第13話 これが添い寝ってやつなのかな?




ラーメン屋さんでラーメンを食べた後、少し3人で話をしながら帰宅し、アパートの前でりっちゃんさんと別れた。


そしてアパートに帰って速攻、僕と春香はスーツから着替える。スーツって動きにくいから本当に嫌だ。と思いながらスーツを脱ぎ部屋のクローゼットに丁寧に片付ける。


着替え終わりリビングに行くと春香もリビングにいた。春香もすでに着替え終わっていたみたいでちょっとラフな感じの私服だった。


僕と春香はリビングでTVを見ながら適当にくつろいでしばらくして一緒に夕食を作った。一緒にと言ったが僕は野菜切るくらいの仕事しかできずほとんど春香任せだった。そして夕食を食べ終え、食器の片付けをして順番にお風呂に入ってリビングでスマホをいじりながらくつろいでいると気づいたら春香は絨毯の上で寝落ちしていた。春香の寝顔を見てかわいいなと思いながら体調を崩すといけないのでちゃんと布団で寝るように言うが一度寝ついてしまった春香は3時間以上寝ないと起きないことを知っていたため春香を起こすのを諦めて僕の部屋から掛け布団を持ってきて春香にかけてあげる。


その後、春香の横でスマホをいじっていたら僕も寝落ちしてしまった。



「りょうちゃん寝ちゃったか…わざわざ布団かけてくれるなんて優しいなぁ…」


私は小声で呟きながらりょうちゃんが私にかけてくれた布団をりょうちゃんにもかけてあげてりょうちゃんとぴったりひっつく。


毎日りょうちゃんの部屋に押しかけると嫌われるかもしれないなぁ…と思い私はリビングで寝た振りをしてりょうちゃんが寝落ちするのを待った。優しいりょうちゃんなら私をリビングに放置はしないと考えたからだ。


予想通りりょうちゃんは私に布団をかけて寝落ちしてしまった。かわいいなと思いながらりょうちゃんにぴったりひっついてりょうちゃんの寝顔を堪能する。


私は寝ているりょうちゃんの頭を撫でてそっとりょうちゃんを抱きしめる。これが添い寝ってやつなのかな?などと考えて一人で勝手にドキドキしていた。


しばらくするとドキドキも止まってそしてそのまま眠ってしまった。




「え…」


朝目を覚まして僕はびっくりした。春香にかけてあげた布団が僕と春香を覆っていて春香が僕に抱きついて寝ているのだ。横を見ると春香の顔がすぐ近くにある。


「ん…りょうちゃんおはよ……あ、え…あの、ごめんなさい」


僕が困惑していると春香が目を覚まして慌てて僕から離れる。


「あの…その…ごめんね。あ、私朝ごはんの用意しないと…」


春香は慌ててリビングから逃げるように自分の部屋に逃げて行く。そして着替えて部屋から出てきて洗面台に向かいその後台所で料理を始める。


何が起こったか理解できていなかった僕はいろいろ疑問に思いながら掛け布団を僕の部屋に戻して着替えなどの身支度を済ませてリビングに向かう。少しすると春香が朝食を用意してくれたので2人でいただいた。僕も春香も朝起きた時の状況には触れなかった。

朝食を食べ終え、片付けをした後、僕と春香は学校に向かった。



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