第4話 私の天使(妹)と買い物デート



「お姉ちゃん、早く早く!」


目の前の天使(妹)が私を急かす。ママとの電話をした翌日、私は妹を連れて電車に乗りかなり大きめなショッピングモールにやってきた。私の地元は田舎なためこんなに大きなショッピングモールはなかったので一度来てみたいと思っていたが想像以上にでかかった。


「お願いだから迷子にならないでよ。絶対にお姉ちゃんの側にいてよ」

「うん。わかってる。絶対お姉ちゃんの側にいる!」


妹はそう言いながら笑顔で私の手を取る。そしてこうしてれば絶対迷子にならないよ。と笑顔で私に言うのだった。可愛すぎかよ…


私は妹と手を繋ぎながら店内に入る。店内に入ると様々な店が並んでいてどの店から行こうか悩むレベルだった。


「みゆは何か見たいお店とかある?」

「えー、あまりないかな…」

「そっか、じゃあ、とりあえずそこの雑貨屋さん行っていいかな?」

「うん。いいよ」


私は妹と一緒に目についた雑貨屋さんに入る。食器とか少し少ないからいくつか買おうかなと考えながら私は商品を見ていく。

そしてふと目についた商品がありその商品を手に取った。


「それかわいいね。お姉ちゃんに絶対似合うよ」


横にいた妹が私に言うが、私は持っていた商品と妹を交互に見る。


「このイヤリング絶対みゆに似合うと思うよ。みゆも女の子なんだしさ、少しお洒落してみない?」

「えー、絶対お姉ちゃんの方が似合うよ。それに私そういうの似合わないよ…」

「じゃあさ、色違いでお揃いにしよ。これ絶対みゆに似合うからさ」

「お姉ちゃんがそこまで言うなら…付けてもいいけど…」

「うん。じゃあ、買おうか」


私は迷わずお揃いのイヤリングを持ってレジに向かった。お会計を済ませて商品を受け取り雑貨屋さんを後にする。


「お姉ちゃん、ありがとう」

「いえいえ、せっかくだしさ、みゆもちゃんとお洒落しよう。せっかくかわいいんだからもったいないよ」


妹は割と適当な格好が多い。今も適当なパーカーにジーパンというような格好だ。


「私なんか全然かわいくないよ…お姉ちゃんの方がかわいいじゃん」

「そんなことないよ。みゆはかわいいんだからたまにはお洒落するの。ほら、服買ってあげるからあのお店入るよ」


私はそう言いながら妹の腕を引っ張り可愛らしいデザインの服がいっぱいならんでいる服屋さんに入った。


普段お洒落にあまり興味を持たない妹にかわいい服を着せたいという理由で店に入ったのだが、妹に着せたい服が多すぎて困っていた。


その中からいくつか選び妹に着せるとめちゃくちゃ似合っていたため妹に服を買ってあげた。今度この服を着て一緒にお出かけをする約束をして服屋さんを後にする。


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