カースト上位グループの美少女は俺の事が好きらしいが俺は大人しい幼馴染が好き
増えるたまご
1話
「おはよ!楠也!」
俺は高木楠也(たかぎ くすや)まだ高校生になったばかりで、あまり周りに馴染めていない、いわゆる陰キャってやつだろう。
そして今挨拶してきたのが笠木楓(かさぎ かえで)
俺には幼馴染の双子の女の子が二人いるのだが、こいつはその一人。
昔はすごく大人しくて可愛くて好きだったのだが、高校生になってから別人のように変わってしまった。
髪は金髪で耳にピアス、スカートも短くて制服の第一第二ボタンを外れてて谷間なんかが見えてる。
高校デビューってやつだ。
高校生になって、教室でこいつを見た時は驚きを隠せなかった。そしてすごく悲しかった。
今では楓の事をこいつなんて言ってしまっているが、モテたくて今のようになってしまったのなら楓なら、昔の大人しいままでも充分モテた筈だ。
まぁけどこいつは変わったおかげで友達が増えたけどな。
「あぁ、おはよう」
俺は少し素っ気なく挨拶した。
「いつも素っ気なくない?」
「悪いけど今本読んでるんだ。だからどこか行ってくれ」
俺は大人しい黒髪の女の子が好き。
ギャル、陽キャ達は嫌いだ。
もちろん陽キャにもいいやつはいる。
だがこのクラスの陽キャ達は自分のことしか考えていない。自分達が楽しければそれでいいって感じだ。周りの迷惑なんて考えてすらいない。
そしてそいつらと一緒にいるのが楓だ。前はすごく優しいやつだったのに。
どうして変わってしまったのだろう。
まぁいいさ。俺はもうあいつと仲良くやって行こうとは思わない。
ていうかボッチだしな、俺…
身長は170cmと平均ぐらいで顔は…普通かな?わかんないや。
あ、けど。よくラノベ主人公みたいに全部普通とかじゃないからな。
勉強は出来ないが運動はまぁまぁ出来るぞ。
とりあえず俺はいつも自分の席で本を読んでいるか、寝てるかだ。
喋る人なんてこのクラスにはいない。いつもぼーっとしている。
だがそんな俺にも仲の良い人がいるんだ。
笠木 空(かさぎ そら)
楓の双子の妹だ。
空は昔からずっと変わらず大人しくて、とても優しいんだ。
前髪が長くて目が少し隠れているからあまり知られていないが、姉のあいつと同じで目もパッチリ大きくて綺麗な顔をしている。
そう、俺は空に片想いしている。
前はあいつと空、同じくらい好きで恋とかよくわからなかったが、成長していくに連れて、空と喋るとドキドキするようになった。
フられるのが怖くてまだ告白出来ていないが、近いうちに必ず告白すると決めている。
あと俺があいつの事を嫌っている理由はただギャルになったからじゃない。
そんだけでずっと一緒にいた幼馴染を嫌いになる筈ないだろう。
もちろんギャルは嫌いだけどな。
あいつは双子の妹、空の事を下に見るようになった。
昔は上も下もなく、2人ともものすごく仲が良かったのだが、前に俺に空の悪口を言ってきたのだ。
好きな人の悪口を言われてだまってられるわけがなく、少しキツめに言い返してしまったが、今は全然気にしてる素振りはない。
だから俺はあいつが嫌いなんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます