第136話 モブ令嬢と旦那様と騎士就学生の告白

 夕食後、本館の旦那様の書斎にて、私たち――旦那様と私、アルメリアはソファーに机を挟んで向かい合っています。

 夕食後、旦那様に遊んでもらう気満々だったシュクルは、「ぶぅぅぅぅぅぅーー」と不満顔を浮かべておりました。

 何とかなだめて、フルマとチーシャがどこかから手に入れてきた、絵札を使った遊戯トランプのようなもので、お母様たちと遊んでもらっております。


「グラードル卿……その、時間を取って頂き申し訳ない……」


 そう口にしたものの、アルメリアはその金色の瞳で机の一点に視線を向けたまま、なんとも言いずらそう……といいますか恥ずかしそう……と言ったらいいのでしょうか? 僅かに頬を染め、目を潤ませてため息をつくような仕草は艶めかしくすら感じられます。

 今日、学園にいた時にはそこまでおかしな様子は見受けられなかったのですが……彼女は、いったいどうしてしまったのでしょう。

 私たちが次の言葉を待っておりますと、アルメリアは覚悟を決めたように視線を上げて私たちを見つめました。


「フローラ……。クルークの試練の時のことだけど……、ノームたちの村で、クルーク様は眠っている私たちに、夢を使った試練を与えたって言っていたよね……」


「はい……」


 そう答えましたが、アルメリアは何故いまその話を始めたのでしょうか?

 あの時、アルメリアが見ていた夢……。

 旦那様がアルメリアを求めたらしき夢……。

 彼女は、それがあり得ないことだと断じました。ですが、そういう夢を見たということはアルメリアは旦那様を想い、求めていたという事です。

 私は――ドクドクと早まって行く胸の鼓動が、二人に聞こえてしまうのではないかと、気が気ではありません。

 そんな私をよそに、アルメリアは、辛そうに言葉を紡ぎます。


「あの時君は、……私たちが見せられていた夢は、私たちが望んでいるけど実際にはあり得ない夢だって……」


 潤んだ瞳からは、その時の気持ちが甦っているのか、今にも涙がこぼれ落ちそうに見えます。


「……まさか、アルメリア。貴女……思い出したのですか?」


 アルメリアは、私に視線を合わせて頷きました。


「でも、夢の内容を思い出したのは、トライン辺境伯領から王都へと帰る馬車の中だったんだ。……あの時、マリーズが、フローラとリュート君は精霊とか妖精により近い存在なんじゃないかって言っていたよね。……私も、瞳は金。そして髪は菜の花色……この色は、シュガール様の金色とブランダル様の白色……その加護が強く出ているって言われたことがある。フローラたちほどじゃないけど、シュガール様の寵愛が結構強いんじゃないかな? だからかも知れないけど、フローラの話を聞いた後からだんだんと思い出したんだ……」


 切っ掛けが有ったこともあるのでしょうが、アルメリアの考察は間違っているとも言いがたいのではないでしょうか。

 それにしましても……。


「アルメリアたちが王都に帰ってきて、今日で一週間になります。なんで今になってその話を?」


「そうだね……。私も、あの夢で口にしたことを聞かれていただけだったら、今ここには来なかったよ。フローラは驚いたと思うけど、私にはもう諦めが付いていることは分かってるだろうし……」


 アルメリアと私が話していましたら、旦那様が遠慮がちに口を開きます。


「……あの、フローラとアルメリア嬢は分かっているみたいだけど。この話、俺がいる意味はあるのかな?」


 私たちだけが、内容を理解して話していることに、旦那様は焦れてしまったようです。シュクルと遊んであげるという約束を反故にしているので、どこか余裕がございません。


「すみませんグラードル卿。本題はここからですのでお付き合いください」


「それでアルメリア。なぜ私たちと話そうと?」


 アルメリアは、自分の思いをいま一度確かめるように、虚空へと視線を彷徨わせてから、私たちに向けて姿勢を正しました。


「原因は、今朝のメイベル嬢の……いや、厳密に言うと夕食前にフローラが私たちに話してくれたメイベル嬢の真実を知ったからかな……」


 言葉を句切ったアルメリアは、しっかりとその金色の瞳で私と視線を合わせます。


「フローラはメイベル嬢のことを……その心根に触れ、これまでの経緯を水に流して友として向かい合おうとしている。……私は、彼女に嫉妬しているのかも知れない。私はね、フローラ。君と……心の底から友でありたいんだ。……私は、これまでずっと、心の奥にある醜いものを押し隠して、君と付き合っていた。……今回、その全てを晒して、君に審判してもらいたいんだ……」


 アルメリアの声は震えていました。

 ですが、時々不思議に思うのは、このような時に彼女の頬は赤く染まっていたりするのです。

 息も「ハァ……」と物憂げに吐き出されたりして、言動とかみ合っていない感じを受けるときがございます。


「……もちろん、私の心の中にある醜い感情は、君に受け入れてもらえないかも知れない。でもね……私はもう君に隠し事をしていたくないんだ……これは、ハッキリ言って私の我が儘だし、もし君が受け入れられないのなら、私を突き放してくれても決して恨むことはないよ……」


「あっ、あの、アルメリア! ……一人でそのように先走らないでくださいまし。まだ、何の話も聞いていないのですから。……でも、貴女がそれほどの覚悟をしなければならないことを打ち明けてくれるということですね。……それは友人として嬉しいことです」


 アルメリアは私の言葉に、嬉しそうに微笑みます。

 ですがそれは、この後の告白でどのような結果になろうとも、それを受け入れようとしているような、どこか愁いも帯びた微笑みでした。


「……私はねフローラ、ダメな女なんだ……」


 アルメリアは、視線を私から外すことなく、そう話し出しました。


「……痛いのが好きなんだ…………苦しいのも……恥ずかしいのも……どうしようもなく好きなんだ」


「…………はぁ?」


 私の口から思わずそんな言葉が漏れてしまいました。旦那様に、目が点になるという日本語を教えて頂きましたが、私、いまそうなっているかも知れません。

 私が、なにを言ったらいいのかと戸惑っておりますと、旦那様が「とりあえず、聞こう」と、仰います。

 ですがその旦那様の目も、明らかに点になっておりました。


「フローラ、私が騎士物語を好きになったのは、幼い頃読んだ、父上の所蔵していた本が原因だって言ったよね。……その本は、父上の本棚に隠すように仕舞われていた。いま思い返してみるとあれは騎士物語じゃなくて、性愛物語だったんだ」


 アルメリアは過去を思い出しているのでしょうか、少し間をおいて続けます。


「その話の中で、主人公の女騎士は、姫を人質に取られて抵抗することができず、性的に堕落させられてしまうんだ。私はそれを読んでとても興奮してしまった……」


「『うっわ~~フラ○ス文庫かよ! それにしても親父、娘に見付かるような場所に何を置いとく!』、だが、それだけで、その、そこまで行ってしまうものなのか?」


 旦那様が小さく日本語で呟いてから、アルメリアに疑問をぶつけました。


「……その、私、その本を食い入るようにして読んでいたときに父上に見付かってしまったんだ。そして、その……とても激しく叱られてお尻を叩かれた。それこそ、そのあと数日の間、椅子に座ることができなくなるくらい。……私、そのとき初めて痛みで感じてイッてしまったんだ……」


「『おやじー! なに娘の性癖にクリティカルヒット与えてるの!?』」


 旦那様、先ほどから普通に日本語が漏れておりますが……、アルメリアも自分の事を語るのに一生懸命で旦那様の言葉に気付いていないみたいです……。


「それから私、色々な騎士物語を読むようになったんだ。でもそれは、初めに読んだものと違って、刺激がないものが多くて――私、その……自分で色々と妄想して自分を慰めるようになってしまったんだ……だけど、普通に慰めるのではあの時のような感覚が得られなくて、そのうち自分で拘束してみたりするようになってしまったんだ」


 ……あの、アルメリアはいったいなにを話しているのでしょうか? 私、頭の中が真っ白になってしまって、話がほとんど入ってきません。

 何やら旦那様は分かっておられるようですけど、お顔が引きつっております。


「そして……騎士になればあんな目に遭うこともあるのか……って、いま考えれば、そんな馬鹿なことあるわけないのに――父上に騎士になりたいって言って、訓練してもらうようになったんだけど……その、訓練の中で、痛いのや苦しいのが気持ちいいって思うようになってしまって」


「『うッわ~~~~ッ、このホンマもんだ!』」


 私の中で、これまでの自立した凜々しいアルメリアの偶像がガラガラと音を立てて崩れて行ってしまいます。


「でも、……学園に入れる歳になる少し前、私、自分でも自分がおかしいって思うようになったんだ。だって私の周りでは、私みたいに、痛かったり、苦しかったりすることで感じているような子はいなかったんだもの。だから私、領を出て学園に入るとき、自分のこのおかしな性癖を直そうと決心したんだ……」


 いまのアルメリアは、消え入りそうなほどとても弱々しく見えます。


「だから本当に騎士らしくあろうって決意して、学園に入って直ぐ虐められていた君を見かけて、守ろうって……」


「それでアルメリアは私の事をあんなに一生懸命に守ってくれていたのですか」


「初めはそうだった。だけど……君は、とても健気で、それに一生懸命学業に励んでいたのに、その髪と瞳の色なんていう些細なことで虐められていて理不尽だって……自分の義務感だけじゃなく、フローラ――君だから守りたかったんだ。それだけは信じてほしい」


 先ほどから、ただ私だけに真っ直ぐに、正面から視線を合わせてアルメリアは話しています。

 彼女の金色の瞳には、薄らと涙が滲んでいます。


「ところで、それだけの決意をして、どうして再発しちゃったの君」


 旦那様が、聞かずにはおれないという感じで問いかけました。


「初めは、時々無性に疼いても、懸命に我慢していたんだ……」


 彼女は、唇の端を噛んでそう言います。

 それを見た旦那様が、さらに問います。


「では……どうして?」


 アルメリアはそう旦那様に問われて、これまで私を真っ直ぐに見つめていた視線を旦那様へと向けました。


「……その、グラードル卿は……覚えていないのか、丁度二年ほど前だったか、私、貴男に薬を盛られたことがあっただろ。あの後、私……衆人環視の前で……その、失禁してしまった。そのとき、それまで抑えていたものが全て開放されて、私――イッてしまったんだ。……そして、一度タガが外れてしまったらもう、止めることができなくて……」


「ええっ!! 待って、原因――俺!?」


 旦那様が、驚愕に顔を歪めます。

 二年前ということは――おそらく旦那様にはその記憶は無いはずです。


「それにあの後、貴男――言ったじゃないか。『お前みたいな雌犬はそうやって、地に這いつくばっているのがお似合いだ。俺が首輪を付けて飼ってやろうか』って。そう言われて私、貴男みたいに受け入れてくれる人がいるかもしれないなら、我慢しなくて良いんじゃないかって……」


「いや、それ意味が違うだろ!! 『ダメだこの娘、究極にM脳だ!!』」


「……もしかして、アルメリアが旦那様の事を想っていたのって」


「……うん。そのときから……」


 何でしょうか、アルメリアが幼児退行しているような口調になっております。


「では何でずっと俺をけなしてたんだ」


「だって、あの時の貴男は侯爵家の人間だったじゃないか、跡取りではなくても家格が合わないし、襲われでもして子でもできなければ、夫人格で結婚できないと思ったんだ。私、結婚するなら家の役に立ちたい。妾では家に関与できないじゃないか……」


 なんて不器用なんでしょうか彼女は……確かに妾では子を産むだけの存在になってしまいますけど。

 家の方針に少しでも関与できるとすれば、少なくとも第三夫人までですし、妾では子が生まれても、育てるのは夫人格を持つ方々です。

 ちなみに、夫人格と申しますのは、第一から第三夫人までを申しますが、この数は決して結婚した順番で決まるものではございません。あくまで、その女性の持つ資質によってその家の当主に決められるのです。


 既に一月半ほど前になりますが、エヴィデント家のバーシス様が、孫娘のアマリエ様を旦那様に嫁がせようとなさったのは、アマリエ様が農奴娘と蔑まれる私よりも、優位に立てるという考えがあったからのはずです。 

 私がレガリア様の名前を出した途端、怯むようにして引き上げて行かれましたから。それに、今回王都を守護したことで我が家の名が王都中に知れ渡ったにもかかわらず、彼らは顔を見せる気配がございません。

 それはきっと、私が国を守った守護女神などという恐れ多い名で呼ばれるようになったので、第一夫人も第二夫人になる事も難しいだろうと判断したからでしょう。


 ちなみに、この三夫人制というのは大陸西方諸国貴族独特の風習で、貴族の令嬢救済のための制度であるといわれております。

 三夫人制であれば二名多く、家を出なければならない令嬢たちの生活が保証されることとなります。

 それに、継承権ある爵位を得ることができるのは男性だけですので、貴族家では男児を得るために子を成せる可能性が上がることとなるのですから、財力さえあれば両得という考え方もできます。


 ただ旦那様は、貴族家の財力を削ぐために生まれた慣習ではないかと仰っておいででした。

 そのときに、『極端な意見だけど、参勤交代のようなものかも』とか日本語で仰って、説明してくださいました。

 なんでも、お金を使わせて謀反を起こさせないようにする為の方策だとか。

 私が今ひとつ呑み込めずにおりましたら、旦那様は「うちの奥さんは、経済的だからね。普通の貴族令嬢なら身の回りの装飾品だけでも凄いことになりそうだけど」と、笑っておりました。

 私の頭に、瞬間そのような考えが過っている間に、アルメリアは言葉を続けます。


「……でもね、グラードル卿のことはもう踏ん切りが付いたから良いんだ。フローラと結婚してからのグラードル卿は、以前とはまったく人が違ったみたいだし、……まあ、それはそれで、別の意味で魅力的になったとは思うけど、フローラとグラードル卿の熱々ぶりを見ていたら、とても間に入ろうなんて考えられないよ」


 アルメリアは清々しい表情で、そのように言いました。

 本当にその表情には未練のようなものは一切窺えません。


「……ただね。グラードル卿にこの話を聞いて欲しかったのは、フローラの前で、本当に自分の心に決着を付けたかったからなんだ。……グラードル卿。私は貴男のことが好きでした。ですが、貴男は変わってしまったし、それに、貴男に向いていた愛情以上に、私はフローラとの友情の方が大事なんです」


 そう言い切ったアルメリアを前に、旦那様が微妙な表情になってしまいました。


「なんだろう……俺、告白もしてない相手に、振られたような感じになってるんだけど……」


「その……すみませんグラードル卿。本当に、私の自己満足に付き合わせてしまいました」


 アルメリアは、話すことは全て話したというように朗らかに笑いました。

 そうして彼女はまた私に視線を戻して真面目な表情になります。


「フローラ……本当の私は、とんでもない被虐趣味マゾヒズムを抱えたどうしようもない女なんだ。この告白をする事にさえ、いけないと思っているのに興奮してしまうような……そんなダメな女なんだ。だけど、それでも君は、私のことを……と、友と呼んでくれるだろうか?」


 その声は、ハッキリとと分かるほどに震えています。

 ですがアルメリアは、どのような審判をも受け入れる用意が調っているとでもいうように、私の視線を正面から受け止めていました。


「旦那様………………」


 私は、告白を終えたアルメリアから視線を旦那様へと移し、じっ――と、彼の視線と絡ませます。


「…………分かったよ……フローラ」


 旦那様は、私の視線をあやまつことなく読み取ってくださいました。

 私が、ずっと凜々しく優秀な女性だと思っていた友人の正体は、想像以上にダメな娘でした。

 ですが彼女は、その本性を抱えながらも、これまで私を守り力になってくれたことには変わりございません。

 ……その、ただこれまで言動と態度がかみ合わないと思っていたことの答えが判明したのですから、それだけでもよかったと考えるべきでしょう……それに……。


「アルメリア嬢、君が相当の決心をして……その、君の真実性癖を打ち明けてくれたのに敬意を表して、俺も自分の秘密を打ち明けようと思う。……フローラの親友である君に……」


 旦那様が、私の意図を汲んでそのように切り出しました。そう……私たちもアルメリアに秘密にしていたことはあるのですから……。


「……そっ、それじゃあ……」


 旦那様の言葉を受けて、アルメリアは私に、喜色と涙の滲んだ瞳を向けました。

 私も、静かに微笑み返します。


「アルメリア。私も、貴女に秘密にしていたことがございます。……その、性癖ではございませんよ。……旦那様のことと、そして我がエヴィデンシア家が長らくバレンシオ伯爵より命をも狙われていたという事。その全てを話します」


 そうして私と旦那様は、旦那様の秘密と、アルメリアが知らなかった、王家のお茶会前にバレンシオ伯爵によってエヴィデンシア家がどのような状態に置かれていたか、そうして、旦那様が今の旦那様になって、どのようにその窮状を乗り越えてきたのか、さらに、旦那様の記憶にあるゲームの話。その全てをつまびらかに打ち明けました。


「アルメリア……私、親友でなければ、このような我が家の秘密、打ち明けませんからね」


 少しはにかんだ態度で私は言いました。


「うん……うん。……ありがとうフローラ。それにしても……得心がいったよ。グラードル卿。貴男は本当にあの時の貴男ではなかったんだね……。それに、私がそのゲームとやらのヒロインの一人で、もしかしたらリュート君と結ばれていたかも知れないなんて……」


 アルメリアは、とても普通ならば信じられない話を、真剣に聞いて、そうして受け入れてくれました。


「そういった未来もあったかも知れないという事だけど、俺が今の俺になったことで、その道筋は既に失われてしまったみたいだけどね」


「まあ、それについては問題ないよ。正直リュート君はあまり好みの範疇に入っていないから。それよりも、その簒奪教団とか、そう言った手合いの輩を調べるのなら私も力になれないだろうか?」


 アルメリアは本当にリュートさんには、貴宿館の同居人という以上の感情が無いようです。それよりも、簒奪教団の方に興味津々で、少しモジモジした様子で、協力できないかなどと言い出しました。


「いや、そのような危険な事に学生の君を関わらせるわけには行かないよ」


「……あの、アルメリア? まさか、その調査に関われば、アルメリアの好きな騎士物語のような目に遭うかも、とか考えておりませんよね?」


「……え……、いやだなあフローラ、そっ、そんなこと考えてるわけないじゃないか……そっ、それに、私、危険な相手は意外に分かるんだよ。以前のグラードル卿を好きになったのだって、危険な感じがしなかったからだし……」


「アルメリア……目が泳いでおりますよ……」


 その後、散々私に絞られたアルメリアは、それでも、とても清々しい表情で貴宿館へと戻って行きました。


 ちなみにアルメリアが帰った後、長い時間旦那様に放っておかれたシュクルは、その憂さを晴らすように、旦那様が動けなくなるまで遊んでもらっておりました。

 その……私も巻き込まれて、翌日寝坊しそうになったのは、貴宿館の皆さんには内緒です。

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