私は、ヴァンパイアになりたかった。

北見 柊吾

まえがき

 2020年、9月13日。日曜日。私は、20歳になった。成人、である。

 実際にこれを書いているのは19歳の段階だが、細かいことを気にしても仕方ない。そんなに数日でなにか大きく変わるものもない。それに、今書いているこれは決意表明だ。10代最後に書いているものとして、相応しいのではないだろうか。


 さて。気持ちも新たに、20歳の自分を見つめなおすためにも、そして今まで未成年として生きてきた20年間を整理するためにも、これを書こうと思う。ひとまず20歳の間に、これをできるだけ綴る。

 たいしたことはない。むしろ、恥ずかしい過去の懺悔のようなものだ。


 嘘偽りなく私を書く。それだけのこと。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る