35 灯里さんのおっぱい

 ホテルのシャワー室で、灯里さんとキスをしていた。


「はっ……そう、下唇を軽く噛んで、吸って……うん、上手」


「やっぱり、灯里さんはそういうことに詳しいんだね」


「エッチなお姉さんだから♡」


「自分で言っちゃうんだ?」


「嫌い?」


「いや、最高だよ」


「うふふ。ほら、おっぱいも触って♡」


 僕は、灯里さんのとても大きな胸に触れる。


「何を食べたらこんなにデカくなるんだ」


「翔ちゃんの愛情たっぷりの手料理だよ♡」


「でも、僕と会う前から既に巨乳だったでしょ?」


「じゃあ、遺伝……とは言っても、お母さんも真由美もちっちゃいからなぁ……あ、でもお父さんの方の親戚は巨乳の人が多いかも」


「えっ、そうなの?」


「ちょっと、翔ちゃん。いま、興味持ったでしょ?」


「い、いや、別にそんなことは」


「ふぅん? そっか、巨乳なら誰でも興奮するんだ? あたしの友達のおっぱいにも興奮していたしね~」


「いや、それは……で、でも、灯里さんのおっぱいが一番だよ」


「本当に?」


「まあ、真由美ちゃんのおっぱいも一番だけど……」


「二人が一番なの?」


「うん、そうです」


 僕が少しおずおずして言うと、灯里さんはニコっと笑う。


「なーんで、こんなに可愛いのかな、翔ちゃんは」


 ちゅっ、とキスをしてくれる。


 それから、灯里さんはシャワーを手に持って、僕の体を流してくれる。


「翔ちゃんって可愛い顔しているけど……やっぱり男の子ね。腕とか……筋肉がある。」


「全然そんなこと無いけど」


「でも、何より、ここのたくましさが素晴らしい♡」


 ちょん。


「あっ、コラ! 変態お姉さん!」


「はーい?」


「ったく、可愛く小首をかしげてんじゃないよ」


「うれちぃ、翔ちゃんに可愛いって言われたぁ」


「全く、いくつになってもハシャぐお姉さんだな」


「何よ、明るいお姉さんは嫌い? もっと落ち着いた清楚系が良いの?」


「そうだねぇ、じゃあ試しにやってみてよ?」


「分かった……コホン」


 灯里さんはなぜか喉の調子を整える。


「……翔太くん、お湯加減はいかがかしら?」


「あ、うん。ちょうど良いよ」


「うふふ。背中を向けて」


「あ、はい」


「あら、こっちの方も、硬いのね」


「はぁ……」


「私、硬いのが好きなの。うふふ」


「うふふ、じゃねえよ。どちらにせよエロいお姉さんじゃないか」


「あーん、そんなこと言わないでよ~!」


 むにゅっ。


「って、おっぱいが、おっぱいが当たっているから!」


「当てているの♡」


「何てエロテロリスト」


「そうだ、ここで嬉しいご報告が一つあります」


「え、何かな?」


「この度、灯里さんは……Jカップになりました~」


「マジで? ついに?」


「うふふ、翔ちゃんがたーくさん、可愛がってくれたから♡」


 僕はつい、灯里さんに振り向いて、改めてその特大のおっぱいを見つめる。


「た、確かに、前よりも大きくなった気が……」


「触ってみる?」


「あ、はい」


 むぎゅっ。


「あんっ♡」


「す、すげ~! これがJカップ、ジャンボなカップか!」


「ちょ、ちょっと、翔ちゃん。そんなに興奮するなんて……」


 俺はイケナイと思いつつも、さらに大きくなった灯里さんの巨乳から手が離せない。


「あんっ、やんっ! そんなに触ったら……」


「ごめん、灯里さん。もう少しだけ、もう少しだけ……」


「も、もう、真由美に言い付けるぞ? 翔ちゃんはおっぱい星人だって」


「そ、それは勘弁して」


「じゃ~あ……もっと揉んで♡」


「えっ、むしろ?」


「うん♡」


 笑顔で灯里さんが頷くので、僕は思い切り揉みまくった。




      ◇




 シャワーを終えた後、灯里さんは裸のままベッドでぐったりしていた。


「大丈夫、灯里さん?」


「ハァ、ハァ……翔ちゃんのバカ。いくら何でも、揉み過ぎだよ」


「ごめんなさい」


 僕は素直に謝る。


「水、持って来ようか?」


 僕が気遣って言うと、灯里さんはちょいちょいと手招きをする。


「そんなの良いから、こっち来て」


「あ、はい」


 僕は灯里さんのそばに寄った。


「あたしに対して悪いと思っているなら、今からあたしが言うことを復唱しなさい」


「あ、はい」


「良い? 灯里さんのおっぱいは日本一、いや世界一いやいや、宇宙一!……ってね」


 僕はポカンとする。


「ほらほら、早くぅ」


「いや、何でそんなことを……」


「だって、そんなおバカなことを言う翔ちゃん、絶対に可愛いもん」


「おい」


「良いから、早くぅ~!」


 灯里さんは仰向けになり、まるで子供のように駄々をこねている。


「分かった、分かったから」


 僕はそう言って、軽く咳払いをする。


「あ、灯里さんのおっぱいはに、日本一、いや世界一、いやいや、宇宙一!……これで良いですか?」


 ライフゲージを削られた僕はうなだれて言う。


「うん、大満足♡」


「ムカツクなぁ、その笑顔」


「守りたいでしょ?」


「殴りたい」


「ひどーい! 翔ちゃんがそんなことする男だと思わなかったよ!」


「じゃあ、別れる?」


「別れません! おっぱいホールド!」


「あっ、ちょっ……何だこのおっぱいは!?」


「ふふふ、もう翔ちゃんを掴んで離さないぜぇ?」


「ちくしょう、このとんでもおっぱいめ!」


 それからしばらく、僕は灯里さんのおっぱいと格闘していた。







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