他称魔王の建国録〜異世界の魔王“像”に憑依したんですけどどうすれば良いですかね?〜
銀猫@フォロバ100%
第1章
第1話
「よーしよしよし、可愛いやつだな」
「わふわんわん! わん!」
俺の名前は
特に変哲も無い一般人だ
職業はサラリーマン、ブラックともホワイトとも言えない会社に務めている
朝9時には出勤し夜10時に家に着く、そんな毎日だ
俺の1日の疲れを癒してくれるのは愛犬のマサムネ、柴犬の雌、4歳
近所のおばさんが見せてくれた生まれたばかりのマサムネに一目惚れし、そのまま引き取った
赤ちゃんの時も可愛かったが、成長する度に可愛さのベクトルが変わる
今日は日曜日、唯一の休日だ
日曜日は一日中マサムネと戯れたり、ネット小説を読み漁る
「よしよしって、なんだこれ?」
「くぅん?」
家の床に変な模様がある
さっきまでは無かったのに…
「ぐるるるる、わんわん!」
「どうしたマサムネ?」
マサムネは突然唸ったと思ったら吠えだした
こいつは滅多に吠えないんだけどな
そんな事を思っていると、床の模様が光出した
「なっ!? これって!」
「わんわん!?」
俺は立ち上がり光っている模様を見る
上から見た“それ”は
「魔法陣?」
魔法陣?の光は徐々に強くなる
俺は咄嗟にマサムネに覆い被さる
「マサムネーーーー
光が強く輝き、俺は意識を失った
ーーーーーーーーーーーーーーー
俺は目が覚めた
目が覚めたにも関わらず目の前は真っ暗だった
自分の状態も気になったがマサムネの安否の方が気になった
「マサムネ!」と呼ぼうにも声が出ない
首を動かそうにも動かない
何かに固定されているようだった
何処も彼処も動かない
身体を動かそうと四苦八苦していると、中性的な声が聞こえた
「惑星『ガルドルド』へ転移完了
転移ボーナス10000pt獲得
魔王『アベル=ザーラウェル』に憑依完了
憑依ボーナス10000pt獲得
ボーナスptを使用しレベルupを行います
レベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたーーーー
「レベルupしました」という音声が永遠の様に続く中、俺は音声が言っていた事を整理していた
惑星『ガルドルド』はこの場所の事だろう
転移とか言ってたしそれ以外考えられない
魔王『アベル=ザーラウェル』は今の俺の身体の事か
と言うより今この事態にどうこう言っている暇は無い
さっさと抜け出してマサムネを探さないと!
長いレベルup音声が唐突に終わる
「Lv.999に到達しました
限界突破を行います……限界突破完了しました
レベルupを再開します
レベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたーーーー
いや、限界突破なんてしなくて良いし、再開もしなくて良いから!
声に出せない思いを心の中で愚痴りながらレベルupを待つ
先程より長いレベルupを待った
そしてレベルupも終わりを迎えた
ーーーーレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしましたレベルupしました…
Lv1500に到達、レベルupを終了します
レベルupによるステータスの割り振りは最適解で行います…完了しました
称号『超越者』『神の次元』『
スキル『闇魔法Lv.10』『剣術Lv.10』『火魔法Lv.10』『風魔法Lv.10』『近接格闘術Lv.10』を獲得しました
ユニークスキル『
残りの5000ptで魔剣『
これでナビゲーターを一時終了します
それではこの惑星をお楽しみください
自らをナビゲーターと名乗る音声が終了した
その瞬間、頭の中に記憶が入ってくる
恐らくこの魔王の記憶だと思う
記憶が全て入り、今の状況を把握する
そして俺は周りを囲う物を壊した
目の前にあったのは見たことも無い大草原と尻もちを着いている美人なメイドだった
俺はそのメイドの事を良く知っているので声をかける
「久しいな、ハルよ」
他称魔王の建国録〜異世界の魔王“像”に憑依したんですけどどうすれば良いですかね?〜 銀猫@フォロバ100% @silver-cat
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。他称魔王の建国録〜異世界の魔王“像”に憑依したんですけどどうすれば良いですかね?〜の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます