第224話 続きが気になる?

「この中で付き合うとしたら、誰がいいと思う?」


子供っぽく、少し意地悪に微笑みながら2発目の爆弾を投下してくる美雪さんのママさん。


更に、僕の答えを今か今かと待ち続けているこの場の女性陣全員。


(え、逃げられない……?)


なんというか、適当な事を言えない気がする。

みんなの目がマジなんだよね。


僕は考えた末に、

自分の思ったことをそのまま口にした。


「あー…えっと……

いない、って言ったらダメですか……?」


「え〜?いないの?

こ〜んなに可愛い女の子に囲まれてるのに?」


疑いの視線を送る美雪さんママ。


「なんというか、『友達』っていう認識の人をそういう風に見るのは難しいかなぁって……」


美雪さんママは、しばらくふむふむと、考える素振りを見せた後……


「う、嘘でしょ…!?

こんな美少女ハーレムを作っておきながらみんな友達だなんて……。

まさか!?貴方本当はホ──」


「はーい!お母さんそこまで〜!」


美雪さんママが何か言いかけたところで、慌てて止めに入る美雪さん。

でも、あんな絶妙なところで止められると逆に続きが気になってしまう。


(ホ……うーん……なんだろう?)


「さぁさぁ!お弁当を食べましょう!」


「そうだね!そうしよう!」


結局、お弁当を食べ終わる頃には、美雪さんママが言いかけたことは頭の片隅にも残っていなかった。


(宝田家のサンドイッチと、星宮家の唐揚げ、生駒家の卵焼きや漬け物は、どれも絶品でした)

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