第55話 お金がない
登録証は無事発行できた。でも、僕らには今お金がない。そのことをブライアンに相談してみると、
「ああ、それならさっそく依頼を受ければいい。俺がいいのを見積もってやるよ」
そう言うとカウンターの方へと行ってしまった。やっぱり面倒見がいいね。
「そういえば二人はどういう試験をしたの?」
「私はあのブライアンと少し手合わせして、それから魔道具を使って実践しただけよ」
「私もですね」
ほうほう。そこまで危ない事はしなかったのか。
「ブライアンって何者なんだろう……」
「なんか私達の国でいう陰陽師的なことをしていたみたいよ? でも、色々あって体を改造する羽目になって今は頭だけしか生身の所はないみたい。あの人の能力を聞いてみたんだけど、身体能力が九でランクが八だって。かなり強いわ」
見た目でわかってたけど、何があったら体の九割を機械に改造することになるのだろうか。ヤバいよ。
そこで、アンリが僕に耳打ちをする。
「それとね、あのフーライって人。なんか千堂かもしれないって噂よ?」
「え?」
「身体能力もランクもEX。特技はわからなかったけど……、他の人たちが噂してた。『即殺のフーライ』って。この世界には強い人には二つ名がつくらしいから、あなたは目立ちすぎないようにね」
「同じ千堂かもしれないの?だったら……」
「ダメよ。確証もないから。なるべくなら隠しておくのがお互いの為ね」
そういうものか? まぁそういうものなんだろう。なんせ僕は故郷では指名手配中らしいし。
と、そこでブライアンが何枚かの紙をもって僕らに見せてくれた。
「今あるのはこの三件だな。お前ら三人でチームなのか?」
「まぁそうですね」
「だったらこの護衛任務がいい。同じホルマンって町の中の移動だが、距離があるんだ。ここから装甲車が出るからその護衛だな」
その依頼書には装甲車五台が百キロ離れた研究施設へと物資を運びこむようなので、その行きと帰りの護衛を頼みたいとのことだった。一台でも装甲車を守れないようなら依頼は失敗とみなされ、場合によっては罰金も科せられるのだという。しかし、道中の食事や寝床は提供されるようなので文無しにはちょうどいいだろう?と言われた。うっさいわ。
「そうですね……他の依頼は単独依頼みたいだし……それに報酬も高いし」
「いいじゃなぁーい? 私もついてくじゃない」
「え、いいんですか? そこまでしてもらうわけには……」
「新人の面倒を見るのは先輩の務めじゃない。迷惑じゃない?」
「い、いえ! 願ってもない事です! ぜひお願いします!」
よかった。最初の依頼だからわからないことは多いと思うんだよね。経験者が付いてきてくれるのはありがたい。僕は純粋に嬉しかったのだが、アンリとゼノは眉をひそめていた。何か不都合だったかな……。
「よし! じゃあ二時間後にC-12に集合な! 遅れんなよ!」
ほら、さっそくわからないことがあるじゃん。やっぱり僕は間違ってない……よね……?
そして、二時間の間。フーライさんがコールマンシティの中をぶらぶらと案内してくれた後に、その集合場所に僕らは向かった。そこには五台の立派な装甲車が門のところに整列しており、軍服を着た人たちが十五人いた。
その中の立場が偉い人だと思われる人がフーライに握手を求める。
「フーライさんでしたか。これはこれは、もう安全が保障されたようなものですな」
「光栄じゃなぁーい、レンド。でも、護衛依頼のリーダーは彼じゃない?」
「あ、あの。ライトって言います。どうぞよろしく……」
レンドという人が僕を訝し気に僕を見る。
「……失礼ですが、登録証を見せてもらっても?」
「え……あ、はい……」
登録証を差し出すと、レンドはさっきとは違って僕に敬礼して態度を改める。
「こ、これは失礼致しました! 今回は護衛任務の依頼を受けていただき、誠にありがとうございます!」
その変わりように後ろの隊員もビックリしている。登録証の強さがそのまま信頼と畏敬に繋がるのか。わかりやすくていいけどさ。
「別に見せたくなければ隠せばいいじゃなぁーい? ここを押せばいいじゃない」
「え? あ、ああ……」
プレートには複数ボタンがあって、隠したいところは隠せる仕様みたいだった。便利だな。
「無くすと大変じゃない。気を付けるじゃない?」
「そうですね。ありがとう、フーライ」
「いいじゃない」
こういう知識を教えてもらうのは助かるね。でも、未だにアンリとゼノは無口なままだ。そんなにフーライさんが嫌なのか?
挨拶を終えた僕らは装甲車の上へと飛び乗る。先頭がフーライさんで、三台目が僕。最後尾にアンリとゼノが乗ることになった。こうして初めての護衛任務を僕らは受ける。何が襲ってきても太刀打ちできそうだけど、何もなければいいなぁ。
あぁぁぁぁぁぁ…… うぉぁぁぁぁぁぁぁ…… ドン! ドン! バン!
鈍い音を響かせながら装甲車は進む。そう、僕は完全に忘れていたのだ。奴らの事を。
思えばコールマンシティに行く間でもかなりのゾンビを見かけていたのだ。バイクは小回りが利くし、僕はただ避ければいいだけだったから気にはならなかったけど、装甲車はそれなりに幅とるからなぁ。悪路も行けなくもないけど、なるべくなら舗装されたとこ行きたいようで、ゾンビが来るのをお構いなしに走り続ける。
「僕は三台目だから関係ないけどさ……」
硬い鉄の装甲車の地面から風を感じながら僕は一人ぼやく。一台目に乗っているフーライさんは装甲車にのせた岩をゾンビ共に投げ付けて制圧しているのだが、結局は倒れたゾンビを踏んづけているだけなので、効果は薄いと言ったところか。別に制圧しなくてもいいようなのだが、フーライは鍛錬でそうしているらしい。下にいる隊員がさっき教えてくれた。
「脅威なのは他のバケモノなんですよ。数で言えばゾンビも多いのですが、他にも五メートルはある巨大なユニコーンだとか、片腕だけが異常に発達したライドンとかいう人型のバケモノなんかもいますから」
下からそんな声が聞こえる。そうなのか。僕からしたらコールマンシティにいた人たちもバケモノばかりだったけどね。
出発してから三十分後。ゾンビとは違うバケモノが何もない荒野の先の所に姿を現した。特徴から言ってそのライドンとかいうバケモノだろう。三メートルくらいある巨体に体と同じくらいあるぶっとい腕が右腕に備わっている。服は下半身のみ植物で編まれたものを着ていることから、ほぼ裸族だ。肌の色が濁った青っぽかったから見た目に抵抗ないけど。
装甲車は停止する。あれを轢き殺すことはできないと判断したのだろう。そして、フーライさんが装甲車から降り立つ。
「ライトたちは周囲の警戒をするじゃなぁーい?」
「あ、はい」
一人でやるつもりらしい。これはお手並み拝見だね。のんびりと観戦することにする。
フーライは背中に背負っていた武器の一つであるボウガンを構えライドンに向かて放つ。
シュっ!
鋭い音を出しながら飛んで行った矢はライドンの胸の位置に命中するかと思われたが、ライドンは腕でそれを庇うようにして受け止めた。矢は腕に刺さったものの、そこまでダメージはないようで、気にせずにこちらの方へと向かってくる。が……
…………うがぁぁ?
ライドンの様子がおかしい。両目の焦点が空中を右往左往したかと思うと、そのまま片膝をつき、ついには地面に横たわってしまった。その様子をフーライはただ眺めているだけだった。そして、動かなくなったことを確認するとうつ伏せになっているライドンのもとへと向かう。
「……こんなもんじゃない?」
ふむ。多分矢に毒が塗られていたんだろうな。少しの傷でも致命傷になったわけか。ということは……毒使いなのかな。毒なんて誰でも調合すれば使えるから、決めつけは良くないけれど……。
僕は一応周囲の状況を確認する。すると、完治範囲のギリギリのところに何かが潜んでいる事がわかった。反応からして人間だ。あのライドンのそのまた更に向こう側にいるから、このままいけば遭遇するだろう。
「あ、あの。ライドンの向こうに人がいるみたいなんですけど……」
「え、前方にですか? ……いや、まったく見えませんが……」
下にいる隊員が双眼鏡で前方を確認する。しかし、僕は察知したのはそのまたさらに向こう側だ。
「あー、もっと先にいるんですよ。まぁ進んでみてください」
「? そうですね。行ってみない事にはわかりませんし」
ライドンの死体をフーライさんが片付け、再度進行する。十分ほど進んだところで、僕が感知した場所が見えてきた。
そこは、先ほどまでとは違って、舗装された道路の周りには草木が生い茂っており、何かが潜むには恰好の場所とも取れた。そして、その人物はその一角に潜んでいるようで、道に迷ったとか、散歩しているだとか、そんな雰囲気では絶対になかった。
フーライさんもそれを察したようで。
「…………前方五十メートル先に誰かいるじゃない? 気をつけるじゃない」
「は、はい!」
隊員たちの警戒が強まる。しかし、相手は一人だぞ?
そのわけを下の隊員が教えてくれた。
「この付近には盗賊が出るんです」
「盗賊?」
「はい。相手は一人なんですがね。地雷なんかを仕掛けて車がストップしたところに物資の盗んでいくもんですから困っているんですよ。幸いにも怪我人や盗まれる物資もそんなにないので大した被害ではないんですが、厄介なことには変わりないんです」
「へぇー」
たった一人の盗賊か……このご時世、危険だらけの区域ではもはや物を盗むことしかできないのかな。僕はたまたま強かったけど、力のない人は安全区域にすら入れない。そんな人達はきっと……
装甲車は停止する。草木が風でざわざわと揺らぐ。僕らの息遣いと、緊迫した空気が辺りに漂う。その潜伏者の場所はわかっている。あの草むらの奥の木の裏に隠れているのだろう。だが、話の通りだと地雷や罠が設置されている可能性が高い。だったら……
僕は先頭車両へと向かう。
「フーライ。ここは僕がやるよ」
「……できるじゃない?」
「うん。任せて」
さっきはフーライが対処したんだ。このままでは僕らは本当に何もしないで目的地についてしまうだろう。少しは役に立たないとね。
僕は剣を抜かない。そして、そのまま地雷があるところまで駆けていき……
ドォォォォォォォォン!
爆発させる。勿論、僕は爆発する寸前にそれを跳躍して躱したが。人並外れた力があるからできる所業だろう。そして、そのまま潜伏者の元へと一気に距離を詰める。
「…………ッ!」
潜伏者が驚く声がする。しかし、僕は手をぬるめずに、もとい、足を止めずにそのまま空中で片脚を出しながら……
「ライダーキッィィィィィック!」
「うわあぁぁぁぁぁぁ!」
ライダーキック、またの名をただの飛び蹴りとも言うが、それをぶちかます。
だが……
「……!?」
寸前でその向きを変える。直撃だけは避けたかった。何故ならば……
ドォォォン!
僕の蹴りは潜伏者のすぐ横の地面を穿った。何とかなったな。
「な、なんで君みたいな子供が……」
「…………」
どう見ても十歳前後くらいの子供だった。こんな子供が地雷とかを設置できるとは到底思えない。多分誰かの入れ知恵だろう。聞き出さなければ。
「えっと……君はなんでこんなことを?」
「…………」
「うーん……参ったなぁ……」
「……殺すなら殺せ。殺さないなら逃がせ」
「…………」
子供が言うようなセリフじゃない。きっとこれは世界が彼をここまで変えてしまったんだ。生きるか死ぬかの生存競争。誰が悪いとか、いいとか、そういうことじゃないんだ。結果的に弱い生き物が死ぬ。残酷で非情な世界。でも、そうか。この場合は仕方ない。ここは本人の意思を尊重するか。
「はい、じゃあ目を閉じててねー。大丈夫、痛みは感じないよ、多分。みんな気づいたら死んでる感じだったから」
「なっ! ぼ、ボクを殺すのかっ!? なんでお前みたいな子供もボクを殺そうとするんだっ!」
「…………」
だって殺せって言ったじゃん。
そこへ、追いついてきたアンリがやってくる。あー、フーライとゼノは警戒して残ったのか。
「ま、まさかこの子供が……?」
「うん。そのまさかだよ。君、名前は?」
「…………言わない。そっちが先に教えなよ」
強情だなぁ。でもそういうことなら。
「僕はライトだよ。こっちはアンリだ」
「フン。警戒心も無しに名前を教えるなんて、あんた達バカだね」
「はぁ? お前マジで殺すよ?」
「ヒィィ!」
なんてガキだ。絶対殺す。慈悲はない。
「ちょ、待ちなさいよ!ライト!」
「だって……」
「だってじゃないわよ! こんな子供なのに!」
「でも子供だけど地雷埋めるような奴だぜ? ヤバいだろ」
「いいじゃない! ライトは躱せたんだから!」
そういう問題か? まぁそういう問題……じゃないだろ。絶対におかしいだろ、こんなの。
アンリは男の子と目線を合わせるようにして話しかける。
「お願い。私達は事情を知りたいの。なんでこんなことをしたのか教えてくれる?」
「…………」
「教えてくれないと指の骨を一本ずつ……」
「ぼ、ボクにはもう他に食べ物を得る方法がなかったからだよ!」
結局脅しじゃないか!!
「そう……大変ね……。でもね、人の物を取ったらいけないんだよ?」
「……あんた達はいいだろ、強いんだから。でも、ボクは弱いからこうするしか手がないんだ。弱い奴は弱いって理由で登録証すら発行されない。だから……」
確かにそうだろう。僕たちだってコールマンシティが無ければ飢え死にしていたかもしれない。そういう安全圏以外の土地で暮らす人はもう……ほかに道はない。
「そうね。でも、私達に捕まったのが運の尽きね。諦めなさい。でも一つ引っ掛かるのよね。あなたなんで一人なの?」
「……何が言いたい?」
「いくら何でもこんなところに一人きりだなんておかしいわ。それに、地雷なんてものを持ってるのもおかしすぎる。他に協力者がいるんでしょ?」
「いない……最近ボクの親が死んだんだ。地雷とかは家の倉庫にあったのを使っていただけだ」
そうか、最近まで親が面倒を見ていたのか。それなら……
「それにしてもこんな場所で?」
「…………」
周囲はちょっとした森のようになっている。だが、川がないため水も得られないだろう。それに、食料もこんな子供が手に入れられるとは思えない。さらに……
「さっきあそこにバケモノが一体いたし、この付近は危険地帯とも言えるわ。やっぱり協力者がいるんでしょ?」
「……言えない」
男の子は何としてでも言うつもりがないのだろう。口をキッと固く結んでいる。アンリは諦めたように肩をすぼめて男の子をとりあえず連れていこうとしたところ。
「………それはマズいでござるなぁ。拙者とその子供は協力関係でござるから」
「だ、誰っ!」
そ、そんなまさか! 僕の感知から逃れていたのか!?
声がする方を見る。そこには木の上から忍者の衣装を着た黒衣の男が僕らを見下ろしていた。
「だ、誰なんだ!」
「バカ正直に教えるつもりはないでござる。お主らと違って拙者たちは用心深いでござるからなぁ」
なるほど。物言いからしてお前がこの子の協力者というわけか。だったらお前を捕まえてから話しをしようじゃないか。
だが、その忍者風の男は信じられないような目で見る。
「!? お、お主は……まさか……い、いや、あり得ない……あなた様は……もしや……」
「?」
なんかうろたえてる。なんで?
忍者風の男は少し考える素振りを見せた後、懐から何かを取り出してから地面に投げ付ける。
バァァァァン!
モクモクと煙が一瞬で視界を覆う。これはまさか煙玉とか言うヤツではないだろうか?
「け、煙たい!」
「だ、大丈夫だ! 敵から戦意は感じられない! 今は自分の身を守ることを優先しよう!」
しばらくすると、煙は収まってきた。そこへ流石に待ってはいられなかったのか。フーライがボウガン片手に僕らの方へとやってきた。
「だ、大丈夫じゃない?」
「あ、はい。僕らは大丈夫ですけど……すいません。敵を逃がしてしまいました」
「護衛任務だから別に捕まえる必要はないじゃない?でも……」
「?」
フーライさんは森の奥の方を険しい目で見ていた。僕にはそれがとても怖い目つきに見えて……。
「…………うん……?」
気が付いたらボクはアジトにいた。アジトと言っても、この場所はさっきのあの場所から一キロほどしか離れていない森のような場所だ。そこに、ボク……、いや、ボクらは木と葉っぱで簡易的な家を作って暮らしている。
体を起こすと、そこには鍋で食事を作っている忍者がいた。もう外は暗い。夕食の時間だからか。
「……忍者さん。すいません、ボク……」
ボクは申し訳ない感情でいっぱいだった。ボクと忍者さんは協力関係だ。といっても、一方的に忍者さんに取引を押し付けただけの関係ではあるが。だから、ボクが失敗することは、忍者さんに見捨てられるという結果もあり得る。
しかし、当の忍者さんはそんなことを気にもしてないようで。
「ほら、セイル。出来たでござるよ」
お椀によそった鍋の具材を渡してくれる。どこで捕れたのかわからないが、忍者さんは肉を毎回食材を持ってくる。本人曰く、グルメなのだという。だとしても、ではあるが。
「あ、ありがとう……。じゃあいただきます」
「うむ。では、いただきます」
忍者さんは手を合わせて食事にありつく。思えばこの関係になってから一か月は過ぎている。ボクも自然と忍者さんの作法を真似するようになってしまった。
しばらく無言で食べていると、忍者さんの方から話しかけてきた。
「セイルもだいぶ手際が良くなってきたでござるな。それに、口を割らないのは忍者として美徳でござるよ」
別に忍者になりたいわけではない。でも、確かに、本来のボクならすぐに喋ってしまうようなことでも、さっきは話さなかった。なんでだろう。
「……あのさ、忍者さん。忍者さんの名前をそろそろ教えてよ」
そうなのだ。結局名前は最後まで教えてもらえなかった。協力関係だとはいえ、名前を教えるのは家族と死んでいい者以外にはあり得ないという。ボクは忍者さんの家系に問題があるんじゃないかと思っている。
「……そうでござるなぁ。セイルは意外と筋がいいでござるしなぁ」
「え! お、教えてくれるの!」
それはつまり家族みたいなものということになる。今のボクには忍者さんから認められることは、生存確率が倍以上に上がるということと等しい。
「だが、ダメでござる。まだまだ半人前ゆえにな」
「そんなぁ……」
ボクは一気に興奮が冷めた。
「まぁ落ちこむことはないでござるよ。あと数年すれば立派な狩人になれるでござるからな。それに、そんなに一人前になりたかったら明日一緒についてくるでござるか?」
「明日? 明日なんかするの?」
忍者さんがにやっと笑う。あまり笑わない人だからボクは純粋に驚いた。
「うむ。この町の悪の根源。農業と機械の町が死霊と屍者の町へと変貌を遂げるに至った研究施設。コールマン研究所へと忍び込むでござるよ」
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