクビクビク!


 真由美ちゃんが先ほどよりも大きく震えた。



「こ、これは……」


 ちょ、ちょっと、ヤバいくらいに楽しいかも。


 いや、最低な行為ではあるんだけども。


 何だか、止まらない。


 僕はもう少しだけ、真由美ちゃんをつねる。


「んっ、あっ……んっ……くぅ……あぁ……!」


 ね、寝ているよね? ちゃんと寝ているよね?」


「すー……すー……」


 あ、良かった。寝ている。


「んぅ~!」


 ふいに、背後で灯里さんが大きな声を出してビクっとする。


 僕は恐る恐る振り向く。


「すー……すー……」


 灯里さんはまだ眠っていた。


 僕はホッと胸を撫で下ろす。


 そして、改めて灯里さんのJカップ巨乳、いや爆乳に目を向ける。


 つ、つねって良いかな?


 自問自答しつつ、僕は灯里さんをつねる。


「んぅ!」


 ビクン!と灯里さんが跳ねた。


 僕はギョッとする。


「んっ、あっ……すー……すー……」


 セ、セーフ……なのか?


 起きてないよね? 本当に起きてないよね?


 だとしたら、眠っていてもすごくエロいお姉さんだな、この人は。


 何だか少し腹がたって、デコピンをした。


「んふっ!」


 ビクビクン!


 また灯里さんは盛大に震える。


 ここまででも、十分に楽しくエロくスリル満点だった訳だけど。


 僕は己の欲望に駆られて、さらなる試みを行おうと思っていた。


 それは……眠る姉妹を同時に……つねる。


「ハァ、ハァ……」


 僕は興奮で息を乱しながら、両手をそれぞれ姉妹の急所に目がけてセットする。


 あとはほんのひとつまみすれば……では、参ります。


 スリー。


 ツー。


 ワン。


 ぎゅっ。


「「――んあああああああああああああああああああああああぁん!」」」


 姉妹のユニゾン絶叫が大いに響き渡る。


 僕はわずかにまどろんでいた思考もすっかり覚めてしまった。


「えっ……も、もしかして」


 僕が起き上がって見ると、横たわる姉妹が軽く涙目を浮かべて僕を見ていた。


「あはは、翔ちゃんってば。眠っているお姉さんたちにイタズラしちゃうなんて……イケナイ子だね」


「しょ、翔太くんの……エッチ」


「ゴハッ!?」


 僕は吐血した。


 それは大いなる羞恥心と罪悪感、それから可愛い姉妹のエロスによる興奮で。


「……も、申し訳ありませんでした」


 僕は姉妹に土下座する。


「うふふ、そんな風に謝らなくても良いわよ」


「えっ?」


「だって、翔ちゃんはあたし達の彼氏であり、旦那さま、ご主人さま。この姉妹ハーレムをどうしようが、あなたの好きなのよ。ねえ、真由美?」


「う、うん。私も……もっと、翔太くんに好き放題されたい」


「ブハッ……い、いかん、鼻血まで……」


「はい、翔ちゃんティッシュ」


「あ、ありがとう」


 僕は鼻に丸めたティッシュを突っ込む。


「じゃ、じゃあ、そろそろ朝ごはんでも作ろうかな」


 僕は苦笑しながら立ち上がろうとする。


「翔ちゃん、その前に……もう少しだけ、あたし達を可愛がってよ」


「翔太くん、お願い……」


「ふ、二人とも……」


 そんな健気な二人の姿を見て、僕はまた興奮マックス状態になる。


「……じゃあ、二人とも。仰向けのまま、僕におっぱいを差し出して下さい」


「「はい、どーぞ♡」」


「な、何て素直な……コホン。では、揉みます」


「じゃあ、あたしのJカップ爆乳からお願いします♡」


「お、お姉ちゃんばかりズルい。私のCカップ貧乳だって可愛がって欲しいな♡」


「クソ、何なんだ、このエロ可愛い姉妹は……血が……血が足りない」


 僕は栓をしたはずの鼻からまたボタボタを血を流して言う。


「き、君たちは、僕を殺す気か?」


「そんなの嫌だ! 翔ちゃんが死んだら嫌だ!」


「翔太くん、死なないで~!」


 そして、姉妹が一斉に僕に抱き付く。


 むぎゅううううぅ!


 ひにゅっ♪


 それぞれのおっぱいが、それぞれの魅力でもって、僕にアタックを仕掛けて来る。


 そして、僕は――




「あーん! 目玉焼きが焦げ付いた~!」


「ちょっと、お姉ちゃん! 何やっているの!」


「真由美こそ、お味噌汁がマグマみたいに湯立っているわよ!」


「だ、だって! 血を大量に失った翔太くんに少しでも鉄分を補給してあげようと思って、おみそをたくさん入れたんだもん!」


「それにしたって、アホみたいな量を入れたじゃない! もう塩分過多で死んじゃうわ!」


「む~! 死んじゃえ~! おっぱいが大きいお姉ちゃんなんて、死んじゃえ~!」


「あ、こら~! いつの間にかそんなはしたない子になっちゃって~! 全くもう、誰に似たのかしら!?」


「いや、灯里さんだろ。真由美ちゃんと、それから僕にも謝れ」


 僕は横になった状態でそう言った。


「翔ちゃん、おっぱい爆弾、落としても良いかな?」


「お、おい、やめてくれ。今それをやられたら、僕は……」


 怯える僕に対して、灯里さんは目を怪しくギラつかせて迫って来る。


 そして、僕の頭上に特大のJカップ爆乳が構えられた。


「お、お姉ちゃん、やめて! そんなことしたら、翔太くんが……死んじゃうよ~!」


「うっふっふ、もうお姉ちゃんは止まらないのよ~ん!」


「ま、待て、灯里さん。落ち着いて……」


 ドーン!


 あっ……


 その後、生温かい世界の僕は包まれて。


 無事、天国に旅立ちましたとさ。


 チーン。



「うわーん! 翔太くんが血の池地獄に~! もっとお味噌を入れないと~!」


「おーい! 翔ちゃん、起きろ~! えいっ、えいっ!」


 灯里さんがおっぱいで僕の蘇生を図ろうとするけど。


 ただのオーバーキルに過ぎなかった。







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