あなたはもう居ない
@kotyan1254
第1話さようなら
一人の少女は嘆いた
あなたがそばにいてくれてこんなにもいい思い出が出来た。ありがとう大好きだよ?愛してる。
その言葉と共に夜空の彼方へと彼は逝った。
最期まで彼の身のことより私を優先してくれた。
でも私は自分のことを優先して欲しかった。
私よりもずっと長く生きられたのかもしれないのに。
余命は少なかった助からないとまで言われてた。
それでも生きる希望はあった。もっと長く一緒にいたいと思ってた。
でも、こんな死に方はなかった彼も望んでなかったことだろう。
私を守って死ぬなんて馬鹿みたい。
彼は助けられてよかったって笑顔で言ってた
でも、私はもっと隣で支えたかったもっと一緒に居たかった過ごしたかった。
なにかしてあげれば良かったもっともっと……。
もうその希望はどこにもない。いまさっき失ってしまったんだから。
彼は最後自分のことを忘れて幸せになれよって言ってくれた。
忘れられるわけないじゃん。
幼い頃から一緒にいたんだよ無理だよそんなの。
好きなのに大好きなのに抱きしめたいのに……
もうその背中はどこにもない。
追いかけたい。
でも、許してくれない。
いつかの約束覚えてる?
「絶対私が治すからそんな病気なんてすぐに飛ぶよだから頑張ろう!翔琉!」
「ありがとう!治してくれるの嬉しいな僕、沙耶香が医者になるまで死ねないね」
なんて言った言葉。
懐かしいよね。治してあげたかったな。
私の力で。その前に死ぬなんてさえなければ、、、
私って馬鹿だな。大切な人失うなんて。
翔琉と旅行に行かなければこんなことにはならなかったのかな。
もっと安静にさせておけば良かったのかな。
悔やんでももう遅いよね。翔琉。
ごめんね、、、ごめんね、、、
だから最後に言わせて、あなたの事を振り回してごめんなさい。大好きでした。愛してました。
だから安らかに眠って下さい。
優しい彼はあの世で、沙耶香のせいじゃないって言うかもしれないけどね。
初めて会った時から惚れてたのは心に留まらせておこ。また、あの世で会った時にこの事は言う。
だから、あなたの分まで幸せになるよ。それまで、待っていてね。翔琉。
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