第25話 私と天使(妹)と課題





「お姉ちゃん…迷惑かけてごめんなさい…」


私の天使(妹)は反省していることが現れているくらい平等で私に謝る。気にしなくていいのにさ…


「大丈夫だよ。お姉ちゃんなんだからさ…妹に迷惑かけられるなんて気にしないよ。ほら、もう遅い時間だからさ。そろそろ寝ようか…」

「ありがとう。お姉ちゃん…」

「うん」


私は妹をベッドで寝かしつけた。妹は今日の食事会に勉強、泣いたりしたことで結構疲れが溜まっていたみたいだ。あっという間に寝てしまった妹の寝顔を見た後、私は大学の課題などに取り掛かる。


「お姉ちゃん、まだ起きていたの?」


大学の課題を始めてから数時間、深夜の遅い時間に妹が目を覚まして私に言う。パソコンをカタカタ入力していたから起こしてしまったかな…


「起こしちゃった?ごめんね」

「ううん。ちょっと目が覚めちゃっただけ…お姉ちゃん…こんなに遅くまで課題やって…ごめんなさい。みゆが変なこと言ったりしなかったらこんな遅い時間まで…」

「みゆ、大丈夫だから。謝らないで…お姉ちゃん、結構課題溜めちゃってたんだよね。みゆが家事とかやってくれてるからさ、まだ、今日頑張れば何とかなるレベルで済んだけどさ、みゆがいなかったら私、家事もやらないといけなかったし間に合わない〜ってめっちゃ慌てていたと思う。やっぱり課題は計画的にやらないとね。ありがとう。みゆがいてくれたから何とかギリギリのラインで課題間に合うよ」


私は謝ろうとしていた妹の頭を撫でながらありがとう。と伝える。私の言葉を聞いた妹はでも…と言うが、私がもう一度ありがとう。と言うと、うん。と言ってくれた。


「お姉ちゃんが終わるまでみゆも起きてる」

「えー、別に寝てていいんだよ」

「いいの。やっぱりお姉ちゃんと一緒に寝たい。みゆがさっき起きちゃったの、隣にお姉ちゃんがいなかったからだからね」

「何それ…みゆは甘えん坊さんだなぁ…」

「えへへ…」


えへへ。じゃないよ。かわいいなぁ。でも、やっぱり少しは姉離れさせないといけないのかな…まあ、いいか……こんなにかわいい妹が甘えてくれなくなったら寂しいだろうし……妹に姉離れをさせるとしても少しずつゆっくりがいいな…じゃないと耐えられない。いきなり妹に反抗期が訪れて私と口聞いてくれなくなったら私、泣きながら妹に縋り付く気がするもん…妹が姉離れできない理由は私にある気がする…と思いながら私は大学の課題を終わらせる。妹が眠そうにしているから早く終わらせないと…と思っていたらあっという間に終わってしまった。これがシスコンパワーです。


「みゆ、終わったよ」


私が妹に声をかけると妹は私にもたれながら眠ってしまっていた。かわいいなぁ…


「みゆ、こんなところで寝ないでちゃんとお布団で寝るよ」

「ん…お姉ちゃん…課題は?」

「終わったよ。ほら、一緒に寝よう」

「うん…」


妹は眠たそうに目を擦りながらふらふらと立ち上がりベッドで横になる。私も妹の隣で横になると、妹はいつものように私の腕を抱きしめて抱き枕のように使ってくる。


「やっぱりこれがないと…安心して寝れない…」

「お姉ちゃんはあんたの抱き枕じゃないからね…」

「えへへ。ごめんなさい。おやすみ、お姉ちゃん」

「うん。おやすみ」


妹は私におやすみ。と言うとすぐに寝てしまった。妹の寝顔を少し見ていると、私も眠ってしまっていた。





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