以下は付属物です
■あとがき■
■あとがき■
■謝辞■
本作をラストまで読んでいただき、ありがとうございました。
がんばる勇太の姿や、絶体絶命の淵からの展開を楽しんでいただけましたでしょうか?
書き手である私は、カクヨムにて公開されている皆様方の作品を読ませていただき、また、読ませていただいた作品に多くの応援コメントを書きながら、いかに書くべきなのかを勉強させていただきました。
私の応援コメントにご返信いただいた方々、並びに、少しでも本作を読んでいただいた方々に、心からの感謝を申し上げます。
■あとがき■
『あとがき』っぽい内容を思いつくままに、また思い出すままに、項目に分けて記します。
ご注意)固有名詞等に伏字を設けておりますが、分かりにくくなってしまうので、何らかの手段によって読めるようにしております。
また、地名など、教科書に載る名称には、伏字を設けませんでした。
物品の商標名につきましては、伏字とせずに商標登録番号を載せました
伏字や表記等に、ご意見等がございましたら、応援コメントにお願いいたします。
目次
①【金に物を言わす終わり方】
②【承諾を聞いてくる召喚】
③【人体発火現象と霊体に染みるエーテル】
④【霊体だから不死身】
⑤【言葉の壁】
⑥【仮名称と題名+『の』の禁忌】
⑦【今後の展開】
⑧【神界とのいざこざと勇太が持つ能力の理由】
⑨【名前の由来】
⑩【スクマミロンのモデル】
⑪【新規に書く方が楽なのに……】
⑫【イラシャの服装】
⑬【中規模な手直し】
⑭【達人のエキスが100パーの効果】
⑮【魔法のスティック】
⑯【ビキニの色】
⑰【ヤクル〇と駅長の関係】
⑱【薬剤師を薬師にするか迷った】
⑲【平面ガエル】
⑳【始めはジャンケンなしの勘のみ】
21【本能のプロポーズと浮気】
22【ピコナの後日談】
23【酸素薬と蛇毒の種類】
24【異世界人に報酬のない理由】
25【魔法力と魔法技術とエーテルの関係】
26【なぜ大事な所にシールを貼るのか?】
27【チクミのエネルギー源】
28【公開時間】
29【物語中の経過時間】
30【壺に溜めた魔法力の使い方】
31【勇太の能力情報】
32【召喚業者が存在する理由】
33【屋内では小太刀が有利の時代劇】
34【バタリ〇ン】
35【霊体の服とお風呂からの召喚】
36【トイレとオマケでお風呂】
37【ミマの治癒魔法】
38【キスによる治癒魔法】
39【ビキニが紐タイプである理由】
40【能力例】
41【古い未解決事件】
①【金に物を言わす終わり方】
本当は、こういう金銭的に解決するような終わり方にはしたくなかったのです。
いつの間にか、こんな風になっちゃったという感じでした。
もっと劇的に、お涙頂戴みたいなという感じが目標でした。思い通りにいかなかったという反省点があります。
実のところ、公募のために新規で書いている当初、ラストを考えずに地図(プロットのような物)を書き始めていました。やってるうちに妙案が浮かぶだろうと思っておりましたが、結局この程度でした。
勇太がラスト勝負に負けるという方針が先にあって、どうリカバリーするのかを決めないうちに書き始めておりました。
本編に出していた手札から選んだような感じです。なんとか民間企業という手札に着目できて、このような落ちとなりました。
意外かも知れませんが、民間企業が召喚するという設定は、始めからラストのために仕込んでいた設定ではなかったのです。
計画的でないことも反省点に加わりますね。
それにカクヨムでは、最後の公募に近い状態で公開し、大きく変更しない。という方針もありました。ラストは重要な部分なので変更を考えませんでした。
ただ、まあ、異世界召喚を民間企業がやっているという、特異な設定を活かせた点は良かったかと思ました。
②【承諾を聞いてくる召喚】
異世界召喚しても構わないかどうかを、召喚の前に聞いてくるという方式をとった作品は、少ないと思いましたので、手を付けてみました。
本人が承諾するからには、帰る時には厳しいという感じにしました。
ただ、承諾を取る時間が長かったという反省点があります。
カクヨムの公開にあたって、短く直そうと試みましたが、うまいようにはできませんでした。
もっと、テンポよくできていれば、もっと早い段階でヒロインであるミマに会わせることができたと反省しております。
③【人体発火現象と霊体に染みるエーテル】
『人体自然発火現象』が一般的な言い方だと思います。今回は自然に発火するものではないという設定なので、自然という文字は使いませんでした。
この現象は火のない体から突然に火が発生して、焼け死んでしまうという恐ろしい現象です。
本作固有のフィクションという訳ではありません。
日本ではその例は少ないと思いますが、外国、特にイギリスで多いようです。
原因として色々な説がありますが、事例も少ないために、はっきりと分かっていないようです。
詳しく知りたい方は私なんぞの説明よりもネットにある百科事典の方がより詳しく載っていると思いますので、ご興味のある方はそちらをお勧めいたします。
そして、この現象は現在ではあまり知られていないと思います。
オカルトブームの頃に少々取り上げられました。こんなのを復活させているところが、ずれていると思われて公募の落選につながっていたのかも知れません。
また、発火の原因を霊体にエーテルが
チクミは詳しくないので言いませんでしたが、エーテルが浸み込んでいるために、霊体が肉体として振舞えるのです。
なので、異世界人がトロピ界で肉体を持っているかのように活動できるのと、帰ってからの焼死は表裏一体なのです。
しかしながら、イラシャがビキニではないところから想像できます通り、勇太が初めて転移した世界の狭間ではエーテルはほとんど存在しません。(⑫【イラシャの服装】を参照。また、トロピ界の女性がビキニを着ている理由は、エーテルを含んだ空気に触れていると健康で長生きできるからです)
なのに、勇太はその場所で実体化して登場しています。その理由は、魔法陣にあります。
魔法陣は異世界召喚のためだけに使われるのではなく、霊体を肉体のように振舞わせる役目も帯びているのです。
つまり、魔法陣がエーテルを呼び寄せて霊体の勇太に与えたのです。エーテルを得て、初めて勇太が尻餅をついたのでした。
呼び寄せる素は、魔法力が入っている壺とは、別の壺に入ったエーテルと思われます。
④【霊体だから不死身】
絶対に帰って来れるという前提に立って、召喚者はトロピ界では不死身にしました。
人体発火してしまう場合もありますが、帰ってからの発火ですので、ちゃんと元の世界に帰っているのです。
私の作品である『花バト!』において、桃源郷へ行く時には、同じ時間と同じ場所に帰ってくるという設定にしておりましたが、本作品はそれを模しています。
桃源郷では肉体も桃源郷へ行っていました。
本作は必ず帰るから不死身ということで、どうしたら読み手に受け入れてもらえる設定にできるのか? と考えました。
その時、肉体ではないとすれば、どうだろうか? と思いつきました。
行くのと戻るのが同じ時間と場所なら、肉体は動いていない。魂だけが異世界に行っていると考えれば、読み手に受け入れてもらえるのではないかと思ったのです。
魂と言うと死んでるっぽいのと、肉体との言葉の対比を考えまして、『体』の字を使う霊体という名称を選びました。
幽体も考えましたが、幽霊っぽいのでやめました。
⑤【言葉の壁】
きちんと考えられている異世界作品は言葉について説明しています。
なぜ日本語が通じるのか? というところです。
本作もやろうと思ったのですが、ページ数の上限にかかると思って公募の段階から削除しました。
復活させてもよかったのですが、あまり寄り道しているとテンポを落とすと思ったので、復活を諦めました。
もし、作品が続くのであれば、外国の召喚者が登場したところ、もしくは、トロピ界の文字を読むところで書こうと思っておりました。
(ただ、続編は全く考えておりません。物語の続きは多少考えておりましたが、現状書くことは考えておりません。⑦の『今後の展開』をご参照ください)
設定といたしましては、召喚された時にトロピ界の文字や言葉を分かるようにされている、です。
なにせ、霊体ですので、霊的に文字や言葉を理解していると考えていました。逃げてるっぽいですが、そんな感じに設定していました。
⑥【仮名称と題名+『の』の
まず仮名称です。
本作を考えている当時の仮名称は『毒見役』です。
私は題名を一番最後に決めるので、それまで名前がないと困ります。という訳で仮名称がどの作品にもついています。私の個人的な
次に、題名です。
当初の題名は紹介文にある通り、全く違うものでした。スケベ作品と思われて、公募において減点になりたくないので、変更しました。
その変更する題名を考える時に、仮名称にある『毒』という文字を入れようと思いました。インパクトがあるためです。
また、内容的に『姫』を入れられると思い、本作の題名を『姫毒~俺は
『毒姫』ですと、毒を操る姫になってしまいますので、前後が逆になってよかったと思いました。
公募の時には『俺は』はなく、カクヨムから付けたと思います。
『廃王姫』は『廃王家の姫』としようと始めは思っていたのですが、『廃王家の姫の毒見役』となり、『の』が重なってしまいます。
題名から禁忌に触れてしまっては、公募で印象が悪くなると思い、『廃王姫』としました。
ただ、本文にはいっさい『廃王姫』という言葉は、出てこなかったかと思います。いかにも後付けっぽくなってしまいました。
えーと、前に出した禁忌というのは、『の』を重ねないということです。
例えを記して説明しましょう。
「中央線中野駅の1番線ホームの新宿寄りの自販機の前で待ってるから」とか、待ち合わせ場所を書いたとします。見ると、結構『の』が続く印象です。
公募ではこのような使い方を良しとしていないようなのです。詳しい理由は存じませんが、美しくありませんし、表現が乏しく見えるからなのでしょう。
この場合、私なら「中央線中野駅の1番線ホームにある自販機でも一番新宿に近い自販機の前で待ってるから」にするでしょうか? 『の』が減りました。
このように『の』を重ねないようにしています。本作でも重ねていませんと言いたいのですが、何か箇所かやってます。
恥ずかしいですから、探さないでください。
⑦【今後の展開】
紹介文にシリーズの第1部のような構成と書きましたが、続くストーリーも考えておりました。
まず、第2部ではガーゾイルがどんな職業を武器にしてくるのか? という楽しみがあります。思いもよらない職業を使ってミマに襲いかかるといった展開を考えておりました。
第3部以降では、ガーゾイル同士が連携するという展開も考えておりました。
そして、神界とのいざこざも組み込もうと思っておりました。
本作のシーンにおいて、契約破棄となった勇太と再契約してもよいか、イラシャが召喚業者の本部にいる上司と通信した時に『楽観』という表現を用いたかと思います。『正規の3倍を条件にできれば、顧客の希望通りに進めなさい』と言った時です。
実は、その上司が楽観した通りにはなりません。
勇太の再契約に神界からクレームがつくという流れをを想定しておりました。
もともと召喚は神界の仕事であり、人間(民間業者)に委託しているという設定なのです。なので、上位に神界があります。
主人公の勇太とミマ、ガーゾイル、そして神界の三つ
ただ、神界と言っても1人の、1柱の神が中心になると考えていました。数が多いと大変ですので……。
呪いのビキニは13着ありますが、2着は登場済みです。なので、残りの11着を登場させる間に三つ巴戦を行おうと考えておりました。
しかし、公募に落選ということで、詳しく考えないまま立ち消えてしまいました。
終わった作品に時間をかけたくないので、本作には今後の展開は全くなく終了ということになります。
ただ、カクヨムが入り口となっている公募に応募する余地は、まだ残っているとは思っております。
⑧【神界とのいざこざと勇太が持つ能力の理由】
神界は魔法力が高い家系をよく思っていないのです。
魔法力が高いと言うだけで1国を支配するというやり方に反対なのです。魔法力に頼ると、神をないがしろにする可能性があるからです。
革命のようなものを起こさせたのも神界であり、アンチ魔法組合を支援したのも神界なのです。
そして、魔法以外の力で魔法王家に対抗するために異世界召喚を奨励したのです。
勇太のような異能力は、このトロピ界の神が現実世界に異能力を発生させる種を
勇太のジャンケン能力はトロピ界の神によってもたらされたのです。
その種から生まれた勇太の異能力が、廃王家の姫であるミマの助けになっていることを、神界はよく思っていないのです。
魔法と異能力の連携を警戒しているのです。
ミマが国営や神営の召喚業者を使わないで、民間の召喚業者を使ったのは、取り合ってくれないと知っていたからなんです。(国営とはパラダイ国の国営です)
ミマがボロ屋に住んでいる理由として、いざこざが起きるからとしていますが、誰とのいざこざなのかは濁して書いておりません。もちろん、アンチ魔法組合とのいざこざが
実はミマは引っ越しを繰り返しています。
ミーリーク国内を転々としていたのですが、昔の王族ということでなじめなかったり、アンチ魔法組合の嫌がらせを受けたりで、隣国に逃れてきたのです。
王家が倒れたのが80年も前ということもあって、隣国では悪影響が少なかったのです。また、カント地方は地理的にミーリーク国とは離れていることも幸いしていると思います。(カント地方とは、領主バーゼラルドが治める土地です。名称は本編にもちらっと出ています)
ミマが町の人たちを信じようとする背景には、ミーリーク国内にいる一般の人たちとは
⑨【名前の由来】
以前の作品は名前を適当に付けたことが多かったのですが、本作では由来がある名前が多いです。でも、作品の内容とリンクしているものは少ないです。
この辺りが、うまくリンクできていれば、もっと面白いのかも知れません。
先に名前とヒントを出して、答えである由来を後にまとめて書いています。(古いモノが多いです。若い人には難しいかも)
<名前とヒント>
a.ミーリーク 逆
b.ミマ 同じく逆
c.サマルカンド 地理歴史
d.
e.ガーゾイル 本編にあった通り
f.パル・ルック あかり
g.イラシャ・イマセ そのまんま
h.パラダイ国 そのまんま
i.バーゼラルド おもちゃ(少し新しいモノ)
j.ナナ 2代目
k.ピコナ 単位などに使うSi接頭辞
l.ポイズ そのまんま
m.ナーガ 超有名
n.トロピ界 これもそのまんま
o.ショウチャン株式会社
p.チクミ 実は本編の通りではありません
q.スクマミロン お察しの通りです
r.カント地方 本編の通り
<答え:由来>
a.クリーミー
逆読みです。文字にすると長音の位置がずれますが、これが由来です。bとリンクします。
b.マミ
同じく逆読みです。aとつなげると古いアニメのタイトルになります。aがbの上にあった理由は、このリンクのためだったのです。
残念ながら、その作品には特に思い入れはありません。
c.都市名
中央アジアにある古い交易都市の1つで、現在はウズベキスタン共和国に属している都市の名前です。
作者はシルクロード関連のTV番組で知りました。(高校では理系クラスだったからか、残念ながら、作者は歴史の授業では習いませんでした)
「サマルカンド陥落」と言うくらいに、この都市はモンゴル帝国に徹底的に破壊され、人々の多くは殺され、
そんな悲劇が、ラピスラズリの青と共に強く印象に残っています。(ラピスラズリとは、宝石や顔料の原料として使われる青い石です。
現在の都市は少し位置を変えた所にあるようです。
名称としては非常にカッコいいので、いつか使ってやろうと思っておりました。
本作では滅びた王族と設定したので、ぴったりと思いミマの苗字としました。
d.カンピューター野球、
プロ野球
実際に指揮を
勘が鋭いキャラだったら、これだろうと思いました。
e.「ふしぎの海の
本編にあった古いアニメとはこれです。あの有名な
f.パルック(商標登録0951980号)
某電機メーカーの商標です。蛍光灯の名前です。明るいイメージで付けました。
g.いらっしゃいませ
企業の社員であり、客商売にふさわしい名前と思いました。本名かどうかは不明です。
h.パラダイス
全員が水着なんてパラダイス(楽園)だからです。
i.プラモデル
フレームアームズ・ガール(商標登録5766071 号)というプラモデルシリーズのキャラ(機体)です。
特に思い入れはありません。残念ながら、購入もしておりません。カッコいい響きだからでした。もしかしたら、さらに元ネタがあるのかも知れません。
j.
子供なので2代目、2代目と言えば『これ』です。
ちなみに1代目がウル〇ラマン、3代目が帰って来たウル〇ラマンという認識でいます。
始め、ウル〇ラセブンはウル〇ラマンとは違う時間軸の世界と思っておりましたが、帰って来たウル〇ラマンで、ウル〇ラマンとウル〇ラセブンが同時に登場したので、実は一緒だったんだと驚いたものでした。なので、2代目という位置付けにしております。
古い漫画ですが『すすめ!!
この漫画に
k.ピコ
小さい側のSi接頭辞である『ピコ』に『ナ』を付けただけです。これもかわいいイメージからでした。
補足しますと、ピコは厳密には単位ではありません。十進の倍数として使います。キロやミリと同じもので、ピコは10の-12乗のことです。ピコメートルやピコグラムのように使います。ギガの上、テラ(10の12乗)の反対側です。
命名は、かわいいイメージからなのですが、本人は避妊薬を持ち歩いています。後日談にもありますが、これは大人に憧れがあるためです。残念ながらその薬は使用されることなく持ち歩くのをやめました。
実を言いますと、公募の時は彼女は違う名前でして、パイモといいました。パルと似てるので混同されると思い変更しました。パイモの由来は私の作品『ビ☆タカラ』のキャラ『パイ』からです。(胸は逆ですが……)
l.ポイズン
もろ毒です。
m.インドの神様
蛇の神様です。多くの作品で蛇と言えばナーガでしたので、あやかりました。
n.トロピカル
夏や水着をイメージしてます。熱帯の様子を表す言葉ですが、本作では特に熱帯ではありません。イメージ先行で付けました。
o.創業者の名前
登場しませんが、ショウという名前の人物が創業者です。ショウちゃんが創った会社なのでショウチャン株式会社です。
ヒントのサント〇ーは、創業者の
よく調べますとそれは間違いのようでして、サンは太陽からきているようです。ト〇ーは鳥〇さんの名前で合っているみたいです。
p.
なんとなくアマガエルと相性が合っているイメージです。緑の竹にくっついている絵柄からでした。でも、本編ではチクミは1度も緑になっていません。
q.マスクメロン
マスクメロンのトロピ界名と考えて差し支えありません。スクマがマスクから、ミロンがメロンからとっています。
スクマミロンは馴染みのない文字配列ですが、見間違えるくらいにマスクメロンと似ています。私も始めは混同していたのですが、今ではすっかりと名前を書き分けられるようになりました。
他の果物に付けた名前も含めて、イメージしやすいように似た名前にしました。
スイカ→カイス、梅→メメ、バナナ→ナバナ
果物じゃないけど ピル→ピリ
r.関東地方
本編にて勇太が間違えたとおりです。
⑩【スクマミロンのモデル】
本編と⑨のqにあるようにマスクメロンがモデルです。というより、名前が違うだけで、同じ果物と考えております。
ただ、もう1つモデルがあります。
それは、お酒です。
(もちろん、スクマミロンはアルコールを含んだ果物ではありません)
プロローグに『人生の友』と書いたので、もしかしたら、そこから気付いた方がいらしたかも知れません。
そうなると、ミマは
そう思って読むと、ミマの執着がしっくりとくると思います。
本文にも、そう書こうかとも思ったのですが、勇太は高校生なので、あまりお酒や飲兵衛について知りません。そんな彼が解説するのはおかしいと思ったので本文には書きませんでした。
スクマミロンという酒は、ミマという飲兵衛を狂わせてしまうくらいに美酒なのです。
⑪【『新規に書く方が楽なのに……』】
本作を手直し中に上記題名の書き物をカクヨムに公開しました。
始めはこの■あとがき■に載せるつもりだった内容でしたが、長くなりそうだったので、別の書き物として独立させたのです。
内容といたしましては、公募に落選した作品を、私がなぜ手直ししてまで公開しているのか? という疑問の答えです。
答えが気になる方は、カクヨムにて公開しております『新規に書く方が楽なのに……』にも、是非お立ち寄りください。
⑫【イラシャの服装】
トロピ界の女性はみんなビキニなんですが、勇太が最初に会ったイラシャさんだけが古代ギリシャ風の服を着ています。
その理由を本編で語りかったのですが、そのタイミングがありませんでした。
その服装をしている理由は簡単で、彼女が普段からいる場所の空気には、エーテルがほとんど存在していないからです。(関連:③【人体発火現象と霊体に染みるエーテル】)
トロピ界の空気には、エーテルという未知なる物質が含まれています。エーテルがあるとビキニでも寒くありません。
しかし、召喚の場所は世界と世界の
ビキニだと寒いので服を着ているのでした。
古代ギリシャ風なのは、神聖な感じに見せたいからです。でも、あれはショウチャン株式会社の制服です。世界の狭間で着る専用の制服なのです。
同じ会社でも地上勤務となっている社員の制服はちゃんとビキニです。
⑬【中規模な手直し】
紹介文に中規模な手直しについて書きました。
どの部分を指しているのかと申しますと、解毒剤の特定にジャンケンの勘を用いるところです。
このカクヨムに公開するために、手直しを行っている途中で、設定の抜け道ルートを発見してしまいました。
ミマが気絶しているのにラスト勝負のウソジャンケンができるというところです。
通常はクエスト終了後にラスト勝負なので、クエスト中に依頼者(ここではミマ)が意識を失っていると、ラスト勝負ができません。
時間切れが来ると召喚者(ここでは勇太)が焼死してしまいます。
せっかくクエストが成功しても、依頼者がラスト勝負をできないというだけで焼死となるのはあんまりなので、ウソのラスト勝負(ここではウソジャンケン)が認められています。
依頼者が死んでしまった場合は、守れなかったということで死が召喚者にもリンクします。ただし勇太の場合に限り、毒によってミマが死んでしまった場合は例外扱いされます。
カクヨム以前の設定では解毒剤特定後も、ウソジャンケンができそうな書き方だったのです。
領主とジャンケンをして、その勘で解毒剤を見つけて、解毒剤を使う前にミマとラスト勝負のウソジャンケンができたのです。
これではまずいので、このカクヨムでは禁止となりました。(ウソジャンケンは能力を伴ったジャンケンであることとしました)
フロー図まで書いているのは、このような抜け道がないと、ハッキリさせるためだったのです。
なので、以前はフロー図がありませんでした。
ストーリー的に抜け道を作っているようでは、落選しますよね……。
⑭【達人のエキスが100パーの効果】
また、紹介文には小規模の手直しについても書きました。
『第2の剣を使っていたところを言葉にし』たとしましたが、意味が分からなかったと思います。
本編を読む前でしたので、ネタバレにならないように書きました。
ラスボスとなったミマと闘った時です。小見出しにある通り、達人のエキスを100パーにした時の効果を変えました。
第2の剣とは糸のような剣のことで、蛇剣から糸剣を空中に長く伸ばしてビキニの結び目に刺し、紐を
雨なのに糸を伸ばすとか、なんかおかしいと思いましたし、読み手の人たちが楽しめないと思ったので、現状の手段に変更しました。
紹介文に書いた『言葉』とは『子を成そう』と言った点です。こっちの方が書き手といたしましても面白いと思ったのでした。
⑮【魔法のスティック】(25と関連します)
ミマが治癒魔法を使う時に、どこからか取り出す鉛筆の2倍くらいに長い棒についてです。
治癒魔法には必要なアイテムです。
この棒そのものが魔法技術に当たります。ミマが構築した魔法技術の結晶です。魔法陣と同等の代物という考え方です。魔法技術の説明につきましては25【魔法力と魔法技術とエーテルの関係】をご参照ください。
その棒を、どうやって持ち歩いているのかは、今のところ不明です。ただ、物理的にどこかにしまっているわけではありません。
イメージ的には異空間から、つまんで取り出す感じです。
続編がないために、残念ながら謎のままです。
⑯【ビキニの色】
サマルカンド王家が着れるビキニの色、青・赤・緑の隙間のない横の3本線のネタは、プロ野球埼玉
アンチ魔法組合のイメージカラーである、灰色に細く黒い縦線の縞々は、千葉
ライバルチームのカラーを拝借しました。
本編で気付いた人はプロ野球に詳しい人と思います。
⑰【ヤクル〇と駅長の関係】
デザートの回で上記の関係について、知っている人は物知りとかスゴイとか書きました。
その答えです。
国〇からヤクル〇に変わったのは、かなり昔なのですが、国〇職員の中には引き続き思い入れがある人がいました。
J〇となった今は、もう気にしている職員は少ないと思います。
勇太のおじいさんの頃でも、すでに国〇スワ〇ーズではありませんでしたが、おじいさんは先輩たちに
勇太には、おじいさんがするその話が強烈だったのだと思います。
ちなみにスワ〇ーズという名前は、国〇時代にあった「
つまり、バスのマークとプロ野球がつながっていたりするのです。
⑱【薬剤師を
言葉の問題ではありますが、薬剤師にするか薬師にするか迷いました。
毒師と言っているので、薬師とするのが対象としてよいと思ったのですが、薬師は何か漢方薬の
薬剤師という言葉に違和感を抱いた方もいらっしゃったかも知れませんが、書き手のイメージで決めたのでした。
⑲【平面ガエル】
シールのカエルは平面ガエルですね。『花バト!』でも1回だけ使用しましたが、古い漫画が元ネタです。シャツに貼りついていました。そのカエルは「根性、根性、ど根性」と言っていました。
⑳【始めはジャンケンなしの勘のみ】
公募初期の頃はジャンケンをしないままに勘だけで毒見をしていました。
あまりにも簡単過ぎたように思いましたので、何回目かの公募からジャンケンをした後の短い時間という縛りを設けました。
能力は使えば使うほど向上するという設定は、勘だけで毒見をする方式で書いていた頃と、設定を合わせる
つまり能力が向上して、毒見ができる時間が長くなったのは、公募初期の勘だけの毒見と、同じに設定にしたかったためです。
ミマからの信用を失いつつある時に、次々とスクマミロンを毒見する際、ジャンケンを交えると読むテンポが悪くなると思って、能力の向上という名目で、ジャンケン後の毒見可能時間を長くしています。
しかしながら、能力の向上という設定は公募初期からありました。毒見以外の勘も鋭くなるという意味での向上でした。
毒見ではなく、解毒剤の特定にも勘が使えるという設定のためでした。
21【本能のプロポーズと浮気】
このトロピ界において、異性を初めて見て鼻血を出すという行為が、本能のプロポーズと言われている設定は、このカクヨムからでした。
ですが、それ以前からミマは勇太に対して、鼻血を見て異性として強い印象を持つという設定でした。でも、『プロポーズを受けた』というほどの大げさなものではありませんでした。
プロポーズという言葉は使いませんでしたが、勇太の鼻血には好感を持っていたという感じです。
プロポーズと重たくすることで、より印象を強くして読み手の理解度を上げる効果を狙いました。
他の子を見て鼻血を出すのを、ハッキリと浮気と書いたのもカクヨムからです。
公募の頃はぼやかしていました。と、言うのは続編に入れ込もうと思っていたからです。
続編がないので、浮気についても言っておこうと思ったのでした。
22【ピコナの後日談】
この後日談もカクヨムからです。
書き直している時に、ちぎれてしまったネックレスはどうなってしまったのだろうか? と自らに疑問が湧いてしまったためです。
いくら領主でも高価な物を放っぽらかすことはないと思ったので、その後を書きました。
この時、領主には妻はいないという設定だったので、ピコナとのロマンスにも含みを持たせました。
死別か離婚かは決めていませんでした。
続編がないのであまり意味をなさないのですが……。
23【酸素薬と蛇毒の種類】
蛇が複数の毒や、薬さえも持っているという設定についてです。
勇太が最後のスクマミロンを食べる時、ナーガが酸素薬を使いました。ですが、公募の時点ではナーガが咬むこともなく、勇太本人の気力と霊体の効力で食べた、としていました。
蛇が毒を数種類持っているというアイデアは、本作を初めて公募に出した時点ではありませんでしたが、何度か公募に出す中で思いついたのです。しかし、特にこの作品に使おうと思っておりませんでした。
カクヨムで書き直す時に、文字数に制限がなくなったので、描写に手を加えました。その時に心臓も貫かれたということもハッキリと書いたのです。
すると、気力で動けるというところに違和感が生じました。もう少し説得力がある方法がないかと思ったのです。その時に、このアイデアを思い出し、ナーガが持つ毒(?)の1つとして酸素薬を登場させたのです。
かえって、勇太とナーガと一丸となったように見えて、よかったと思いました。
ということで、蛇が複数種の毒を持つという設定を取り入れたのはカクヨムからなのです。
また、蛇が毒の他に薬も持っていたら、作品に独自性が生まれると思いました。
ミマが治癒魔法師なので、ナーガが咬んで患者に薬を投与するとか、面白いサポートもできそうです。
でも、続編はありませんので、別の作品に応用するしかありません。
ここまで書いていて恥ずかしいのですが、実は、私は最近まで、自然界には複数の毒を持つ蛇は存在せず、毒蛇は1種類の毒しか持ってないと思っておりました。
しかし、カクヨムに本作の下書きをほぼ書き終えた頃、2種類の毒を持っている毒蛇が日本に存在すると知ったのです。
ヤマカガシがそうです。
牙による毒は1種類なのですが、首辺りから別種類の毒を分泌するのです。
私なんぞが創作する以前から、その蛇は普通に2種類の毒を持っていたのです。
しかも、その別種類の毒というのは、食べたカエルの毒を再利用しているという驚きの発想だったのでした。
自然界というのは、なかなか「奇なるモノ」と感心いたした次第です。
24【異世界人に報酬のない理由】(⑧と関連します)
特に報酬がなくても召喚に応じる人が多いんです。勇太はスケベ心で召喚に応じてしまいましたが、召喚に呼ばれた他の人たちも何らかの理由をつけて召喚に応じることが多いという設定でした。
と、いうのは、召喚を求められるのは、トロピ界の神様によって何かの能力の種をもたらされた人たちが多いからなのです。
なので、呼ばれたら、特に行きたくなくても、ついつい行ってしまう方向へ傾いてしまうのです。
無意識的な里帰りと言えるかも知れません。
25【魔法力と魔法技術とエーテルの関係】
上記三者がどのような関係なのか? よく分からなかったかも知れません。公募の時は文字制限があり、詳しいところは
魔法技術はミマが持っていた棒やイラシャの魔法陣などであり、呪文もそれに当たります。
棒や魔法陣は自ら作るのが普通です。作る技術も魔法技術に入ります。後天的に習得するものです。
呪文も言葉というより、唱える心と言いますか、気合いと言いますか、言霊と言いますか、そんな能力を指します。こちらも後天的に修行などで習得します。
魔法力は先天的に持っている魔法の力です。魔法技術を制御する力となります。
エーテルは魔法の原動力になります。
魔法を移動手段に例えるならば、魔法技術は乗り物、エーテルは燃料、魔法力はハンドルや舵を動かす力です。
乗り物の種類を決めるように、魔法技術によって魔法の性質を決めます。
燃料で乗り物を動かすように、魔法をエーテルによって発動させます。
ハンドルによって移動する方向を制御するように、魔法力によって魔法そのものを制御するみたいな感じです。
また、多くの燃料(エーテル)を必要とする移動(魔法)の時、ハンドルを動かす力(魔法力)が弱いと乗り物(魔法技術)を制御できません。思いもよらない方向へ暴走させてしまいます。
つまり、強固な魔法技術を後天的に習得したとしても、先天的に持っている魔法力が少ないと、魔法を十分に制御できないのです。
魔法技術と魔法力が、逆のようなイメージを持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、魔法技術は自動車の車種みたいな感じです。
乗用車や大型トラックなどです。乗り物なので、飛行機や船も
そして、呪文によって細かいアレンジが可能なのです。
残念ながら、この三者の関係は特にストーリーに大きく関わらないので、この設定は本編の中でお披露目せずに終わってしまいました。
26【なぜ大事な所にシールを貼るのか?】
本人が大事と思う肉体の場所にエーテルが集まりやすいからです。大事な所を守りたい、という潜在意識にエーテルが反応しているのです。
エーテルは空気に含まれている物質です。健康長寿に良い影響を与えています。
気圧によって濃度が変わるようですが、魔法に使われているように人間の意思によって集めることが可能なのです。
さらに、意思がなくても無意識的に大事と思う場所にエーテルが集まり濃度が濃くなり易いのです。
その濃くなったエーテルをエネルギー源として、シールがしゃべったり、思考したりします。
シールは霊体に染み込んだエーテルを吸い出す能力がありますが、それはエネルギー源にすることとは別物で、シールが緑になった時にだけに作用でします。
27【チクミのエネルギー源】
26のように、チクミのエネルギー源はトロピ界では空気に含まれるエーテルです。集まってくるエーテルをシールが吸収してチクミを生かしています。
現実世界に来るとシールが吸い込んでいるエーテルがその役をします。
しかし、現実世界ではエーテルは補給されません。エーテルがなくなると、最後のエーテルを使って「さよなら、ケロ」と言ってチクミは機能を停止することになるのです。
本作はこれでお終いなので、そんなかわいそうな描写を書かないで済みました。
28【公開時間】
公開の予約時間を、ほとんどの話数について6:07に設定しました。
朝の通勤通学時間に間に合わせるために早い時間の6時とし、ラッキーセブンの7分にしました。
また、0分丁度に設定する人が多いと思ったことも理由の1つです。なので、0分を選びませんでした。
以前の作品も同じように公開時間を設定していました。
29【物語中の経過時間】
文量は文庫本1冊分を想定していますが、物語中で流れる時間は昼から夕方までです。1日も経っていません。読む時間よりもちょっと長い時間で終わっています。
なので、内容が濃い半日になっています。
地図と言うプロットを書いていなかった以前には、どこまで書いていいのか分からない時が私にはありまして、こと細かく描写や会話を書いていたら、公募の文量では全然足りなくなったことがありました。
その時も時間が1日も経っていませんでした。
本作はプロット(地図)を作ってから書き始めましたので、予期せずに半日になったわけではありません。
物語中に長い時間を経験する作品が多いかも知れませんが、時には時間経過が短い作品もいいのかもと思って作ったのでした。
30【壺に溜めた魔法力の使い方】(25と関連)
本編に魔法力を売る話があります。魔法力は壺に溜めるように書いています。
魔法にはエーテルを使いますが、魔法力が足らないと多くのエーテルを消費する魔法を制御できません。つまり、エーテルの消費を抑えた弱い魔法しか使えないのです。
魔法力は先天的に備わっているので、魔法力の小さい人が強い魔法(エーテルを多く消費する魔法)を使う場合に魔法力を補う必要が出てきます。
補う素として壺に溜めた魔法力があるのです。
ミマは棒を使っていましたが、ミマ以外にも棒を使う人がいます。魔法力が足らない時は、その棒の先端を壺に入れて、魔法力を補充します。
筆に絵の具をつける要領です。
魔法力を補充した棒で空中に呪文やそれに類する記号を書いたり、その棒で地面などの面に魔法陣を書くことで、多くエーテルを使う強い魔法を使えるという設定です。
なので、魔法力の少ない魔法師は壺かそれに類する物を持っています。棒と同じように自分の近くの亜空間に保管してあるのかも知れません。
続編の時に、魔法力の少ない魔法師を登場させて披露しようと思っていましたが、続編がないので書けませんでした。
31【勇太の能力情報】(⑧に関連)
ミマが毒見役を探す時に使った召喚業者が持っていた能力情報は神界からもたらされています。
⑧に勇太がジャンケン能力を持っている理由を書きました。トロピ界の神様が能力の種を異世界に蒔いたためなのですが、そのこともあり、異世界人の誰にどんな能力が実っているのか? ということを神様は把握しています。
本編中にはありませんでしたが、その情報がまとめられて、召喚業者に委託、払い下げられているのです。
32【召喚業者が存在する理由】関連⑧と31
そもそも召喚は大きな魔法力に対抗するモノでした。召喚者の能力で魔法に対抗することで、魔法力が強いサマルカンド王家を政治から排除しようと神界が考えたからでした。
革命のようなものを起こさせて王家を排除できたので、召喚者の能力は不要となりました。
しかし、使いたい人たちが多いので召喚魔法を残し、神界が国や民間企業に召喚を委託し、委託料を徴収するようになりました。
ですが、神様はお金なんて言うのは、どうでもいいのです。信仰心そのものが欲しいのです。
なので、召喚の委託料は教会に入ります。教会は建物を立派して人を集めます。多くの信仰心が届き易くなるのです。また、立派な建物を見て神の偉大さを感じて信仰を深める人もいることでしょう。
そのような効果を狙って神界は召喚を委託しているのです。
ただ、神界でも自前の召喚は続けているようです。
33【屋内では小太刀が有利の時代劇】
すぐに分かる方が多いと思い特に書かないつもりでしたが、分からない人がいるかも知れないので、ここに書くことにしました。
その時代劇は映画『たそがれ
藩命により屋敷の中で日本刀を持った相手と闘って、小太刀の清兵〇が勝つのです。
相手の身の上話がなんとも切ないのですが、小太刀でやって来た清兵〇に、その相手が怒って斬り合いとなるのでした。
34【
勇太も言っていますが、ゾンビ映画です。映画ではゾンビが生きた人間の脳みそを食べたがります。そのゾンビの体を焼いてしまうと、その煙や灰が雨によって墓地に染み込みゾンビを増やしてしまいます。
ナーガは同じような懸念を持ったのでした。
また、映画ではゾンビに食われると、その人もゾンビになりますので、どんどんゾンビが増えていくのです。怖いよー!
35【霊体の服とお風呂からの召喚】
勇太がパルに斬られ回復した時、服も体と一緒に直っていました。その時、服も霊体の一部とナーガが言っていました。
トロピ界での服装は、召喚に応じた時の服装となります。
なので、学校の教室で召喚された勇太は、学校の制服でトロピ界に来たのです。
服を脱ごうと思えば脱ぐことも可能です。脱いだ服は一定時間が経つと消えてしまいます。霊体の本体から離れたら長く形を保てないのです。
服は消えて霊体に戻り本体に吸収されます。再び服になるかどうかは霊体本人の意思で決まります。脱いだままの姿がいいと思っているとその姿が維持されます。
また、トロピ界で作られた服を着ることも可能です。肉体として振舞っているので、肉体として着ます。
では、お風呂など、全裸の時に召喚を受けてしまったらどうでしょうか?
全裸状態で暗い場所に作られた魔法陣の上に現れることになります。
そんな時のために、世界の狭間には貸衣装? が用意されています。一般的な海パンとビキニです。レンタル料の請求書は召喚の依頼者に届きます。
超薄着なので寒さを感じるのですが、心頭滅却すれば火もまた涼しと言う精神論に頼ることもなく、他の人たちの行動を見て寒さは治まってきます。霊体なのでそこは臨機応変なのです。
36【トイレとオマケでお風呂】
本作にはトイレは全く登場しませんでした。そのトイレが魔法と関係があります。
本作中に魔法力を売るという話がありました。ミマは召喚業者の他にも売れると言っていました。
その売り先の一例がトイレなのです。
トイレに売ると言うよりも、トイレを設置してある施設の管理者に売るのです。
家庭だったり、公共施設だったりします。
魔法力が入った壺ごと売り買いします。もちろん仲介して売り買いできるので、本作に登場した市場でも売っていたかも知れません。見た目は壺です。
では、トイレで魔法力はどのように使われるのでしょう?
トイレの形は洋式トイレです。
魔法力は主に肛門の洗浄に使います(女性の小用にも使えます)。
やり方としては、用を足した後にトイレに設置してあるスイッチ石に触れながら、呪文を1回だけ唱えます。すると、空気中のエーテルが液化してウオッシュレット(商標登録第3231599号) のように、そこを洗ってくれるのです。洗われたモノは便器へと落ちます。
清浄になると自動的に洗浄が終了し、エーテルは液化が解けて、気体のような状態に戻って空気に混じります。水のように人体の表面には残りません。
例えるなら、アルコール洗浄に近いです。でも、アルコール以上に汚れを取り除く能力が高く、また揮発性もより高く、しかし水以上に肌や粘膜に優しいというイメージです。
トイレのスイッチ石は、どこかで魔法力が入った壺につながっています。そのスイッチ石が魔法技術そのもの(ミマが使う棒に相当します)であり、壺の魔法力を使って空気中のエーテルを操って洗うという流れです。
使えば魔法力は減りますので、空になると壺を交換します。
つまり、トイレットペーパー代わりの魔法力なのです。魔法洗浄と言う設定です。
簡単な魔法であり、石の魔法技術がしっかりと確立しているので、一般人でも呪文を唱えれば使用可能ですし、ミマのように魔法を制限されていても大丈夫です。
魔法技術であるスイッチ石にも使える回数に上限がありますが、その上限は100万回とか大きい数字なので、あまり問題にされません。1つのトイレで、1日10回洗浄魔法を使ったとすれば1年で3650回、100万回なので、そのトイレのスイッチ石は270年くらい使える計算になります。なので、ミマが住む朽ちた別荘でも、魔法力を補充さえすればトイレを使えるのです。
また、トイレそのものとしては、その多くは落とし便所です。なのですが、お金持ちは転移魔法を使って、トイレから離れた敷地内の溜めておく場所に便を瞬間移動させたり、もっと遠くの処理契約を結んだ肥料工場へ転移させたりもできます。
上記のような瞬間移動が必要な場合には、転移魔法が得意なトイレ係の魔法師が雇われています。それだけが仕事だと暇なのですが、夜間も必要なので、2交代または3交代制が普通です。
このように、エーテルで洗い流す方式ですと、他人の肛門を洗浄したエーテルが大気中に漂っていると思われがちです。
ですが大気中のエーテルは気体のような状態であり、汚物も
続編があれば、勇太が大気中のエーテルを嫌がる(嬉しがる?)エピソードがあったかも知れませんね。
ちなみに、エーテルを大量に液化すれば、お風呂のように入浴することも可能です。体表面の汚れをゴシゴシと
ただ、健康長寿の効能は大気に混じっている時と変わらないので、温泉のような特別な効能はありません。
逆に、温泉のような効能が、始めから大気に入っていると言えるでしょう。
ですが、エーテルを大量に液化したり、液化状態を長時間維持するのには、多くの魔法力を必要とします。
なので、このようなお風呂はお金持ちだけです。一般家庭ではお風呂すら設置されておらず、お風呂に入りたい時は普通に水を沸かした銭湯です。銭湯には蒸気サウナと水風呂もあります。しかしながら、人口が少ない町では毎日営業していないこともしばしばです。
そして残念ながら、どこも混浴ではありません。鼻血が出ると困りますので……。
37【ミマの治癒魔法】
ミマの治癒魔法とは、ケガや病気になる以前の体をコピペ(コピー&ペースト)するような感じです。
ナナちゃんを治癒した時に、いつケガをしたのかを聞いたのはそのためです。体だけをコピペするので記憶や取得した能力等は現状のままです。
また、消化器系にある消化途中の飲食物は体の一部ではないのでコピペの対象に入りません。ただ、血液中のブドウ糖などは、体の一部と判断されるようです。
そして、遡れる時間には限界があります。(そうでないと若返る魔法になってしまいます)
なので、
それと似た例として、病気の種が体の中にあった時、その種を取り除くことも出来ません。なので、必ずと言っていいほど再発します。
しかし、再発を遅らせることは可能のみたいです。その応用がセクシーリミットでミマ独自のアレンジ魔法のようです。でも、そのようなアレンジは長続きしないという欠点があります。
つまり治癒魔法とは、短期間の病気やケガにだけ対応できる治癒の方法なのです。
なので、長患いや病気の種がある人の場合には、医療系の魔法を使うことになります。病気の種や素を体から取り除いたり、体の機能自体を改善するような魔法になります。
今のミマには、まだできません。物語に続きがあれば、今後の課題となったことでしょう。
また、ミマは自分には治癒魔法をかけられないみたいです。
過去の体をコピペするので、現在の体が治癒魔法を発動していると、その発動が途切れしまうためと考えられます。
おそらく、コピペ動作に入ることにより、魔法力の供給がストップしてしまうのでしょう。
オマケです。セクシーリミットの効果は1日くらいなので、もし効果を継続したい場合には、継続魔法を毎日かける必要があります。
勇太に内緒で眠っている時などに継続魔法をかけていたら、ある日見つかってしまうというようなエピソードも考えられますが、続きがないのでできませんでした。
38【キスによる治癒魔法】
キスの治癒魔法は魔法力の力業です。なので、高い魔法力がないとできません。
高い魔法力を持っているのは、サマルカンドの血を引く者です。その中で治癒魔法を勉強しているのはミマだけですので、現在のところ、キスの治癒魔法を使えるのはミマしかいないのです。
ミマは過去の資料から独学で治癒魔法を学んだために自信がなく、使用を躊躇していました。ですが、この方法が一番強力に治癒できるのです。
そんなこともあって、ミマはキスの治癒魔法を勇太に施したのでした。
魔法技術は棒を使いますが、呪文は脳内で行なっています。脳内での呪文は患者への想いが強いと治癒効果が高まるようです。
39【ビキニが紐タイプである理由】
ミマやパルは紐タイプのビキニでした。そして、紐タイプは脱げ易そうです。
このトロピ界では脱げ易い紐タイプの方が高位であるという考え方があります。
脱げ易いということは危ういということで、リスクがあるのです。
そんなリスクは偉い人ほど背負うべきと考えられています。また、強い人にとっても同じような考えがあって、位の高い人や、自分が強いと思っている人が紐タイプのビキニを率先して使っています。(ピコナも高貴な出身だったのかも知れません)
なので、本文中にはありませんでしたが、メイドビキニは紐タイプではなかったのです。
40【能力例】
勇太は神様からジャンケン能力の種を与えられていましたが、それ以外の能力も本作品用に多数用意されていました。
続編がないので、披露できませんでした。なので、ここに記します。また、後に他の作品にて、これらの能力を使うかも知れません。
動物の言葉が分かる能力
風の便りを聞く能力
他人を安心させる能力
近道が分かる能力
小さなラッキーを見つける能力
物々交換を成立させる能力
赤ん坊に助言を言わせる能力(自分では言えない)
子供をしつける能力
次に起こす失敗を予言する能力
他人に狙われていることを察知できる能力
幸運をもたらすヒントを拾う能力
他人の後悔を予見する能力
くしゃみをすると他人を失敗させられる能力
必要とされる知識を持っている人を探す能力
マイナスをもたらす友人を見つける能力
苦しかった記憶を忘れさせる能力
その人にあった職業を見つける(言い当てる)能力
欲しいモノを得るために、捨てねばならないモノが分かる能力
失敗しても、別の何かにプラスになっていると
棚ぼたのきっかけを見つける能力
他人の忠告を素直に聞けるようにする能力
平均化の能力、成功者を失敗させ、失敗者にメリットを与える
身近な幸せを気付かせる能力
何かの行動を起こす前に、足りないモノを補える能力
実際より金持ちに見せられる能力
今行った親切の見返りが分かる能力
良い結果をもたらす選択を示す能力
未来の天気を当てる能力
本人も知らない隠れた能力を言い当てる能力
噂の根源を見つける能力
取るに足らないモノの価値を教える能力
間違った努力をしている人にアドバイスをする能力
人の切れる(怒り出す)タイミングが分かる能力
わざと負けた方がよい勝負を見つける能力
事件の重要な証拠を見つけ出せる(言い当てる)能力
などなど
陳腐な能力も混じっていますが、こんな能力を持った人たちが、トロピ界に召喚されたらどうなかな? と思っていました。
勇太の敵になったのか? 味方になったのか?
おそらく能力者キャラの性別は女の子でしょうね。
41【古い未解決事件】
第22話で登場した古い未解決事件とは
社長が誘拐されたり、毒入りの商品(アーモンドチョコだったかな?)がコンビニに置かれたりして、大きな事件でした。
しかし、その毒入りの商品には、ちゃんと毒入りの旨が書かれた紙があったのです。
その文面が『毒入り危険、食べたら死ぬで』でした。(たぶんこんな感じ)
なので、大事件ではあったのですが、死人は一人も出なかったのです。誘拐された社長も自力で脱出したのでした。
全然タイムリーでないばかりか、今や知らない人の方が多いくらいで、本作品が落選した理由の1つかも知れません。
でも、これを題材にした映画が作られたようですが……。
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