朝食2
今日の朝食はどうしようかと身支度を整えながらリオンは考える。作り置きのハンバーグは朝から(長兄は喜びそうだが)重過ぎるだろうから、とりあえず賞味期限の近い卵を焼こうと台所へ向かった。
保温にしっぱなしで硬くなっているだろうご飯に申し訳なく思ったリオンは、スープご飯にする事にした。中華スープを温め直してご飯と若芽、葱と茸を投入してひと煮立ち。鼻歌を歌いながら目玉焼きを作り、それだけでは昼までもたないかと思い、付け合わせにウィンナーを焼いて添えた。
「おはようございます、リオンさん」
「おはよう黒猫さん」
いつの間にか起きていたらしい妻が庭に繋がる扉からやってくる。手にはハンカチに包まれた苺。小さな頭を撫で、麗らかな朝の食卓が始まる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます