27 可愛い姉妹ゲンカ、ノックアウトされる僕

「そういえば、もうすぐGWだね」


 いつも通り、3人で晩ご飯を食べていた時に灯里さんが言った。


「うん、そうだね」


 真由美ちゃんが頷く。


「せっかくだし、みんなでどこかに行こうよ」


「それは良いアイディアだけど。お金はどうするの?」


 僕は言う。


「大丈夫。パパとママから軍資金はもらったから」


「えっ」


「うふふ。普通ならおかしいこの三人の関係も、パパとママは応援してくれているみたい」


 灯里さんは微笑んで言う。


「何かでも申し訳ないなって、思うんだ」


「どうして、翔ちゃん?」


「だって、こんな美人姉妹を2人とも独占するなんて。ご両親にもそうだけど、世の男性にも悪いって言うか」


「翔太くん……」


「もう、翔ちゃんってば相変わらず良い子なんだから」


 灯里さんが僕のそばに寄り、豊満な胸で顔をぎゅっとしてくれる。


「あっ、お姉ちゃんばかりズルい」


 真由美ちゃんも負けじと僕に抱き付く。


「ふふふ、真由美。せめてCカップくらいになってから出直して来なさい」


「で、でも、Bカップにはなったもん」


「あら、いつの間に? Aカップちゃんだったのに」


「それは……翔太くんがたくさん触ってくれたから」


「コ、コホン」


「へぇ~。やっぱり、あたしたち姉妹はもう、翔ちゃんが居ないとダメね♡」


 むぎゅうううぅ。


「あ、灯里さん……苦しい」


「むぎゅ~♡」


「す、すごい……胸が大きいと、何でもできるんだ」


「真由美ちゃん、感心しないで……」


「もうすぐJカップになりそうだから、楽しみにしていてね?」


「Jカップってマジ……あっ、何でもないです」


「ねぇ、どうしてお姉ちゃんばかりそんなに胸が大きくなるの? 姉妹なのに」


「ふふふ、妹はお姉ちゃんに敵わない運命なのよ」


「ま、負けないもん」


 ふにゅっ。


 あっ、真由美ちゃんの可愛らしい胸の感触もまた……って、僕は変態かよ。


「ていうか、GWにどこに行くか決めようよ」


 と、言うことで……


「せっかくだから、お泊りが良いなぁ」


 灯里さんが言う。


「じゃあ、温泉とか?」


 真由美ちゃんが言う。


「まあ、温泉でしっぽりも良いけど……あ、そうだ」


 灯里さんはスマホを手に取ると、何やらパパパッと画面をタップする。


「ここなんてどう?」


 灯里さんが示したのは、レジャーランドの写真だった。


「遊園地?」


「そう。そこにホテルも併設しているから」


「今から予約って取れるの?」


「GWの終盤あたりなら空いているみたいよ」


「良いね~。じゃあ、それまではどうするの?」


「お家でまったりしましょう。いや、激しくなっちゃうのかな?」


「灯里さん? 何を言っているのかな?」


「だって、翔ちゃんって可愛い顔に似合わずご立派さまなんだもん」


「それ言わないで」


「真由美もそう思うでしょ?」


「う、うん。正直、最初の時は壊れちゃうかと思った……」


「えっ……ご、ごめん」


「い、良いの。すごく気持ち良かったから……あっ」


「ふぅ。純情だった真由美もすっかりエロ子ちゃんか。お姉ちゃんは嬉しいような、寂しいような」


「お姉ちゃんって相変わらずムカつくよね」


「それがあたしの売りよ」


「開き直らないでよ」


「まあまあ、姉妹ゲンカはやめて」


「じゃあ、翔ちゃんのご立派さまで二人とも可愛がりなさい」


「いや、まだご飯を食べている最中だから」


「とか言って、もう起立しているじゃない」


「えっ?」



「なーんてね。やーい、引っかかった~」


「灯里さんって、やっぱりウザいなぁ。後で真由美ちゃんとだけしよ」


「やったー」


「ちょっと、お姉ちゃんを仲間外れにしないで。謝るから、後でいっぱいナメナメするから」


「おい、変態お姉さん」


「足の裏の話だよ?」


「どちらにせよだよ。僕はそんな鬼畜な男じゃないよ」


「けど、ソレの大きさは鬼畜……」


「灯里さんはもう晩飯抜きだね。あと、エッチもなし」


「あ~ん! 何でお姉ちゃんばかりいじめるのよ~!」


 灯里さんは泣きながらおっぱいでビンタをして来る。


「いたっ……柔らかいけど、結構痛いよ!」


「ふふふ、これがあたしのおっぱいの力よ」


「ぐぬぬ、やっぱりおっぱいが大きいのって凄い……」


「真由美ちゃん、悔しがらなくても良いよ……へぶしっ!?」


 とうとう、僕は灯里さんのおっぱいにノックアウトされる。


「やった~。翔ちゃんを倒したぞ~!」


「もう、お姉ちゃん! そんなことしてどうするのよ!」


 結局、また姉妹ゲンカが始まってしまう。


 僕は止めてあげたいけど、しばらく立ち上がれそうになかった。


 ピンッ!


 あ、でも確かに、下の方はちゃんと元気だった。







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