未来からのメール

勝利だギューちゃん

第1話 スマホ

日曜日


僕は、部屋でくつろいでいた。

テストも終わり、今は休み。


この春から、高校3年生になった。


♪クラス仲間は、いつまでも~


という唄があるが、それは嘘。

必ず疎遠になる。


そして、記憶から消えて行く。

ただ、屈辱だけは、一生忘れない。


僕の名は、紫村康雄。


その時だ。

ピンポーンと、玄関のベルがなった。


誰か来たようだ、



「はい。どちらさまですか?」

≪お届けものです≫

「代引きですか?」

≪はんこだけでいいです≫


外に出て、荷物を受け取った。


「御苦労さまです」

≪いつも、ありがとうございます≫


なじみの方だったようだ。

僕は、覚えてない・・・


えーと、荷物は・・・僕宛か・・・

差出人は?


え?僕・・・

住所もそうなっている。


身に覚えはないのだが。筆跡は確かに僕だ。


でも、中身は、なんだろう?

伝票には、壊れ物としか、書いていない。


開けてみる。


そこには、スマホが入っていた。

でも、見たことのない機種だ。


それに、僕はスマホは持たないので、買った覚えはない。


説明書も入っていなかった。

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