・なんで志藤？

Ｓ　ｓｅｃｒｅｔ

ＩＤ

０　ナンバー

　から取っているらしいよ。機動課ってだけでもう機密扱いだからね。その中のサイボーグなんてもう極秘っすよ極秘。だからシドー君みたいなサイボーグはシークレットナンバーで呼ばれるんだ。あ、俺？　ホースって言うの、機動科の一員。悌子ちゃんの処遇の時にコーヒー吹いてた奴、って言えば分かりやすいかな？　よろしくねん★　今は彼女募集中だけど心に決めた人がいないではない……きゃっ恥ずかしい！　もースケベなんだからぁ！　え？　続けろって？　仕方ないなー。

　シドー君は二号機で、ほかにプロトタイプの一号機もいるらしいけれど、そっちの事はまだよく知らないんだよね、俺も。現在はどこにいるのやら。噂じゃ海外派遣任務に就いてるって言うし、御笠博士はちょっと時々心配そうな顔をするけれど、何にも教えてくんないしね。

・成長する金属？　フレーム？

　バイオフレーム。別にゲッター線は浴びてないよ。鉄分やカルシウムといった基本素材を組み合わせて文字通り『成長』する、便利フレームさ。どっかの博士が発明に成功して実験的にＳＩＤ０シリーズに使われてるんだって。

・心を持ったサイボーグ？

　シドー君の身体は確かにほぼ事故で破壊され、残ってるのは脳と内臓の一部だけだけれど、彼は人間だよ。サイボーグだけどさ。頭脳も残ってるから基本的な感情はそのまま持ってるよ。キレたりヘコんだりもする。あれでね、結構繊細な……うぷぷ。まあでも人間よりは起伏が少なめかな。大脳辺縁系辺りにちょっと事故の後遺症があるんだって。

　メリットは頭で電話がかけられる、すこぶる計算が早い、記憶力も凄いってところかな。デメリットは記憶を覗かれること。あはは、高二男子の一般的な記憶じゃないから結構見てて楽しいよ。本人はすっごく嫌そうだけどね。まあ俺だって記憶覗かれるのはごめんだなー、愛するあの子ばかり見てるのがばれちゃうもん。きゃっ★

　それじゃあなぜなにシドー君、一回目はここまでー！　俺が本編に登場するまで、読んでね？　なんちゃって！　いつ出るんだろ……。真剣に心配なんだけど……。