ハルホス

旅人のルシュファンも、ポッカリーネもいなくなった今、ハルホスはひとりぼっちでした。

ああ僕、本当にひとりぼっちになったんだなあ。

重く深い虚しさがハルホスを襲います。

僕は一人になりたがっていたけれど、本当にひとりになるってこういうことなんだなあ。

涙も出ませんでした。この悲しみを、この寂しさをどう表現していいのかハルホスには分かりません。

こんなところでずっと空を眺めていると、ポッカリーネに怒られそうだな。僕はまだ、自分の足で歩いて行けるほど強くはない。それでも、僕はここから歩き出す。ポッカリーネの隣が僕のいる場所なんだから。

そう、自分に言い聞かせました。

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