応援コメント

第八話 シリルの心」への応援コメント

  • ゲンゾウは研究に関しては真っ当だった。研究者が、自分の半生をかけて打ち立ててきた理論が想定外の数値を出すのを嫌うように、今際の際にやってきたものがまさか『こころ』なんて曖昧なものだとは、どうしても認められなかったんでしょうね。

    レイスから発生した感情(バグ)が『人間に隷属していない』ことが真実なら、そこには3原則もアンドロイドの存在意義もあったもんじゃなくて、科学では
    到底説明のつかない『いっこの生命体』がぽっと産み出されたのを認めることになる。

    うはー、読みごたえたっぷりですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    三か四角様
    おはようございます。

    >どうしても認められなかった
     弦造がシリルに対し腹立ちや苛立ちを隠し切れなかったのは、そういった理由があるからかも知れないですね。

     ただ、シリル自身には自発的な欲求がまだまだ希薄ではあるようです。
     とは言え、“心”とは何かを模索し、“愛”を知り、それに基づく自己犠牲を行使しただけでも、それは新しい何ものかを予見させるに充分な事実なのではないかと弦造は見なした、のかも知れません。

     こちらこそ読み応えのあるコメントいつもありがとうございます!