第24話、偶然の遭遇、突然のピンチ到来!②

俺は恵悟を呼びに行き、恵悟を部屋に入れていた。


『おー!ここが悠斗の部屋かー、結構綺麗にしてるんだな』


『まぁね、綺麗付きだからね』


(本当は、それだけが理由じゃないんだけどね)



『お、これは今日の夕御飯か?一人にしては多くないか?』


ギクッ


『い、いや〜俺って結構大食いでさ、いつもこれくらい食べてるんだよ〜』


『そうなんだ意外だなぁ、毎回こんだけ食べると食費結構かかるだろ?』


『まぁ、それはしょうがないかなって感じかな』


『そうなんだ、一人暮らしって結構大変なんだな』


(危なかった、三人分作ってるんだからそりゃ多いよな、すっかり隠すの忘れてた。)


そして恵悟が手を洗いに洗面所に行くと俺を呼んできた。


『なぁ悠斗〜、なんでここに歯ブラシ三本もあるんだ?』


(うわぁぁ、それも隠してなかったぁ!!)


『そ、それは、ほら!予備用だよ!』


『いや、でもなんか使った形跡あるけど、』


『あー、本当の事いうと俺、歯ブラシ毎回使い分けてて。』


(ちょっと苦しかったか?、、、)


『へぇー、綺麗好きなんだなぁ』


(恵悟が単純でよかった。。)


なんとかピンチを乗り切った俺はその後、恵悟が何かゲームとかない?と言ってきたので、サリオカートというレースゲームを一緒にやっていた。


『うわぁ!また負けた、悠斗速すぎだろ!』


『まぁね、昔からよくやっていたからね』


そう言って恵悟が悔しそうに倒れ込んだ。


『あれ?なんだこれ?』


倒れ込んだ際に恵悟がソファの下から何かを見つけたようだ。


それを見た瞬間俺は思わず吹き出してしまった。


ブハァ!!


『おい、悠斗なんで男のお前の家に"ブラジャー"なんて落ちてるんだ?』


そういった瞬間、クローゼットの方から物凄い音が聞こえてきた。


ガタッ!ガタッガタッ!


『今、クローゼットから凄い音したけど大丈夫か?』


『だ、だ、大丈夫だよ!きっと荷物が崩れただけだよ!』


(恥ずかしいのは分かるけど、我慢してて二人とも。)


『で、なんでこんな物が落ちてるんだ?』



『い、いや、それは。』



(何とか、誤魔化す方法は、、)


言い訳を考えていると恵悟が更に追い討ちをかけてくる。


『お前、もしかして!一人暮らしをいい事に彼女を連れ込んでるんじゃ!』


うっ。


(彼女じゃないけど、実はクラスの美女二人とルームシェアしてるとは言えない。。)


完全に図星を突かれてしまった俺は完全に焦ってしまっていた。


(やばい!どうしよう!、何か、何かないのか!)


俺は必死になって周りを見渡した。



すると俺は、実家から送られてきた段ボールを見てある事を思いついた。


『あっ!それ多分この前母さんが家に泊まった時に忘れていったんだと思う。。』


ドキドキしながらそう言うと恵悟が納得してくれたようでこう言ってきた。


『なんだよ!ビックリさせなよ!てっきり悠斗が女を連れ込んでるのかと思ったよ』


『ははっ、そんなわけないじゃないかー、全く恵悟は何を言ってるんだよ!』


(ごめん恵悟、本当は嘘だけどバレる訳にはいかないんだ。)


『にしても悠斗の母さんって随分とセクシーな色のブラジャー着けてるんだな、ほい返すよ』


そう言って恵悟がブラジャーを俺に渡してきた。


俺はそれを持つと色んな事を考えてしまった。


(このブラジャーをあの二人のどちらかが普段着けてるのか、にしても黒か。。)


俺はゴクリと唾を飲み込んだ。



『それじゃあ俺は、そろそろ帰るわ!押し掛けてごめんなそれじゃあまた明日!』


『あぁ、また明日。。』


ガチャン。


『ハァ〜、何とかバレずに済んだぁぁぁぁ!』


俺は安心して体の力が一気に抜けて座り込んでしまった。



するとクローゼットに隠れていた二人が出てきた。



『バレなくて本当に良かったよ。』


『もう、何でいきなりこんな事になったのよ!』


二人はそう言いながら出てきた。


『本当にごめん、俺が悪かった!まさか恵悟が家に来たいなんで言うと思わなくって!』


『まぁ、そこまで言うならそこまで攻めないけどさ、、、所で悠斗くん?』


梨沙が許してくれたと思ったら、今度は怒りながらこう言ってきた。


『いつまでそれを握っているのかな?』


『あ、、、ごめんなさーーーーーい!!!』


梨沙は俺の手からそれを奪い取ってこっちを睨んでいた。


(それ、梨沙のだったんだ。。。ゴクリ)


そんなこんなで何とかルームシェアがバレずに済んだが、俺は今度は別の意味でピンチを迎えたのであった。



…………………………


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