婚約破棄されし私はどうなるの!

一ノ瀬 彩音

第1話 そんな事を言われるなんて



私は今、大好きな彼と一緒に外出してて手を繋いで

歩いているのです。


今日はお天気も晴天で本当に外出するには本当に

良い気分です。


大好きな彼とこうして歩けるというのは本当に幸せで

私は嬉しい限りです。


私のお名前は朝倉浅見です。

年齢21歳で職業OLです。


本当に私は幸せでどうしようもないってくらいなのですけれど、

大好きな彼とは駅前周辺に居るのですが、そんな彼が繋いでた

手を離してこう言ってくるのです。


「浅見さん、婚約していると思うが婚約破棄させて頂きたい」


「どうしてそんな事を言うのですか?」


「すまない、君とは婚約出来ない」


「こうして楽しくしているのに…………」


大好きな彼とは婚約しているのですけれど、その婚約を大好きな彼は

婚約破棄したいって言ってくるのです。


婚約破棄されてしまうと私はどうすればいいのって感じですけれど、

私自身は婚約破棄されるわけにはいきません。


そんな私は人目があっても気にしないで大好きな彼の唇にキスすると

大好きな彼は嫌な素振りを見せて私から離れるのです。


「どうして離れるの?」


「もう君の事が嫌いだからだ」


「そんなのって酷い」


「酷くない」


「酷いです」


「恋愛というのは時に残酷なんだよ」


「そんな事はありません」


「君は恋愛というのを知らなすぎる」


「知らないってどういう事なの」


「婚約破棄するんだし、そんな事はどうでもいいさ」


「貴方にとってはどうでも良くても私にとっては大切なんです」


「そんな事は知るかよ」


「あまりにも酷いです」


「酷くないな」


このままだと本当に婚約破棄されてしまう私はどうにかしたいって気持ちが強いです。


しかし、私は頭の中で必死に考えているけれど、何も思い付かないのでどうしようかなって

感じですけれど、このまま諦めるしかないのかなって思うと本当に嫌でした。


「お願いします、婚約破棄しないでっ!」


「無理だ」


「婚約破棄しないでっ!」


私は泣きながら、婚約破棄しないでと言いますけれど、大好きな彼は

婚約破棄を取り下げるつもりはないようです。


「私が泣いて婚約破棄しないでって言ってるのに…………」


「無理なものは無理だな」


「どうしても婚約破棄するというのなら私を殴りなさいっ!」


「暴力しろってか」


「はい」


「それで慰謝料でも取るつもりか?」


「そうです」


「俺はそんな事をしない」


「わかりました、婚約破棄を潔く受け入れます」


「それでいいんだ」


「今まで恋愛をしてくれてありがとうございます」


「恋愛をしてくれてありがとうな」


私は大好きな彼と婚約をしていたのですけど、大好きな彼から婚約破棄された事で

ショックを隠せない私はどうする事も出来ない。


それでも私は大好きな彼と幸せになりたかった。


後日、私は婚約破棄されたせいか、知りませんけれど、私のお気に入りの服に

穴が開いててしかも試しに着るとその服は着れる状態じゃなかった。


私はお気に入りの服をゴミ捨ての日に指定された袋に入れて捨てるのでした。


結局、人生というのは一体何でしょう。

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婚約破棄されし私はどうなるの! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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