同級生の憂鬱2

 美依愛はイケメンと自由に使える金が好きだ。しかし、容姿の偏差値と金力を同時に持っている男は早々居ないという現実も知っている。もっと注文をつけるなら、程よく財布の紐が緩い男がタイプである。


「参加するだけで中華料理が食べられるよ」


 日にちと時間、待ち合わせ場所を伝えた美依愛に黒猫は「わーい、行く」とキラキラと目を輝かせる。その仕草は実に可憐であり、同性の自分でも微笑ましかった。

 それでも美依愛は気が己のバストより重い。別に黒猫の事が嫌いだとか、後ろ暗い事情を抱えているわけではない。ただ密かに狙っていた、彼女と仲が良い先輩の兄達の事が不穏な意味で気になるのだ。絡んできた相手の顔をブロック塀に叩きつけたり水はけの悪い場所で転倒させた瞬間を何度か目撃した事があった。全て不幸な事故で済んでいる。

 先輩本人も不穏な噂のあるサークルのしつこい勧誘を、聖書の角で思い切り殴っていた黙らせていた。顔のいいお金持ちでも、目を瞑るには闇が深すぎる。

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