無定形装甲《アモルファス・アーマー》から始まる、息もつかせぬ怒涛のようなルビの連続が、ルビを多用したSFの好きな僕にはたまらないものがありました。特にクライマックスシーン、頬に流れる流体金属《リキッド・メタル》の描写は見事。設定が全て明らかにされるわけではありませんが、この記述の動きだけで十二分に楽しめるSF短編かと思います。