第191話 特売セール
(さてさて、作戦開始ですね……)
さちくんと心夏ちゃんも無事に離脱して、今は2人でキャッキャウフフと乳繰りあってるころだろうし、私も作戦の通りに真田くんに教えてあげないとね……
とは言っても……
「葉柚様とプールで2人っきり、
何も起きないはずもなく……」
(真田くん、本当にこれでも好意を隠してるつもりなんだよね……?)
全身から「好き!」って感じのオーラが特売セールみたいに大安売り(0円)で振りまかれている
(うぅ……やりにくいぃ)
今日は、「友達同士での遊び」と伝えているからなんの問題もないんだけど、気持ちを知っているこちらとしてはなんか騙しているみたいな、悪いことをしている気分になってしまう。
(でも、終わったらご褒美もあるし……!)
私としても、真田さんが仕事に手をつけられない程になられるのは困るし、何より、今日の埋め合わせとしてさちくんが私のやっている大人気ゲームの公式画集第2弾を買ってくれると言うのだ。
(頑張るしかないよね!)
私は、気持ちを切り替えると至って自然に、特に何も考えることなく、真田くんの手を握って何処へともなく走り出していた。
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