残飯その12 好き②


 俺が好きなのはずっと君だ。

 一生懸命に頑張ってるところ、

 その姿に憧れていた。

 だけど。いつからだろう。


 君の凄さを知るたびに、

 自分が惨めに思えてくる。

 見せつけてる。自慢してる。

 そんな風に感じてしまった。

 俺が悪いのに。

 悪いのは俺の弱い心なのに。


 たぶん君への好意は、

 俺の打算的なものだったんだ。

 支えたいとか尽くしたいとか、

 君の為じゃない。

 周りに羨ましがられる、

 いろいろと楽ができる、

 ぜんぶ自分の為だ。

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