31 真由美ちゃんのバストアップ計画

 ここ最近のこと。


「んしょ、んしょ」


 真由美ちゃんが熱心に、自分の胸を揉んでいる。


「ねえ、真由美ちゃん。どうしたの?」


「へっ?」


「いや、何か一生懸命に胸を揉んでいるから」


「あ、うん」


 真由美ちゃんは照れくさそうに俯く。


「あのね、結構3人でエッチをしたりするでしょ?」


「ま、まあね」


「その時ね、お姉ちゃんの胸を見ていつも思うんだ。とにかくすごいって。私が出来ないことも、お姉ちゃんはいとも簡単にやってのけて、翔太くんを気持ちよくさせてあげて」


「ま、真由美ちゃん。僕は真由美ちゃんの小さなおっぱいも好きだよ」


「ありがとう、翔太くん」


 真由美ちゃんは微笑む。


「でもね、私もやっぱり女の子だから、大きいのに憧れるというか……もっと、翔太くんのために尽くしてあげたいの」


「ま、真由美ちゃん……」


「だから、こうやって頑張って、おっぱいを大きくしたいの」


「そうか、僕のために……」


 何だか、涙腺が緩くなってしまう。


「よし、僕も協力するよ。真由美ちゃんのバストアップに」


「本当に?」


「そうやって、胸を揉むのも良いけど、やっぱり食事も大切だと思うんだ。唐揚げとか、バストアップに良いから、そういった食事を今後のメニューにするよ」


「翔太くん……でもそれだと、お姉ちゃんもますます成長しちゃうんじゃ」


「……確か今、灯里さんって友達と旅行に行っているんだよね?」


「うん。2泊3日だったかな?」


「その後、しばらく実家で過ごしてってお願いしておくよ」


「えっ?」


「これからしばらく、僕と真由美ちゃんで『おっぱい合宿』をしよう」


「お、おっぱい合宿……」


「あ、そこまでやると引いちゃうかな?」


「ううん、嬉しいよ。それって、翔太くんと二人きりってことだよね?」


「そ、そうなるね」


「お姉ちゃんが居るといつもにぎやかで楽しいけど……翔太くんと二人になれるの、嬉しい」


「よ、よーし! 僕も張り切っちゃうぞ!」


 かくして、僕と真由美ちゃんの『おっぱい合宿』が始まった。




      ◇




「んっ、あっ……」


 僕は背後から真由美ちゃんのおっぱいを揉んでいた。


 円を描くように優しく。


「こうやっておっぱいを揉むことで、血行が良くなる。それから、女性ホルモンが活性化する。それがバストアップに効くんだって」


「そ、そうなんだ……あっ」


「真由美ちゃん、痛くない?」


「う、うん。翔太くんに揉んでもらって、嬉しい」


「どこまで可愛いんだ、君は」


 僕は健気な真由美ちゃんに悶えつつ、おっぱいを揉み続ける。


「ごめんね、お姉ちゃんみたいに揉みがいが無くて」


「何度も言っているけど、真由美ちゃんの手の平に収まるおっぱい、すごく可愛いよ」


「嬉しい……けど、もうちょとだけ、大きくして」


「じゃあ、とりあえず、Cカップを目指そうか」


「うん。なりたい、Cカップ……あっ」


 僕にたっぷりと胸を揉まれた真由美ちゃんの体は火照り、軽く湯気が立ち、汗も噴いていた。


 僕はタオルで真由美ちゃんの体を拭いてあげる。


「ねえ、翔太くん」


「ん?」


「バストアップには、女性ホルモンを活性化させると良いんだよね?」


「うん、そうだよ」


「だったら……エッチしよ?」


「えっ?」


「せっかくの機会だから……翔太くんと二人きりでエッチがしたいの……」


「ま、真由美ちゃん……」


 僕はサッとそばに置いていたノートをめくって見せる。


「見て、このスケジュール」


「あっ」


 真由美ちゃんがご所望のエッチタイムは、夜にしっかりと設定されていた。


「夜更かしはバストアップの妨げになるから、いつもみたいにたっぷりとは出来ないかもしれないけど。その分、二人だけで密度が濃く出来るかなって」


「しょ、翔太くん……」


「けど、アレだな……何だか、僕もムラムラしちゃったよ」


 僕は服を脱ぐ。


「今日は休日で時間も余裕があるから……ちょっとフライングエッチしちゃう?」


「し、したい」


 真由美ちゃんは赤面しながら頷く。


「じゃあ、しよっか」


 それから、僕は真由美ちゃんをベッドに押し倒した。




      ◇




 エッチを終えた僕らは、シャワーを浴びてさっぱりしてから……


「「いただきまーす!」」


 二人で晩ごはんを食べる。


 約束通り唐揚げと、それからキャベツのサラダを用意した。


 両方とも、バストアップに効果てきめんだ。


「翔太くん、美味しいよ」


「良かった」


 僕らが微笑み合っていると、スマホが鳴った。


「ん? あ、灯里さんからだ」


 僕は届いた画像を見る。


「真由美ちゃん、これ」


「あ、お姉ちゃんってば、楽しそう」


 そこに写っていたのは、女友達で盛り上がる灯里さんの姿だ。


 今回は大学の仲良しグループでの女子旅だそうだ。


「よし、じゃあ二人でがんばって、灯里さんをびっくりさせてあげよう」


「うん。あっ、翔太くん」


「どうしたの?」


 僕はみそ汁をすすりなが聞き返す。


「えっと、その……夜もまた、エッチをしてくれるのかな?」


「へっ?」


「ほら、さっきフライングしちゃったし」


「あ、ああ」


「しかも、あんなに激しくて……私、壊れちゃうかと思ったもん。翔太くんの、相変わらずすごいから……」


「ま、真由美ちゃん? ちょっとばかり、いやかなり、灯里さんの影響を受けているよ」


「やだ、もう。お姉ちゃんみたいにエッチじゃないもん」


「いやいや、真由美ちゃんはもう十分、エッチな子だよ」


 僕が言うと、真由美ちゃんはむすっと頬を膨らませる。


「翔太くんが一番エッチだよ」


「うっ……返す言葉もございません」


「なんてね。けど、翔太くんがエッチな方が嬉しいよ。だって、その方が……ううん、何でもない」


 真由美ちゃんは慌ててごはんをかき込む。


 そんな彼女のことが、とても可愛いと思った。







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