白紙の上の無重力
槇灯
白紙の上の無重力
遮光カーテンを締めて 薄暗い部屋で
真昼に夜の詩を歌う 独りで二人の声を聴く
世界の終わる言葉を聴く
目の前の 乱れた文字を飛び越えて
滑らかな紙面の奥へと 鉛筆が のめり込んで
とぷん と沈みこむように
呑み込まれて いって しまって
落ちているんだか 浮かんでいるんだか
目を閉じているから わからないんだから
誰もここには いないけれど
僕もそこには 行けないけれど
重さのない 世界が終わる世界を 見るんだ
そこに僕はいないけれど
コード ゼロ、グラビティの夢を見る
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