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2020年9月1日 15:00
一旦の完結、お疲れ様でした!五十畑宮木と、それからレイスの社会的意義についての部分がとても好みでした。これについては、(結構昔ですが)アニメ攻殻機動隊で『ゴースト』という名称で呼ばれていたのを観た辺りから興味があって(というか好きで)、どうも私の琴線に触れやすいようです。ワードの脚注が多いこともこの物語の特徴ですが、長倉さんが振り返った良し悪しはどうあれ、「こういうのあるでしょ?空気で察してくださいね」っていう安易な世界で大好きなキャラクターを描きたくないというのはめっちゃ共感しました。これ、何度か他の作者さんのレビューで書いたことがあるのですが、キャラの後ろに背景が描かれたものじゃなく、リアルな世界に立つキャラクターが見たいんです。特に異世界ファンタジーもので言えることで、「なんで回復魔法があるのに病弱なおばあさんがいるの?」って、つい思っちゃうわけです。魔法をかければ傷が治るっていうことは、魔法の作用としては、ちょっと考えてみた理屈では『新陳代謝を極限まで高めているか、もしくは欠損細胞を傷つく前の状態に戻す(つまり時間を操作して治す)』ってことになるから、怪我が治せるなら、薬で治る病気はケアルまたはホイミで治せるでしょって思っちゃう。メタ的に言えば、私たちが慣れ親しんだゲームの印象が強過ぎて、理屈は通ってないかもしれないけどわかるよね?ってなっちゃってる。良作な異世界ファンタジーほど、この点をちゃんと考えてあるんですよね。十二国記しかり、ログ・ホライズンしかり。作中に出てくる説明文の何十倍もの設定書きがあるんだろうなって思わせるというか。私はやっぱり、そういうのが好きです。だからこの星灯火の膨大な脚注が成功であったにしろ失敗であったにしろ、少なくとも作者様の世界観(またはキャラクター)に対する深い愛情がすごく伝わってきて、信頼できる物語だなってかなり最初の方で思いました。後はどこを出してどこを出さないかだけの問題な気がします。そしてなにやら続きが始まったようなので、今後も楽しみにしています。
作者からの返信
本編を最後までお読みいただき、またこのように熱いコメントまで頂戴し感激しております!心から感謝いたします!◆魔法についてに考え方は全く三か四角さんと同意見です。 異世界とは言えそこを現実の世界として生きる普通の人々がいるはず。そんな異世界と言う名の現実世界の日常に魔法がどう影響を与えているのか、そこに具体性がないと本質的なリアリティを失って世界そのものが空疎になりかねない。そう考えています。(しまった、十二国記はチラッチラッとしか観ていなかったのは内緒にしておいてください)◆脚注については後半かなり控えました。個人的にはやはり読み難いかな、と思ったのが主な理由です。ただ、今にして思うとどうもモヤモヤしていけません。やりたくはないのですが、もしかしたらもしかして追記してしまう可能性もあるかもしれません。果たしてどうなるか。モヤモヤ中です。◆初めて作ったお話と言う事もありますし非常に、非常に深い思い入れがあります。登場人物も世界も大好きです。話を作りながら次々と新しい話や設定が生まれて頭は常に混沌状態でした。「ああ、これが小説家や漫画家が言う『キャラが勝手に動く』ってやつか」と妙に感心したのを覚えています。 小説の書き方についてもろくに知らない素人の私が、熱に浮かされたようにして、暴走すれすれで書き上げた拙作ですが、「信頼できる物語」とこの上ないお褒めの言葉をいただき、本当に書いてよかったと胸を熱くしております。身に余るお言葉ありがとうございます。◆脚注について、どこを出してどこを引っ込めるか、についてですが、実は脚注についても仕掛けを仕込んでありました。よおく読んでみると「あれ? なんか変だな」となる様になってい……るはずでしたがうまく機能しなかったようです。例)ストーリーの舞台はオニール型のスペースコロニーなのですが、当初はなるべくその事を表に出さず少しずつ違和感を与える様にしたいな、と。 なので脚注に記述されている笹倉堂の名物は「オニール」栗最中でアルジェの名物は「トーラス」ババリアなのです。いくら何でも分かり難かったですね(汗 脚注を出すなら多めにして、その中にストーリーのヒントを散りばめるようなやり方が、個人的には理想です。◆今後も展開は継続しますが、今はまだ続きと言うほどではなくて、本編を補完するストーリーです。 ここだけの話ですが、大変遠大なお話が出来てしまいました。正直私の手には負えないので、年代記のような形で公開していく事になると思います。その合間合間にエピソードを差し挟んでいく。そんな展開になると思います。 すこし気が昂って長文になってしまいお恥ずかしい限りですが、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
一旦の完結、お疲れ様でした!
五十畑宮木と、それからレイスの社会的意義についての部分がとても好みでした。これについては、(結構昔ですが)アニメ攻殻機動隊で『ゴースト』という名称で呼ばれていたのを観た辺りから興味があって(というか好きで)、どうも私の琴線に触れやすいようです。ワードの脚注が多いこともこの物語の特徴ですが、長倉さんが振り返った良し悪しはどうあれ、「こういうのあるでしょ?空気で察してくださいね」っていう安易な世界で大好きなキャラクターを描きたくないというのはめっちゃ共感しました。これ、何度か他の作者さんのレビューで書いたことがあるのですが、キャラの後ろに背景が描かれたものじゃなく、リアルな世界に立つキャラクターが見たいんです。特に異世界ファンタジーもので言えることで、「なんで回復魔法があるのに病弱なおばあさんがいるの?」って、つい思っちゃうわけです。魔法をかければ傷が治るっていうことは、魔法の作用としては、ちょっと考えてみた理屈では『新陳代謝を極限まで高めているか、もしくは欠損細胞を傷つく前の状態に戻す(つまり時間を操作して治す)』ってことになるから、怪我が治せるなら、薬で治る病気はケアルまたはホイミで治せるでしょって思っちゃう。メタ的に言えば、私たちが慣れ親しんだゲームの印象が強過ぎて、理屈は通ってないかもしれないけどわかるよね?ってなっちゃってる。良作な異世界ファンタジーほど、この点をちゃんと考えてあるんですよね。十二国記しかり、ログ・ホライズンしかり。作中に出てくる説明文の何十倍もの設定書きがあるんだろうなって思わせるというか。私はやっぱり、そういうのが好きです。だからこの星灯火の膨大な脚注が成功であったにしろ失敗であったにしろ、少なくとも作者様の世界観(またはキャラクター)に対する深い愛情がすごく伝わってきて、信頼できる物語だなってかなり最初の方で思いました。後はどこを出してどこを出さないかだけの問題な気がします。
そしてなにやら続きが始まったようなので、今後も楽しみにしています。
作者からの返信
本編を最後までお読みいただき、またこのように熱いコメントまで頂戴し感激しております!心から感謝いたします!
◆魔法についてに考え方は全く三か四角さんと同意見です。
異世界とは言えそこを現実の世界として生きる普通の人々がいるはず。そんな異世界と言う名の現実世界の日常に魔法がどう影響を与えているのか、そこに具体性がないと本質的なリアリティを失って世界そのものが空疎になりかねない。そう考えています。
(しまった、十二国記はチラッチラッとしか観ていなかったのは内緒にしておいてください)
◆脚注については後半かなり控えました。個人的にはやはり読み難いかな、と思ったのが主な理由です。ただ、今にして思うとどうもモヤモヤしていけません。やりたくはないのですが、もしかしたらもしかして追記してしまう可能性もあるかもしれません。果たしてどうなるか。モヤモヤ中です。
◆初めて作ったお話と言う事もありますし非常に、非常に深い思い入れがあります。登場人物も世界も大好きです。話を作りながら次々と新しい話や設定が生まれて頭は常に混沌状態でした。「ああ、これが小説家や漫画家が言う『キャラが勝手に動く』ってやつか」と妙に感心したのを覚えています。
小説の書き方についてもろくに知らない素人の私が、熱に浮かされたようにして、暴走すれすれで書き上げた拙作ですが、「信頼できる物語」とこの上ないお褒めの言葉をいただき、本当に書いてよかったと胸を熱くしております。身に余るお言葉ありがとうございます。
◆脚注について、どこを出してどこを引っ込めるか、についてですが、実は脚注についても仕掛けを仕込んでありました。よおく読んでみると「あれ? なんか変だな」となる様になってい……るはずでしたがうまく機能しなかったようです。
例)ストーリーの舞台はオニール型のスペースコロニーなのですが、当初はなるべくその事を表に出さず少しずつ違和感を与える様にしたいな、と。
なので脚注に記述されている笹倉堂の名物は「オニール」栗最中でアルジェの名物は「トーラス」ババリアなのです。いくら何でも分かり難かったですね(汗
脚注を出すなら多めにして、その中にストーリーのヒントを散りばめるようなやり方が、個人的には理想です。
◆今後も展開は継続しますが、今はまだ続きと言うほどではなくて、本編を補完するストーリーです。
ここだけの話ですが、大変遠大なお話が出来てしまいました。正直私の手には負えないので、年代記のような形で公開していく事になると思います。その合間合間にエピソードを差し挟んでいく。そんな展開になると思います。
すこし気が昂って長文になってしまいお恥ずかしい限りですが、今後もどうぞよろしくお願いいたします。