第31話お説教とその後
「コノハ、貴女がバロにふざけた事をするから、、、」
ヤエさんに正座させられ、この年で皆がいるなかお説教されている。一緒にいるのはコノハ姉さん。
「、、、ヤエさん」
「何?」
激しい眼圧を受けて、僕は一瞬たじろいでしまった。激しい怒り、正に般若のような
「な!」
騎士剣か頭に振り下ろされる寸前、両手で受け止める。東方の白刃取りだ。
、、、失敗して現在右手のひらに刃がめり込んでいる。
「バロ、何か?」
手から流れ出る血が騎士剣を戻された事で悪化している。瞬時に右手を冷気で凍らせる。
感覚は無くなるが、痛みも、血が流れ出ることも収まる。、、、最悪、義手生活だな。
「あの、ヤエさん。できれば、、、落ち着いて頂ければ。」
「そうよヤエ!流石に無抵抗の人に攻撃はヤバイでしょ!って、貴女酔ってるわね!」
「いいえコノハ、私は酔ってるないわ。バロ君も、、、ごめんなさいは?」
おかしい、間合いがおかしい。この間合い、各室に仕留めに来ている。でないと一度しまった剣に手なんかかけないもの。
「「ごめんなさい。」」
謝っても許して貰えるはずもなく、確実に殺りにかかってる。
「二人とも、立って。」
「「、、、。」」
言われるがままその場に立つと、胸の辺りを何かが掠めていった。確認すると私服の胸部に横に長い切れ目があり、そこから血が滲み出ていた。
「コノハ、バロ君も、私に面倒させないでね。」
ヤエさんはそう言って、第四棟の中に消えていった。
「、、、バロ君、大丈夫?」
「リジュネジェーション、、、ヤバいですね。さっきは死にかけたと思いました。」
「コノハ、バロ君も生きてる?」
「サクラさん、お疲れ様です。ちょうど良い、お二人ともさっきのあれは?」
「あー、、、バロ君、お酒のむ?」
「コノハ、、、あれね。ヤエの酔うとなる奴。いわゆる、、、悪酔いね。」
「ヤエはね、お酒飲むと物凄く狂暴になるの。それも人を殺すレベルで。しかも、周りもヤエが酔ったらああなること信じてないから、、、ねぇ副長?だから飲ませちゃ駄目って言ったわよね。」
今度はあの女騎士がコノハさんとサクラさんから問い詰められてる。 でも、今はそんな事考えている暇はない。傷は治したけど、止血の為に右手を凍らせたのがいけなかった。
今は急いで氷を溶かしている状況だ。
「ヒートウェーブ」
左手で体を暖める魔法を右手にかける。
、、、二、三日右手は使えないか。
「、、、管理人殿、大丈夫か。」
「ええ、右手が使えないだけです。業務に支障をきたす事はありません。」
「そうか、、しかしな、利き手が使えないのは何かと不便だろう。我々に手伝える事はないか、話を再確認したが不手際は此方にあったのは事実。罪滅ぼしとはいかないが、貴方を信用しなかった謝罪と受け取ってほしい。問題はあるか?」
「いえ、ありません。では、魔法を使える者を集めて下さい。拠点を造りましょうか。」
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