第十六話 テキサスのガンマン

四月二十二日日曜日


「あんたら四人をあしらうなんて……どんな化け物よ?」

 御笠博士のあきれたような声に、四人はしゅーんとしている。ただでさえ上に怒られた後だから当然だろう。でも博士は取り敢えずの全員無事(?)を確認して、解散してくれた。ほーっと息を吐く職員達の話題は、イレズミの男だ。やっぱそうなるよねえ。私も電波で感じられなかったぐらいだし。怖い。

「ウェンディーの方は特に何も追及してこなかったネ」

「深入りされると困るんじゃん?」

 その端っこで私は志藤君にぷちぷち愚痴る。

「もう凄かったんだからぁ……!」

「そうか……」

「ところで何の護送だったの?」

「こっちは機動課がらみだ。中身は知らん」

 そしてなんと、機動課職員は公務員にもかかわらず日曜日は宿直も夜勤もなく帰ってしまうのだ。さっきまでいたラットさんも、五時にはいなくなっていた。とはいえラビットさんとドラゴンさんはいるのだけれど。

「ドラゴンさんって志藤君に輪を掛けて無口なのよねー」

「なんだ輪って……大体ラビットと一緒の時は結構喋るらしいぞ」

「って言っても人並み以下でしょ」

「ん……まあ」

 そう言う志藤君の横にはもれなくロッテちゃんがいた。機動課と家を往復するだけの日々じゃつまらないだろう。志藤君もだけど。

「三人でどっか行こっか?」

「俺は構わないが」

 ロッテちゃんもこくこく頷く。どことなく嬉しそうだ。はー、萌えー。

「よっしゃ、ダブルデート!」

「それとは違うんじゃないか?」

 繁華街に出てゲーセンの前を通りかかった時だった。

「おお!? 婦警さん、今日も快調だねえ!」

「っしゃあ!」

 志藤君と一緒に覗いてみると、そこには制服姿で射撃系のゲームをやっているドッグさんがいた。はあっと志藤君が溜息をつく。この頃はその意味やちょっとした表情の機微も解るようになって、ご機嫌の彼女・私である。えっへん。

「せめて着替えてからやってくれ……」

「うぉっシドー君!? 悌子ちゃんにロッテちゃんも!?」

「危険物持ってるし……」

 腰の両側のホルスターには護身用エアガンではなくガチ拳銃が二丁入っている。

「うわ危ないデカ……日本ではまだ普及してないんだから不味いですよ」

「あー、日本ではなー」

 日本じゃ拳銃持ってるのなんて粋がった男の子か護身用の女の人ぐらいだ。まして日本刀なんてとてもとても。やくざのドスぐらいだ。銃刀法は緩くなったらしいけれど、まだ市民に馴染んではいない。

「ドッグさんはアメリカ出身でしたね?」

「おう、自由の国だぜー。テキサス州シェラブランカね」

「いや分かんないっすよ……変わった銃ですね。それ」

「ん? これはね、機動課が作った試作品の特殊銃」

「ってことは実験中ってことですか?」

「まーね」

「……危なくないですか?」

 やっぱり気になってしまうのはそこである。人情に厚い、悪く言えばカッとなりやすいドッグさんの武器としては、ちょっと怖いものがある。だけどドッグさんはけらけら笑って、

「大丈夫、こいつとは何かと相性良いんだ。ま、言ってみれば腐れ縁……」

 ふっと目元に影を落とすドッグさん。

 ――は、一瞬でハッとなった。

「いっけね、こんな所で遊んでるんじゃなかった!」

「!?」

「九時からテレビで『荒野の男達』やるんだったあ!」

 そうしてガンコンをしまい、慌てて出て行ってしまった。

「騒がしいやつだ……」

 志藤君が静かすぎるだけだ、とは言わない。言わないから取り敢えず三人でプリクラを撮った。志藤君にデカ目補正したらロッテちゃんと笑い転げたので、三人デカ目でプリントした。誰にも見せるなと真っ赤な顔で言われたけど、御笠博士や仁君、機動課のみんなはノーカンだろう。勝手にそう解釈して、私達は帰途に就いた。


 何とか夕食後に間に合ったドッグさんは、はーっとうっとりモードに入っていた。どうやら西部劇だったらしい。マカロニじゃない本場のウェスタンだ。

「はぁー……」

 ソファにずりずり寝ころび、愛銃を眺めるドッグさん。

「腐れ縁……かぁ」

 それから天井に向けて。

「ばん!」

 ……口真似だったのにうっかりトリガーを引いてしまい、天井に穴が開いた。鉄筋コンクリートで良かった。ついでに最上階で。思わず青くなるドッグさん。

 映画がも終わったので夜食を求めて外に出る。勿論腰には愛銃を携えて。一般人は女性の護身用エアガンにしか見えないだろう。

「えーと……ハム。ジャガイモ、グリンピース、牛肉……」

「くっくっく……よく食うねえヤンキー、子犬じゃなくて子豚になるぜ?」

 買い物中のドッグさんの横に突如現れるモンキーさん。

「えーと牛肉、あった肉屋肉屋」

 見るどころか突っ込みさえされずに頭をぶち抜かれた。勿論『手加減』をされて。

 帰り道は流石に暗い。さっさと行こうとすると、空き地が広がっているのに気付いた。

「あれ? ここって前まで林じゃなかったっけ」

「会社建てるってんで伐採したらしいぜぇ? くっくっく」

「あっそ……どこも同じだなあ」

 さらりと流して、敷地の端の民家を見る。柵で囲われたそこには、パンジーが咲き乱れていた。思わず覗き込むと、老婆が出て来て目を細める。

「おや、久し振りに見たね、あんた」

「うん。最近この道通ることなかったからね」

 家主の五十歳近いおばちゃんに声を掛けられ、ドッグさんはへらっと笑って見せる。

「驚いたろ?」

「うん、ほんの二週間前まで林だったのに今は空き地になっちゃってて……」

「このご時世じゃ仕方ないね」

 ブルーになりながらの帰り道。

「ご時世ねえ……これ以上ビルだのなんだの建ててどうするんだか」

「知るもんか……って言うか付いてくんなよ」

「前もこんなことがあったねえ」

「聞けよ。……ってああ、ダムの時ね……」


~結構前~


「はぁ~……」

「溜息吐くと幸せが一つ逃げてくぜ」

「なんで研修からの帰りが自費で電車なわけ?」

「そりゃお前、課長が飲みで使い込んだからだろ?」

「じゃあ……」

「何だまだあるのか?」

「何でアンタと一緒なのよ!?」

「そりゃあ籤引きで決まった生贄だからだろ」

「はあ……もう寝るから着いたら起こして……」

「おぅ……クククッ」


「あん時はビビったなあ、課長が研修先で使い込みやがって」

「まあ、そのお陰で楽しい電車旅行が出来たじゃねえか」

「楽しくねえ! おめーも寝てどうすんだよ、お陰で飛んでもねえとこ行っちまったっての!」


「……ここどこ」

「……倉田って書いてるじゃねえか」

「書いてるじゃねえかじゃねえ! 誰の所為だよ!?」

「なになに……次の電車が来るのは明日の夕方か」

「はあ……町にでも出よ……」

 山間部にある人口五十人にも満たない小さな村。倉田村……当然道路なんてなくバスもない。

「このハイテクの世の中にこんな場所が残っているとは……」

「ああ、畑だ。あれなんだ?」

「カカシだ、畑を荒らす鳥や獣を追い払うために置く人形だな。今は専用のAWDとかあるからなあ」

「これは?」

「手漕ぎポンプ。それをこいで水を地下から引き上げるんだ」

「なんだあ、おめえど。こったら村さ」

 声を掛けられて振り向くと、小柄なお婆ちゃんがニコニコして立っていた。

「コッタラ? 何語?」

「いや方言だろ」

「こったらちゃっけぇ村さ若ぇ者来るの珍しいなあ?」

「降りる駅を間違えまして。民宿とかありませんかね?」

「ああ、ほんだばわほさ泊まなが?」

「???」

 と言うわけで農家の小寺さんの家に泊まることになった二人だった。

「ほぇー……でっかい家だなあ」

「おめどのほうはこったら家ねえべど?」

「そうですねえ……」

「って言うかよく解るな?」

「ばっちゃんちがこう言う言葉使うんだ」

「んだ、客か?」

 老爺が出て来て老婆に問う。んだんだ、とにこにこしながら老婆は二人を上がり框に招いた。多分靴を脱ぐんだよな、と当たりを付けたドッグさんが恐る恐る踵を靴から抜くと、すでにモンキーさんは上がっている。

 老爺は顔が赤く、熱があるようだった。

「風邪ですか?」

「んだ、だして畑さも出られね……」

「あの、良かったら薬ありますけれど」

 なんとか話に入って行ったドッグさんは、遠出の際に携帯している小さな薬袋を出した。市販薬だがないよりは良いだろう。おお、と老爺が拝むように手を合わせる。

「ありがとうなあ。こんな村だから薬売りも来なくなって久しいんだじゃ。ありがてえ」

 その夜は村中の人が集まって夕飯を食べた。

「おお、外人さんだべ!」

 外人が珍しい村だった。


「なあ、暫く……じいちゃんの具合が良くなるまでで良いから、畑を手伝って行かないか?」

「……まあ、良いんじゃないのか」

 と言うわけで、二人はしばらく村にいることになった。

「うわっ蛇だ!」

「ここの蛇は毒ねえしくっつがれでも大丈夫だで?」

「でも痛いのは変わんないべ?」

 慣れない畑作業を手伝う二人。

「よし、休むべえ」

 太陽が真上に昇り昼になったころだった。

「機械使ってねえしてこええべ?」

「まあ、偶には身体を動かすのも悪くないですよ」

「何で機械使わないの? AWDとか使えば楽だしもっと採れるんじゃない?」

 ドッグの素朴な疑問に、老婆はそんだなあ、と頷いた。

「確かに結果だけ見ればそんだ。この村の若いのもそう言って都会さ出ていった」

「……」

「……」

「もしかしたらもうこしけんた村は要らねえのかもしんねえ」

 そう言った小寺さんは、少し寂しそうに笑った。


 ある日、この何もない村にヘリコプターがやって来た。中からは黒い制服を着こんだ『いかにも』という容貌の男たちが出て来た。

「まだ来たじゃ」

「何者?」

 ドッグさんは訊ねる。警察としての『鼻』が動いていた。

「ここダムさするして退けずじゃ」

「そんな簡単に立ち退きは出来ないだろ。居住権とかあるはず……」

「地主が話ばつけでまったんだじゃ」

「ええ? それじゃ出て行かなきゃなんないの?」

「今村の連中と考えて買い戻す方向でらのさ」

「なるほど……」

「あっちもそれだば手打つて言うし」

「そーなのか、良かった」

「丁度先週みんなでこつこつ貯めて目標額に届いだして、その取引だべ」

「…………」


 無邪気に尻尾を振るように安堵しているドッグさんと、どこか訝しげなモンキーさんだった。

 お爺さんの熱が三日ほどで下がって、畑に出られるようになった。一応常備薬をすべておいて行くドッグさんの手を握ってくれたお婆さんの手は、しわくちゃでがさがさで温かかったと言う。そして駅には。

「うわっ、こんなに見送りが!?」

「すげえな……」

「へばのぉ」

「気ぃ付けていげぇ!」

「うん! また来るねえ!」

 一瞬小寺さんの顔から笑顔が消えたが、すぐにまた戻って、

「おお、またなあ!」

 こうして村人たちにあたたかく見守られ、二人は今度こそ帰途に着いた。


 一か月後、モンキーさんとドッグさんはもう一度あの村を訪ねた。

「そろそろあの畑のトウモロコシ、出来てるよなあ……」

「くっくっく……」

「でも珍しいなあ、あんた文系なのによくこんなのに来たな?」

「……まぁな……」

 行きの電車の後ろの席で話し声が聞こえた。

「あの不動産屋、よく捕まらねえな?」

あくた不動産なー。搾り取れるだけ搾り取るから裁判費用も捻出できないようにしてるらしいぜ」

「この前も村が一つ潰れたろ」

「何……何田村だっけ」

 二人は駅に着いた。

「はあー疲れた! トウモロコシ、トウモロコシ……」

「……」

 そこには村はなく、湖が広がってた。

「なに……これ……」

 ぽつりとつぶやくドッグの言葉を無視して、モンキーは駅の改札に挟まれていた手紙を取る。ドッグちゃん、モンキーさん、と丁寧な字が書かれていた。話し言葉とはまるで逆なのが、いっそ滑稽だった。

「私たち充て……だ」

『すまないね、ドッグちゃん、モンキーさん。この手紙を読んでいる頃にはもう村はないと思う。実はあの時不動産に金を渡したんだが、約束した覚えはないと金ごと土地の権利は奪われてしまったんだ。確かに記録はないから言い返すことも出来ず、私達は村を出るしかなくなった』

「そんな! 犯罪じゃん!」

「口約束に権利は発生しないからな。起訴しても門前払いさ」

『本当にすまなかったね。私達は親戚や子供のところに身を寄せようと思う。みんなでトウモロコシを食べたかったね。ごめんね……』

 ドッグは涙で最後までその字が読めなかった。あの訛りよりずっと達筆なのに、分からなかった。

「多分芥不動産ってとこだろ。ヘリに社名書いてたし」

「あいつら……絶対ぶっ殺す」

「……ぶっ潰すにしとけ」


「最近の田舎の連中は馬鹿が多いねえ……」

「この前の村の連中も人の手で育てた野菜がどうのこうの言ってたが……オーガニックかぶれかよ今どき。管理生産されてる方が絶対良いだろ。ま、金だけ貰えば用はないから聞き流してたけどよ」


ドガン!


 倉庫の扉が吹っ飛び、男達がふかしていた煙草が落ちた。

「何だ!? 出あえ出あえ!」

 ガード用AWDが数体現れる。

「……この紋所が目に入らねえか!」

 三十八口径ニューナンブ型実験拳銃『イリュージョン』。扉を吹っ飛ばしたのは、ドッグさんの相棒であるそれだった。ちなみに桜の代紋も入ってる、ちゃんと。

「てめぇら……覚悟しとけよ……」

「な、なんですかあんたら?」

 一応後ろにいるモンキーさんにも気付いていたらしい不動産屋である。目ざとい。

「手紙の中にはこうあった。『確かに機械に頼ると安定な生産が出来る。だがそれには、その野菜達には心がこもっているだろうか? 日照りや大雨を農家の人間と一緒に堪え、毎日水と愛情を与えることが心を込めた野菜であり、我々農民の人間らしさではないだろうか? 不安定こそ人間であることではないか? 日照りや大雨と戦うことが人間らしさではないだろうか?』あそこはてめえらみたいな下衆が侵して良い場所じゃなかったんだ……」

「な、何を言ってるんです? 警察を呼びますよ!?」

「警察だっつってんだろ!」

 ドッグさんがずいと桜の代紋を見せる。

「それに……呼んでも良いけど掴まるのはあんた達だぜ?」

「なっ」

「そのAWD、ガードには違法兵装だ。それに、このPCにはぎっしり……」

「うぁ!? いつの間に!?」

 入り込んで回り込んでいたモンキーさんの言葉に、不動産屋たちはにわかに慌て始める。

「脱税に手抜き工事、黒い記録がびっしりと……」

「ここで口を封じてしまえば……」

「ほ、殺人未遂も追加か」

「やれ!」

 AWDが襲い掛かる。

「ロンツァ!(雌豹)」

 『イリュージョン』のモードがロンツァに切り替わる。前後に襲い掛かって来たAWDがものすごい勢いで吹っ飛んだ。

「レオーネ!(雌獅子)」

 またモードが切り替わる。トリガーを引き、銃口から飛び出した弾は空中で停止していた。そのままAWDの横を擦り抜けるドッグさんに、AWDも後ろを向く。その無防備な背中に静止していた弾丸がめり込んだ。

「なんだこいつらは!?」

「一瞬でガードAWDを四体も!?」

「戦闘用AWDを出せ!」

「この前買った奴か?」

「そうだ!」

 不動産屋たちはもう取り繕うつもりもないらしい。床のスイッチを押すと壁が避け、戦闘用AWDがその巨体を現した。

「どこで買ってんだか……しかしブッサイクだなあ」

「ロンツァ!」

 しかし『イリュージョン』の一撃は外れた。

「何ッ!?」

「見たか、戦闘用AWDの敏捷性!」

「連射はどうかな……?」

 ドッグさんはロンツァをイリュージョンで連射した。がん、ごん、がんと音が鳴る。

「うわあっ」

「おがあ!?」

「大丈夫、動き回っていれば照準は付けられないはず……」

 するとAWDはすごい速さで部屋の中を走り回った。

「ち、シドー君に比べると足元にも及ばないが中々の手だ……」

「どうだ、手も足も出まい!」

 いきがる不動産屋の言葉を無視して、『イリュージョン』はまたモードを変えた。

「……ルーパ!(雌狼)」

「無駄なことを……」

 しかし弾丸は、AWDを追い掛けた。指向性弾丸、それがルーパである。

「な、弾が軌道を変える!?」

 やがてAWDに追い付いた弾丸は頭部のAIを破壊し、その機能を停止させた。

「ば、馬鹿な……」

「逃げるぞ!」

 四・五人いた仲間たちのいる裏口には、モンキーが陣取っていた。

「どけぇぇえ!」

 証券類の入っている鞄を振り翳す相手に、モンキーはそのサングラスを上げ。

「どっちかって言うと文系なんだけどねえ俺……」

 言いながら、指先から出した糸で不動産屋たちを壁に張り付けにした。

「しばらく壁にでもへばりついとけ……」

「あんた……一応芸があったんだな」

「失礼しちゃう。警察が来てこのスクラップどもとデータを見れば、こいつらはブタ箱入り確実だろ」

「ああ……でも村はもう帰ってこない……」


――しばらくたって。

「あ? ドッグに宅配便? しかも佐渡から?}

「うわ、姐さんすんません持たせちゃって! 段ボール箱……なんだろ」

「えーと差し出し人は小寺さんって人になってるけど」

 中身は息子さんの家の庭で育てたらしいトウモロコシだった。



「あれ以来毎年トウモロコシのシーズンになると送ってくれるんだもんなあ」

「確かにビルやなんかで街は変わってしまう」

「……」

「だけど人の心、思いは絶対に変わることのない不変のものだ。大切なのは周りの変化に自分も振り回されず、自分を自然のままに保つってことだな」

「…………」

「そうでなきゃこれ以上の進化、発展は望めない」

「学者先生様のアンタが精神論とはねえ……」

「まあ……子犬ちゃんに話してもなあ……無駄話しちまっ」

タァン!

「帰ろ……」

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