Day28

朝来たー。


今日は晴れてるね。

日課終えたらミニ暖炉の吸気ダクト作ろう。

あ、お風呂換気するの忘れてた。

窓開けて、ドア開けて…ドアストッパー要るね。

ついでだから用足しちゃおう。


…手が洗えん!

トイレ、ダイレクトで給水したから手洗い場無い!

じゃあ、ドア近くにちっちゃな手洗い鉢を…バルブ無い!給排水無い!

よく考えたら、お風呂も排水トラップ無い!手洗い排水もS字管にしなきゃ!

早く出来たと思ってたら、全然完成してなかったよ。


小型のバルブ作ったらボロにお着替えして、レンガ壁に穴開けて床下作業員です。

床下、50cm取っといてよかったよ。

匍匐前進だけど。

積雪対策のつもりだったけど、メンテナンススペースになってくれたね。

潜ってたらソード君来た。


「ソード君、レンガ取ってー」

「うお!お嬢何やってんだ?」

「配管追加。材料足りなくなったから、レンガちょうだい」

「おう、持ってくる」


床下に適当に持ち込んだレンガじゃ足りなかったよ。

這い出すの大変だから助かった。

やっと床下配管を終えて這い出せた。ふう。


「配管って、何が足りなかったんだ?」

「暖炉の吸気管と手洗いの排水」

「それは必要なのか?」

「当たり前でしょ。吸気管無かったら暖めた空気吸っちゃうし、手洗いしなかったら病気になるよ」

「は?手、洗わないと病気になんの?」

「…まさか、トイレの後、手、洗ってないの?」

「…」

「おい!手にはばい菌付きやすいから、洗わなきゃダメ!」

「そ、そうなのか。なんでだ?」

「手で色んな物、持つでしょう。持った物に身体に悪いもの付いてたら、手にも着くでしょ。その手でパン食べるの?」

「…確かにやばいな。今度からちゃんと洗う」

「うん、トイレの後とおうちに帰った時、食事の前は必ずね」

「わかった」

「それと、昨日お風呂入った後、そのままにしてったでしょ。ちゃんとお湯抜いて、浴槽洗ってよね」

「あ、そうか…。あいつんとこで入る時は使用人がやってくれるから気付かなかった。すまん」

「今度から洗ってくれたらいいよ」

「おう。…で、今日も入っていいか?」

「いいよ。だけど改修終わってからね」

「手伝う」


恒例のお昼食べたら作業再開です。

ソード君に階段積んでもらってるうちに、私は手洗い鉢と給排水管取り付け。

あ、お風呂の排水トラップも付けなきゃ。


出来た階段で屋根の上へ。

ちょっとだけ屋根剥がして、屋根裏へ侵入です。

こういう時はちっちゃい身体、便利だね。


配管済ませて屋根を戻したら、完成!

やっぱり二人作業って、効率いいよね。

でも、すぐにはお風呂入らないよ、ソード君。


ダンジョン見廻りしなきゃ。

パルクールしながらダンジョン行ったけど、2人だと早いよ。

ダンジョンは異常なし。

時間があったので、西の森も駆け足で回ってきた。

ちょこっと薬草も採取できたよ。


スライムは1匹しかいなかった。

ひょっとして西の森のスライムって、岩山ダンジョンから出てたのかな。

小屋に戻って私はポーション作り。

ソード君はお風呂入れてます。

湯沸し出来るようになったから、自分で入れるんだって。


作業終わってぽーっとしてたら、ソード君が駆け込んできた。

何事!?

「お嬢、あのトイレ凄いな!」

あー、新しいトイレ使ったのか。

そういや今までのトイレにも便器置いてたから、使い方説明させられたな。

私、女だよ!男の人の仕方なんて知らないよ。

まあ、前世のトイレで絵に描いてあるのは見たけど。


「ぐるぐるって渦巻いて吸い込まれてった!」

「いや、そうゆう風に作ったんだから当たり前だよ。報告要らないからね」

「お、おう、そうだな」


あ、こいつ、私が女って忘れてたな。やっと思い出したか。

ソード君は剣の相談して帰って行きました。

鍛冶屋さんが、午後ならいつでもいいって言ってたそうなので、明日の午後、晴れてたら行ってみることになりました。


じゃあ、私もお風呂入ろう。

お風呂、ちゃんと洗ってあったよ。

よしよし。

あ、石鹸の減りが早いな。

二人が使ってるから当然だよね。

明日、買ってこよう。オリーブオイルとワインビネガーも買って、試してみよう。


さて、お風呂出たら換気を忘れずにっと。

あとは食事して寝よう。

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