▼ちょこっと裏側▼

志「シャルロッテ、何を持ってるんだ?」

ロ「ぬいぐるみ。御笠博士からもらった。傾けると鳴くんだよ、キュムーとかキュマーンとか」

志「どっかで見たデザインだが……まあ良いか」

悌「良かったねえロッテちゃん、ここに残れて」

ロ「うん!」

悌「変身後は気に食わねえけど……」

ロ「?」

仁「でもどうしてあの三体の内、この子にだけ自我が芽生えたんだろう?」

志「バイオフレームが変形したことも気になる」

悌「変形と言えばあの鎌、ストリングキャリバーだっけ? 何物?」

志「爆着スーツと同じ素材で出来た武器だ」

悌「超形状記憶合金? でもなんで?」

志「使用しないときは糸状、つまり何の形でも偽装できるわけで……」

悌「そうじゃなくて形。鎌型なんて格好良すぎるじゃん」

仁「……ハーブ博士の趣味」

悌「それにしても良いなあ爆着スーツ……私も作ってもらおうかなあ」

志「あのな、一応税金で作ってるんだから……」

ロ「!(このぬいぐるみも!?)」


悌「それにしても何がきっかけで元に戻ったんだろう」

仁「また小さくなったけどね」

悌「とにかくあの女だけは許せねえ……」

仁「(うわ~……)」

悌「そう言えば壊れたとこ、直ったの?」

仁「うん、姉ちゃんたちが直しながら調べてたよ」

悌「何か分かった?」

仁「ぜーんぜん」


 てってってってっ……こけっ


悌「って転んだ! ロッテちゃ……」

シ「いったいわねえ、誰よこんなところに石置いたのは」

悌「出たわね魔女!」

シ「失礼ね。死神よ」

悌「そう言えばその背中のは何?」

シ「さあ。博士たちによると羽のような飛行ユニットらしいけれど」

志「何を騒いでる?」

シ「きゃあ、兄さま!」

志「うわっ」

どーん

仁「やたらシドー君に懐くなあ……」

悌「そう……あれは懐いてんの……別に良いけどさあ……」

志「お、おい、くっつきすぎだぞ?」

シ「良いじゃない、あんな狸の置物」

悌「たぬっ……食らえ毒電波!」

志「ふ、そんなもグハアッ!」

仁「うわあ、口から血のようなオイルが!?」

悌「さらに黒魔術!」

シ「ギャン!」

仁「うわあ派手に転んだよ……」

ロ「ほえっ? なんで泥だらけ?」

仁「転んだから……」

ロ「あっそうかあ。お兄ちゃんおかえり!」

悌「はぁ~萌えっ」

仁「好き嫌いが激しいね……」

志「どうでも良いが、二人とも離してくれ……」

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